アマチュア無線局 JO1KVS

運用やグッズ、その他思いついたことを書き込んでいます。役に立たない独り言ですがよろしくお願いします。

交信の確率を高めるには

2023年06月30日 20時34分50秒 | アマチュア無線

電波の強さは二点間の相性。

障害物が無く近ければ当然相性が良いから強い。
見えてなくても何かといい具合で反射したり回折したりするルートが明確にあればあるほど相性が良くて強い。
スキップする関係は(今は)相性が悪いということ。
 
直接波と反射波、反射波と反射波など複数のルートで波が伝わると、それぞれの波がズレて届くので干渉し合い、強い、弱いが時間的な変化を伴うフェージングが発生する。短波放送の電波を聞いてみるとすぐにそれを体験できます。超短波帯では飛行機が上空を飛ぶと電波の強さが波打つので体験した人は多いと思います。波の大きさや速さも飛行機の位置で変化するのが興味深いです。特定の局と飛行機の位置を観察しながらその傾向を記録していけば、飛行機の位置もわかるようになるかも。

とにかく、強い時は相性がよく弱い時は相性が悪いと言えます。

同じ干渉でも時間的変化を伴わない強弱が発生するものもあります。フェージングが起きない定在化した干渉の強弱。430MHzなどではアンテナの位置や周波数を変えただけですごく強さが変わることがあると思います。それがこれ。強い時(周波数)は相性がよく、弱い時(周波数)は相性が悪い。これはアンテナの位置や周波数だけでなく、高さや向きを変えても変化するので何かアクションすると相性の良いポイントが見つかり改善することが出来ます。
 
ビームを向け合うと利得最大になるので相性が高まるのは当然ですが、お互いが見える山にビームを向けて反射波での交信の相性を高めることが出来ます。これはもう皆さんやってますね。富士山反射は定番ですし、新宿超高層ビル反射とかも。
反射が想定できないような方向が一番強い時もあります。思いも寄らないルートがあったのか定在干渉のスポットを突いたのかいろいろ複合的な要素があるのでしょう。
 
反射は反射でも電離層の反射は不安定でいつどの周波数がどんな方向にどんな角度でベストになるのかはコンディション次第。
ちょうどそこにはまった二点間の通信が相性の良い状態です。今はこの地域が強い、と言うやつです。電離層は不思議なもので、広く濃く発生すればあちこち聞こえるだろうと思いますが、ハイバンドで近距離オープンすると遠距離も強いだろうと思いますが、遠距離は聞こえないことが多々あります。もしかすると裏側で弾いているのかも知れませんね。

南極との交信もこれにはまらないと難しいですね。今年のこどもの日運用は初の28MHzでの交信成功だったそうで、他のバンドはだめ。過去に無かった実績。たまたまその時、そのパターンが相性が良かったのですね。
 
電離層のコンディションは毎日変わりますがある程度はパターン化しているので毎日、朝昼晩、毎週、何年も無線をやっていればかなり解ってきます。一年?いや太陽の活動周期も合わせると5年はかかるかな。無線好きならこのくらいやってますよね。違いますか?、違うのか・・・。まあ人それぞれです。
 
相性の話ばかりしてますが、この相性に合ったアンテナを使わないとせっかくの相性は生かせません。

例えば日中の7MHz帯。同じエリアや隣のエリアで賑わうコンディションの時は見上げるようなかなり上から電波が落ちてくる状態。こちらの電波も上に打たなければコンディションを活かせません。というか負けて埋もれてしまいます。垂直系のアンテナでは勝負にならない、八木も向かない、ダイポールアンテナや、水平ループアンテナの圧勝の大勝利(これホント)。
この差は歴然なので是非実際にアンテナを2種類張って比べてみて欲しい。
受信比較はあまりよくわかりません。「聞こえる局は聞こえ、聞こえない局は聞こえない」と言う点で差はあるんだろうけどほぼ同じ。違うのはSメーターの振れ。1つ2つ変われば実はとんでもなく強さが違う(パワー数倍分)ので、相手に自分がよく聞こえるか、と言う視点で見ると応答してもらえる、もらえないの差になってきます。
これ、430MHzでは考えられない現象ですね。殆どの場合パワーの差も大きな影響なく聞こえれば大抵届く、の世界ですから。
短波では聞こえれば届くは通用しません。相手の環境の様々な外来要素に打ち勝つ電波を届けないと相手には聞こえないからです。特にローバンドは電波が発信されてなければシーンとしている、なんてことはありません。(そうなることもあるけど、そんな時は電離層が死んでいるので交信相手も聞こえません。)
430MHzは最近はデジタルノイズが身近に増えましたけど、元々自然界に430MHzという超高速な信号は殆どないので。ギリギリの電波まで聞こえるし、モービルホイップだってゲインが結構ある。みんなそこそこのアンテナを使っているから通信できちゃうのです。

アンテナの差は結構致命的です。ダイポールの相手にはダイポールクラスのアンテナで対抗しないと思ったようには交信できません。
1メートルちょいの長さのアンテナで、20mのアンテナの人に交信を挑む事は悪いことではないけれど、高速道路で走る車を自転車で並走しようとしているようなもの。その自覚は無いとダメです。でないと「こんなに聞こえているのに、なんて飛ばない、なんて交信できない世界なの?」とがっかりしてしまいます。
TBSラジオと交信しようと思ったら、TBSラジオの送信設備と同じくらいの設備で対抗しないとTBSラジオから応答は無い、と言うと解るかな。まぁ放送だから先方は送信をやめないし、通信なんて出来ないんですけどね。
 
パワーはまず置いといて(致命的な要素ではないから)、まずそこそこレベルのアンテナを張る努力をしましょう。河川敷に行けばそこそこのアンテナが張れます。釣竿マストで細い電線で作ったバラン無しの逆ブイダイポール、張ってみてください。それでも地上高低いので普通レベル以下のアンテナですが、5Wでもたくさん交信できるはずです。
 
その一方でハイバンドのEスポともなれば、空から落ちてくる角度はぐんと浅くなるので真上にもたくさん放射してしまうダイポールより八木アンテナや垂直系のアンテナも相性を高める事になります。理想を言えば多素子の八木。独壇場でしょう。強く聞こえる方の設備、QRZ.comで写真見たり、交信時に尋ねてみてください。なるほどですよ。
 
このように二点間の相性を高める工夫を凝らすことが大切で、とても大切なのがアンテナ。その実験で遊べることがアマチュア無線の醍醐味です。
 
短波帯の現実は、相手はたいてい100W。でかいアンテナ張っている局の電波が強いです。よく聞こえてもこちらが小さいアンテナだと小さく届いているのでしょうけれど他局や外来要素に埋もれて聞こえない、聞き取りづらい、と言うことになります。「こんなにきれいに聞こえるのだから向こうにもきれいに聞こえているだろう」は間違い。同じレベルのアンテナ(欲を言えば出力も)で初めてそう思って差し支えない、になるのです。
簡単に想像できると思います。144MHzで1mのアンテナと7MHzで20mのアンテナのゲインは同じ。7MHzの1mのアンテナは、144MHzなら5cm相当。しかも地面に立てた低い状態。この5cmアンテナで交信するの結構厳しいですよね。
アンテナの努力をしないということは、故意に聞こえない、飛ばない状態にしているに等しいのです。
 
私がよく使っている、7MHzの逆Vダイポール、私としてはそこそこアンテナ認定品です。なので皆さんにも使ってもらいたいからコピー品を作って有料配布しようかな。
給電部地上高4m以上からSWRが落ちます。アンテナが軽いからマストは釣竿でもOK。ただグラスロッドで5.4mなら4m辺りの位置で支えられますが、先端近くは無理。4.5mの竿だと3.5mくらいの位置でないと厳しい。でもグラスロッドで4.5mを超えるものって最近見当たりませんね。
カーボンロッドでもマストに使う分には構いませんよ。7mものなら6m弱くらいまで上げられると思います。
エレメント自体が2本のステーを兼ねますから、あと2本適当にステーを張って何かに結べば良いでしょう。ペグでも良いし木でも石でも。
そしてこのアンテナ、21MHzのSWR落ちますから、7と21MHzチューナー無しで使えますよ。
自作も簡単なので過去記事探して見てください。
 
コンディションの楽しい季節、たっぷり楽しみましょう。
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プリンターのインク補充

2023年06月21日 04時24分14秒 | アマチュア無線
我が家のプリンターはEPSONのPMA-950と言うかなーり昔の複合機。
比較的調子がよくてずっと使っている。
年賀状もQSLカードもこれで印刷している。

インクは純正を使うお金がもったいないのでかつてELECOMから出ていた補充キットで補充している。
このキットももうヤフオクやメルカリ界隈でも手に入らなくなった。
用があるのは道具ではなくてインクだけなんだけど

とは言え一つ重要なのがインクカートリッジのリセット器。
これの電池が軒並みバッテリー切れ。
動くやつがないとインクの補充してもプリンターが認識しないので致命傷になる。

LR-41が3個使われている。
今まで調子よかった奴は電池が少し肥大化してホルダーがプリント基板から外れている。

インク交換の前にここを修理しないといけない。
電池式の半田コテの出番だ。
でも緊急時に限ってこちらも電池切れと言うことが多いのだが・・・
eneloop入れてるからちゃんと使えた。
エネループ偉い。

次に電池をどうにかしなければ。
かき集めたリセット器から電池を全て抜いて元気そうなのを選抜して一台復活させた。
5機ばらして1つ使えるようにした。
5個1である。

LR41買えばいいじゃん、と言う話なので買っておこう。これで全部復活するかな。そこまでは要らないけど。

リセットも成功しそこから6色全部補充作業。
サイフォンの原理でインクボトルとカートリッジを導通させと重力で入っていく仕組み。
導通作業にはシリンジで吸い上げる儀式がある。
待ち時間はそれなりにある。
最後にカートリッジ側に負圧をかけて最後の一押し。
6色全部やると小一時間の手間。
これが楽しいか面倒かはその時の心の余裕度による。

最新のインクボトルのでかいやつにしたいけど、この機種写真もきれいでヘッドもあまり詰まらないのでまだまだ使っていきたい。
紙の吸い込み悪くなってきたけど。
スマホなんて無い時代のプリンターだから便利機能は全然無いのが玉に瑕。
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ANKERのモバイルバッテリーに付属している充電器がFB

2023年06月18日 09時00分25秒 | アマチュア無線


ANKERのPDモバイルバッテリーに付属してくる充電器
かなり前に買った奴ですがIQ3と言う表示が。
これ、なかなか高性能な奴なんですよ。

モバイルバッテリー同様、5,9,15,20Vのパワーデリバリー充電器でした。

IQ3はPD3互換且つ高性能。
単独で買っても結構高いものです。

付属充電器、軽く見ていてもったいなかった。端子一つしかないけど主力充電器に格上げだ!

15V用のトリガーケーブル使えばIC-705の電源として使えちゃいますよ。
偶然、どうやったかよく解らないけれど半端な電圧も特殊なトリガー使えば出せました。


例えば13.8Vとか。これはPDでは出来ずIQ3ならではだと思います。
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ホームページに最近の交信ログを表示してみました

2023年06月16日 23時14分48秒 | アマチュア無線

自分の局の小さなホームページを立ち上げています。
右のリンク一覧の2番目をクリックしていただければ表示されます。(下の画像にリンクつけました)

ここには移動運用に便利なメモ欄が半分もあるログ帳の印刷データとか、KX3の申請に使える送信機系統図を置いています。
ダウンロードしてご活用ください。

ページの一番下にログを追加表示してみました。

QRZ.comのMyLogbookにアップロードしたデータの最新の部分を表示してます。

これ、コンテストのルールで結果発表出るまでは載せちゃいけないんだろうなぁ・・・。


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ギアフェスタ これだけのブランドのブースが出ます

2023年06月12日 17時53分05秒 | アマチュア無線


ギアフェスタ
これだけのメーカーのブースが出ます。
もっとらしいです。

これは絶対楽しい。

天王洲アイル、シーフォート
6月24日(土)午後!





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工具のハムフェア、みたいな楽しそうなイベント

2023年06月09日 08時28分47秒 | アマチュア無線
工具界のハムフェアと言ったら言い過ぎか。
絶対面白いよ。これ。
興味、お時間のある方は行ってみてください。
結構遅い時間までやってます。
ギアフェスタ2023★開催決定! | ファクトリーギア

ギアフェスタ2023★開催決定! | ファクトリーギア

ファクトリーギアのWebサイトへようこそ! ファクトリーギアはスナップオン、ネプロス、PB、クニペックス、ディーン等、国内外の上質な工具を、全国11店舗で販売する上質工...

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今日は久々に無線三昧

2023年06月03日 21時35分01秒 | アマチュア無線

今日は久しぶりに無線三昧で過ごしました。
呼び周りばかりですが。

7MHz、50MHz、24MHz、28MHz、21MHz、18MHzと出ました。
今日はEスポも結構安定して開けてたくさん交信できました。
50MHzでは中国と韓国とも交信出来てかなり楽しめました。

合計30交信です。
そのうち9局とはすでにHQslを頂いています。
eQSLのほうでも3通来ていて、合計12通のカードが届いています。

そういう時代ですね。

たくさん交信したので多少欲求が満たされました。

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インテリジェントチャージ機能

2023年06月01日 12時43分55秒 | アマチュア無線
私の今のスマホは電池の劣化を減らす充電コントロールがされています。
機器の状況に応じていたわり充電をします。
追加機能もオンにしてますが、基本90%までしか充電しなくなる(満タンは劣化が進みやすい)とか、電源繋いで使用している時は充電しない(充放電同時は電池の負荷が大きい)とか。
100%とかそれに近くないと居られない人には向いてないけど、それって電池の寿命すごく縮める行為ですよ~。50切っても気にしないくらいでいきましょう。

先日充電器の進歩の話をしましたが、あれはいかに早く充電するか、特に空~5割までは超高速、みたいな機能でした。5割以下なら無理も比較的大丈夫と言うことで、早さといたわりの両立なのでしょう。

高速といたわり、相反する要素の中でいろいろ進んでますね。
無線機の電池もこうなって欲しいな。
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