先日の大蔵高丸ツアーを、ブログの機能を使って、写真入りで振り返ってみます。
中央高速に乗って大月インターで降り、国道20号を下って笹子トンネル方面へ向かいました。
すでに21MHzでは4~6エリアが開け、高速道路を運転中も交信が成立。なかなか賑わっています。
途中、甲州市移動で運用している局が強力に聞こえました。21で移動運用、この場所から強力だとしたら、山頂移動です。
早速お声がけ。
大蔵高丸にいらっしゃるということでした。これからお邪魔する旨お話したところ、是非どうぞと受け入れてくれたので、安心して向かうことにしました。
笹子トンネルを抜けたら道の駅があり、次の信号を右折。日川に沿って上日川峠へ向かう道に入っていきます。ここはかつて武田家が織田・徳川連合軍に攻められ終焉を迎えた地。織田軍と狭い崖の道でツルに掴まって片手で戦った武田勝頼方の古屋惣蔵の碑が立っています。戦いで川が三日間血に染まったので三日血川という別名もある日川。自害した北条家の姫や武田家の姫君の碑など歴史の重みを感じさせるところでもあります。私が中学、高校生だった頃、この奥の嵯峨塩館という温泉によく連れられていきましたが、このあたりの道は車一台がやっと通れる崖地の林道で、ずっと砂利道。その頃ならこの片手切り当時の雰囲気もあったのですが、今は道が広がり、舗装され明るい雰囲気になっています。 片手切りの碑を過ぎると少し開け、左手に日帰り温泉施設が出てきます。ここで正面の山の緑が新緑でとてもまぶしかったので写真を一枚。
ちょうど新緑の季節なんですね。
私は新緑の色が大好きなので新緑の標高を選んで出かけています。
山の上の方には山桜もチラホラ見えました。
さて、この写真の奥で道は二股に分かれるように湯ノ沢峠に向かう道が出てきます。
途中に神社、廃屋郡を通り川に沿って登っていきます。恐らく武田家滅亡の時にもここに逃げてきたり追ってきたりと壮絶なドラマがあったかも知れません。そんなことをチラッと考えながらどんどんと登っていきます。
最後に短いダートがあって終点が上日川峠。
おっと、ほぼ満車。たまたま一台分そっくり空いていたので(恐らくついさっき帰った車が居たのでしょう、ラッキー)そこに車を停めました。
大蔵高丸で21MHzを運用されている方の電波も強く聞こえています。
FT817にヘンテナ(!!)らしいのですが、5Wで余裕でEスポ交信しています。こちらのモービルホイップでもキビシイ信号とも余裕でやっています。さすがフルサイズ、いったいどんなアンテナなのか楽しみになってきました。
再び無線でお声がけ。今峠にいることを告げて、いざ出発。
スタートするとこんな雰囲気のルートを歩きます。空気は冷えていてとても清々しい。冷たい空気と暖かい太陽、そんななかを快適に進みます。
5分ほどで有名なお花畑(草原地)に出ます。ここは花の季節はすごいそうです。遠くに雪を冠る山々が見えます。
周辺の木々はまだ新緑の季節が始まったばかりで、種類によっては葉が出ていません。
草地も枯れ草状態で、春が来たぞ、という感じです。およそ東京と1ヶ月半くらい遅い春、という感じです。
途中の新緑がまぶしい。
大蔵高丸頂上手前で急に富士山方向が開けます。
林道では時折見えていた富士山ですが、登山中はここまで来ないと富士山が見れません。
雲がかかっていますが、大きく富士山を見ることが出来ます。
ここはとても良いです。富士山の写真を撮るために夜明け前から日が暮れるまで粘るカメラマンもいらっしゃいます。
頂上です。
頂上から富士山を見て右側、甲府盆地はこんな風に見えます。
大月側は雲が多くて関東平野が見えず残念。東西方向両方が開けている山です。
頂上には大きな大きな21MHzのヘンテナが立っていました。そして21で盛んに交信しているOMさん。長さ10mのグラスロッドを使用したフルサイズのヘンテナです。通る方々がみんなビックリしてました。
挨拶して付近の景色を写真に納め、おもむろに設営した私のアンテナは釣竿に絡めた自作ノンラジアルアンテナ。給電部はこんな感じ。ひげのようなのは1.5D2Vの同軸ケーブル製コンデンサーです。
全体がとても軽量なのが特徴です。
よく飛びますよ~。
夕方まで50、28、市民無線ととっかえひっかえ運用し、最後に430のFMに自作6エレ八木で出ました。
最初にハンディ機単体で相模原市に居るローカルと交信しましたが、カスカス。6エレに変えたら57。先方もハンディ機です。
八木すごい! いつも言いますが「腐っても八木」。八木アンテナはアンテナのホームラン王です。(この表現わからない世代も居るかな)
21MHzのOM氏、途中お互いの交信が途切れたところで立ち話し。
朝6時にはここに居たそうで、早朝の雲ひとつ無い綺麗な富士山を満喫したそうです。
ところが今日は予想外の低温。駐車場では気温0度。霜柱もあったそうで、時折太陽が雲に隠れるとメチャメチャ寒かったらしく、話している間もブルブル震えています。これはいかんなぁ、ということで話を中断し、真空ボトルに入れてきた「白湯」(ただの熱湯)をふるまいました。熱湯持ってきておいて良かった~。
服装としては、速乾性の下着に長袖シャツ、インナーダウン、ウィンドブレーカーでちょうどいい感じでした。
OM氏は2時頃で撤収(普段はもっと長く運用されるそうですが寒さ対策に失敗したので帰るとのこと)。
ひとり残ってひたすら無線を続けました。
最後に430に出ます。八木アンテナをきちんと釣竿にセット。撤収時間も迫る中430で運用開始。この時点で15時30分くらいでしょうか。
430FMは常にパイルでモテモテ。八木様様です。関東に限ったことだと思いますが「困った時の430」です。
八木アンテナの勇姿は撮り忘れました・・・
40分間で20交信以上交信しました。430の移動運用としてはかなり高速交信しました。
夕方4時を過ぎてしまいました。撤収完了が16時30分。朝10時過ぎから居ましたから、6時間も山頂に居ました。
最後に頂上を雲上に出した富士山を写真に納めて、撤収です。
ここからは一気に戻ります。
ずっとだ~~れも通らなかったので、一人寂しく戻るのかな、と思いましたが、たまたま4人グループが先行。寂しくなること無く峠に向かうことが出来ました。
峠の向こう側の山肌。まだ新緑はこれからです。
峠に着くと駐車スペースに小型テントがチラホラ。
ここは避難小屋があるのとバイオトイレがあるのと水場もあるので、泊まりの計画の方もいらっしゃるんですね。
こういうテント、欲しいなぁ。
この後車で山を降り、30分くらい走ると20号に出ます。道の駅に寄っておみやげを買いました。
レジ右側に、名産、ブドウの形をした木で出来たキーホルダーを発見。実は去年の9月にここで発見して、おみやげにいいかも、と思っていた奴です。今日はこれを買いました。紫色のと白ぶどうの2種類あります。姪にプレゼントです。これ、おすすめですよ。
というわけで山頂移動の楽しい一日を過ごしてきました。
皆さんも是非おでかけください。