先日なんとか完成した28MHzの電圧給電アンテナ、そのノウハウを活かして50MHzバージョンも製作してみました。
エレメント側コイルは3回、リグ側は1.5回としました。巻数は適当で、こんなもんかな?という感じです。
同軸コンデンサーは25センチくらい付けました。
エレメントは前回の教訓を活かして長ーく、3.5mからスタート。
この状態で、54MHzあたりにSWRが下がるポイントがありますが、SWRは4以上あります。
エレメントは1/2波長よりはるかに長いのにバンドより上に最下点があるということは、コンデンサーが足らないと言うこと。
この辺りの悟りは経験のおかげ。
同軸コンデンサーを15センチほど足しました。(並列接続)
今度は46MHz辺りに最下点が移り、SWRは2.5くらいで先程よりいい感じです。
ではもう少しコンデンサーを切り詰めて行きましょう。
ミリ単位で進んでいくと、48MHz辺りからはSWRは1.5くらいに落ち、いい感じになってきました。
でもその先は再びSWRが高くなる傾向が見えてきました。
いよいよエレメントの切断です。
10センチくらい切っても200kHzくらいしか変わりません。こちらはブロードですね。
49MHzを越えた辺りでSWRの下がり方がどんどん良くなって1.2くらいまで下がるようになりました。
切り進むとまたSWRが上がりそうな様子。コンデンサーを少しずつ切り進めていくと。50.2MHzで1.0。
非常にいい出来。満点です。
エレメントは2.78mとなりました。マッチング部分により、1/2λより少し短く仕上がるはずなので、理論上もぴったりです。
かなり細い電線を使いましたが、いきなり2.78mでエレメントを決め打ちにして、コンデンサーだけで調整していくのも手です。
このように、一度バンドの下でいい感じを出してから、エレメント、マッチングを少しずつ切り進んで、良い状態を保ちつつ目的の周波数にあわせていくといいと思います。