8月29日(土)、北アルプスの燕岳に登ってきました。
きっかけは、ムーンライト信州の指定席がゲットできたこと。
キャンセルが出たタイミングでネットでゲットしたものです。
天気が気になりました。予報では雨模様。安全なルートなのだろうか、雨でも楽しめるのだろうか。寒さは大丈夫か。
聞くとルートは安全なほうで、頂上付近の絶景は霧で隠れても、岩などの地形はこの山特有で楽しめるよ、とのこと。
とにかく行くことにしました。
青春18きっぷは0時から24時まで、まる1日普通列車、快速列車のみのフリー切符です。
橋本駅を0時に入場しても八王子0:40発のムーンライト信州には間に合うので、0時まで改札の外で待ちました。同じような登山の格好をした人が2人居て、同様に待っていました。(もし横浜線にトラブルが発生するとアウトですから、本当はもっと早く八王子駅に着いていると万全です)
ムーンライト○○というのに乗るのも初めて。以前中央本線は新宿0:02発松本行と言うのがあって、青春18きっぷを使ってスキー日帰りをやったこともありました。甲府駅での停車時間が長かったのを覚えています。あとからシュプール号が追い付いてしばらく並んで停車しているのですが、向こうは眠れるように照明が消えていて、こちらは電灯が煌々と付いていて眠りにくく、差を見せつけられていましたっけ。今はこの電車はありません。代わりに走っているのがムーンライト信州なのでしょうが、全席指定なのでこの席の指定席券の争奪戦が大変です。ちなみにムーンライト信州は電灯は煌々とついたままです。Hi
ネットでもムーンライト信州、燕岳で検索すると結構登山のお話が出てきます。
さぞ混雑するだろうと思っていましたが・・・
雨の予報の中、ムーンライト信州もキャンセルが出て空席が目立ち、燕岳を目指す登山客も穂高駅で4名しか降りませんでした。
そこからマイクロバスですが、9名乗車。途中の登山者用駐車場からの乗り込みも無し。
登山口の朝はそれなりに準備や登山届を出す人たちで賑わってはいましたが、さすがに雨中登山、お客さんは少ないようでした。
登山届はネットで長野県警に出しているので、すぐに出発しました。
このルートは北アルプスでも有名な急登らしく、合羽を着ていることもあってと大汗をかいてしまいました。せっかく雨を防いでも雨以上に濡れてしまいます。ほかの登山者でゼーゼーハーハー言っている人は少ないのですが、自分にはかなりハードな運動、終始ゼーゼーハーハー、大汗かいてました。もともと汗っかき、もっと薄着で登るべきでした。
登りの標高差は1200m、富士登山以外こんなに登ることはしていません。富士登山でも地図に書いてあるタイムで歩けたことがありません。帰りのバスの最終は15:55。午前6時から登り始めて頂上まで行って戻ってこれるでしょうか。富士宮口登山の時、下山にえらく時間がかかり、シャトルバスの最終を逃し、さらに二時間後、やっと五合目に戻ってきてタクシーで降りた、なんてこともあります。バスだけでなく、あまり遅れると青春18きっぷで帰ってくる電車が無くなります。少々不安もありました。
ヤマタイム というネット上のサービスでは登山用の地図を用いてルートを設定することが出来ます。所要時間もマップに書かれている時間が参照されて、さらに自分の脚力等で割合が増減できるようになっています。各ポイントで休憩時間等を設定すれば全体の計画が出来上がります。ここから県警に登山届を出すことも出来ます。いいサービスです。
これで作った計画と、実際にかかった時間をチェックしながら登りました。なにしろ今回はマイカーがゴール地点にある富士登山やいつもの登山と違い、タイムリミットがあるので。
登りははやり遅れました。途中合戦小屋ではスイカをいただきました。その分も遅れが増えましたが、食べて正解。やはり名物ですから。
遅れた分は燕山荘、燕岳頂上での時間を少なめにして、それでも下山開始時間は過ぎてしまいますが、下山の時間を短縮すればなんとかなりそうです。
燕山荘に着くとすぐに燕岳頂上に向かいました。霧で何も見えないけど。頂上の碑でも撮影してこようと。荷物は燕山荘の軒下に置いて、カメラとハンディ機と合羽とストックだけ持って。幸い雨は少し前にやんでいます。
するとどうでしょう、霧が晴れて燕岳が見えてきました。周囲の山はあまり見えません(残念)が、燕岳までの素晴らしい景色は見えています。ラッキー。
頂上で2m、特小で交信してすぐに戻りました。
144MHzでは長野県の志賀高原のハンディ機の方と、中野市の固定局さん、特小は松本市の移動運用の方と交信できました。本当はもっとたくさん交信出来たと思いますが、下山を始めなければなりませんので終了しました。
燕山荘前に戻り、膝にサポーターを巻いて、靴ひもを結びなおし、ストックの長さを少し長めにして下山開始。
下山は自分としては高速に。
最初のポイント、合戦小屋ですぐに当初の予定時刻に取り戻せました。 「登る時にスイカをいただいたご利益で頂上で晴れました。」とスイカ売り場のお姉さんに話しかけ「またいらしてくださ~い」という営業トークに気を良くして再出発。(ただのYL好きのオッサン)
この調子でいけば余裕を持って登山口に到着できそうです。でも油断はできません。何しろ1200mも降りるのです。あの膝のつらさが途中で発生すると一気に2倍、3倍時間がかかってしまいます。登ってくる方と楽しく言葉を交わしながら、最後のほうはかなりばててましたが、順調に降りることが出来ました。登山口到着は15:10でした。予定表では15:30着でしたし、スタートは20分以上遅れていたので下山速度は自分としては好成績でした。
時間があったので温泉に・・・という手はありましたが、アイスクリームを食べてのんびりと体を休め、他の下山してきた方とお話したりして過ごしました。
この日、日帰りで往復した人は、十数人くらいでしょうか。バスに乗ったのも4人、すごく少なかったです。
というか、土曜日に登る方は燕山荘に一泊するのがここの登山なのでしょう。稜線は大絶景。縦走する人はもちろんしない人も泊まらないと損です。夜は星空、夜明け、朝日、午前中は晴れることが多いし。朝の山小屋、いいでしょうねぇ。
バスに乗って穂高駅に着くとなにやら変わった車両が長時間停車してました。
リゾートビューふるさと長野行でした。ハイブリッド車でアテンダントさんも乗車していました。全席指定だけど満席では無いようで、改札で指定席も買えるようでした。
松本まで買って乗れば良かったかなぁ。快速と言う位置づけなので18きっぷでも乗れたはずです。
大糸線、篠ノ井線の車窓を楽しむ特別列車。いつか乗ってみたいです。
この列車を見送ってすぐ、17:00の松本行普通列車に乗って帰りました。
松本で乗り換え。この先、接続があまり良くなくて、すぐの電車は下諏訪止まり。とりあえず乗りましたがその先乗り継いでもふじみ止まり。いずれにしても乗ることになる大月行が来るまでどこかで1時間くらい暇をつぶさなければなりません。好きな席が選べる始発駅にこだわらず、そこは無線家、ワイヤーズ等がアクセス出来そうな駅で待つことにしました。
岡谷駅にしました。ポータブル0、岡谷市、ワイヤーズ経由で、八王子のレピーターに出てみました。
行き交う電車を眺めたりしているうちに自分の乗る電車が到着。大月行の各駅停車です。
長い長い各駅停車の旅。大月に着いたら東京行きの電車に乗り換え、八王子で横浜線に乗り換え、橋本で改札を出ました。ここから京王線で南大沢です。23時半には自宅に着きました。
そういえば昨日はこの時間に家を出たんだ・・・。丸々24時間でした。
と言う訳で「ムーンライト信州と青春18きっぷで行く燕岳登山」は終わりました~。
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