我が家のベランダモービルホイップのSWRをアンテナアナライザで測ってみました。
先日の不具合対策で画面のプリントスクリーンが取れるようになりましたので、その画面です。
3.5MHz帯はモノバンドのベースローディング、マルドルのHFC-80Lです。長さは約2.1mあります。ベランダからほぼ水平に近い出し方をしています。
結構実用範囲が広いのと、カーブの緩さが特徴です。このおかげで、外付けチューナーの力を借りれば3.5MHz帯全体は余裕で、さらに飛び地の3.6MHzのほうでもチューニングが取れて、しかもしっかり交信が出来ます。2.1m長のセンターローディングのホイップでこれをやろうとしても出来ませんでしたから、このアンテナはチューナーとの相性も良く、無理の効くアンテナと言えるでしょう。3.5MHzのモービルホイップの傑作だと思っています。
以下は7~50MHzです。一本のアンテナですべてのバンドを担っています。ATAS100という電動式の可変コイルが内蔵されているいわゆるアクティブアンテナ。中心周波数はシャック内から操作して変更します。ほぼ水平に出し、さらに先端に1.5m程度、途中にも1m弱の電線をみのむしクリップで取り付けてぶら下げています。
7MHz帯
最下点でも1.5、落ちきっていませんがチューナー併用しないでもいけるレベルです。バンド内でQSYするたびに電動コイルを操作して最下点に合わせて使用しています。実際よく飛んでいます。
10MHz帯
14MHz帯
18MHz帯
21MHz帯
レンジを広げて再測定
以上、いかがでしょうか。全長にして3m以上のエレメントですから、帯域も広く、とても使いやすい、よく飛ぶアンテナになっていると思います。
さて、延長エレメントで使えなくなったと思われる、さらに上のバンドはどうなったでしょうか。
24~28MHz帯
どちらのバンドもなんとか使える数値にはなっています。28MHz帯は途中につけた短い電線のほうに乗っているのでしょう。そこそこ使える特性になりました。この途中につけた短いエレメントは、延長前のオリジナルのエレメントとほぼ同じ長さになるように付けてみました。その効果はあったようです。
さらに、本来50MHz帯での使用を前提にした、コイルを最短(キャンセル)した状態での全体の特性を見てみました。
これではわかりにくいのでパソコンのソフトで見てみます。
9MHz、14MHz、22MHz、28MHz、33MHz、39MHz付近に谷がありますが、50MHzだけ測ってみると
なんと実用になっています。これは知らなかったので、今後活用してみます。
50MHzは別途、HR50というノンラジアルのアンテナを水平に出しているので、それで満足してました。こちらはL型動作でしょうから、飛ぶ方向も変わって切り替えると面白いかもしれません。
という訳で、ちゃんとSWRが落ちていますが、どんなアース使っているの?と思われると思います。
当局のベランダはエアコン室外機専用の小さなベランダですから半畳程度です。手すりも小規模。こんなベランダでも3.5MHzのアンテナが張れています。
まず基台は手すりの内側に立てた鉄パイプにパイプ用の基台を取り付けています。鉄パイプはアルミの手すりに縛り付けてあります。
アルミの手すりには幅広銅箔テープを十数センチ貼り付けて予めハンダ付けした太めの電線で基台につないでいます。たったこれだけでも十分いけるのですが、念のために、細い電線をいろんな長さ、長いものは10m、合計十数本、これを束ねて基台につなぎ、ベランダに無造作にドサッと置いています。
ATAS100、ATAS120、SD330などのアクティブアンテナをお持ちの方は、延長エレメント、是非お試しください。
モービル半固定での運用ならば、車の横や、窓からグラスロッドを立てて、エレメントの先端から釣り竿先端まで数mの電線を追加するだけで、コイルを再調整すればノーマルよりは格段に良く飛ぶアンテナに変身させることが出来ます。ローバンドの場合は離れた場所に釣り竿を立てて引っ張ってもいいですね。21MHzなら2m弱の電線で、7MHzは8mくらいの電線を足すとフルサイズ、それはもうすごいアンテナになります。
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