リニアモーターカーの停車駅が発表されて世間を賑わしています。
うちはその候補地、橋本駅が頑張れば歩けるくらいの距離。
甲府まで15分、名古屋まで35分くらいでしょうか。いやーもの凄い。
開通までに生きていたいものです。
リニアとは、直線的な、という意味。無線界ではリニアアンプという名前でおなじみです。
リニアアンプは直線的に増幅するもの。
例えば5倍に増幅するなら(増幅と言っても本体を成長させるものではなくて、そっくりな別物が出てくる、つまりは拡大コピーなんですけどね)
1の大きさは5に、2の大きさは10に、3の大きさは15に、10の大きさは50に化けてくれるものです。
この直線的というのが大切で、直線的だと忠実な増幅なわけですが、これを設計するには増幅素子のいいところを使わないと難しい。
FMのように常に2Wを10Wに、みたいな変化のないものなら簡単ですが、SSBのように人の声の大きさによって入力レベルが激しく変化するものを、忠実に大きくするのはそれなりに回路設計しないといけません。
そんなわけで世の中にはオールモード用のリニアアンプと、FM用のリニア?アンプ(ブースター)が存在します。もちろんFM専用のほうが安いです。
これを知らずにFM用のアンプでSSBに出ているであろう(又は送信機が不調だったのか)局が、先日の台風前の休日に出ているのが聞こえました。
144MHzのSSBです。
声が小さい時は弱く、ちょっと大きくなるとその部分だけ極端に強く、しかもそれはひどく歪んでいます。ものすごく汚い電波。
最初はどこか下のバンドで至近距離の局が出ていてそれが聞こえているのかと思いました。
それ程強力な信号ではないのですが、上下50KHz以上にスプラッターを撒き散らし、実質他の人が使える周波数帯を無くしています。
ローカル局とのラグチューでロングマイクだからたまったものではありません。しかもパソコンの操作の指導が通信内容。
せめて指導するくらいの立場なら、まともな電波を出してほしいもの。
人を教える前に自分をよく点検。
おっとそれはそっくり自分に当てはまることですね。気をつけよう。
以前も書きましたが大きなコンテストが始まる前に数局交信して、この電波大丈夫ですか?上下も広がっていませんか、とレポート交換されている局が居ましたがとてもいいことだなぁと思いました。
リニアアンプ、リニアに動作するよう、気を使いたいもの。以前も50Wアンプを10W機で押している方が居まして、シグナルがコンプレッサーを強力にかけているような、ずっとSが一定に近いSSBだったので、それ、入力オーバーですよ~って教えてあげたことがあります。親機の出力を下げてリトライ。変調のピークでフル出力に一瞬達するくらい親機の出力を下げてもらいました。音の歪は取れて話し声に応じた、Sが動くSSBになりました。
オーバードライブ(入力オーバー)これってリニアアンプによるコンプレッサー(リミッター)ですね。歪むのでやってはいけません。
ちゃんとしたリニアアンプは親機との間でALC信号をやりとりしてオーバードライブを避けるようにしています。こういった機能が無い場合は、リニアアンプの最大出力を出そう出そうとしないで、最大出力にたまに触れるくらいを目指して加減するようにしましょう。
我が家に最近装備されたHL45BはFT817で45W運用する専用設計のリニアアンプで、5Wで押してもいいのですが2.5Wでも1Wで押しても結構反応がよく、それなりの出力になっているのであまりフル出力で押さないようしています。
KX3で押すときもまめに親機の出力を微調整しながら控えめに使っています。
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