今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

日本人を考える 司馬遼太郎対談集 1978年6月25日 文藝春秋

2015-03-21 07:44:50 | 108円
言わずと知れた小説家の対談集。
対談者―梅棹忠夫、犬養道子、梅原猛、向坊隆、高坂正堯、辻悟、陳舜臣、富士正晴、桑原武夫、貝塚茂樹、山口瞳、今西錦司。
37年前の『各界の識者』。山口瞳しかワカンネ。
日本は“無思想時代”の先兵
大企業は昔の藩と同じ
梅棹 組織というのは一度できてしまうと、その目的追求よりも、組織の維持自体が目的になってしまうところがあるでしょう。会社でもそうですな。しかしもうそろそろ、組織の維持を目的としない組織が出来てもいいころですね。
むむむ・・・むー。
“あっけらかん民族”の強さ
国民的盛り上がりの愚かしさ
司馬 だから私なんか、本当の意味の愛国者だと思っているから、騒がないわけです。よほどの知恵を出さないとこの国のカジはとれない、という感じがあるから。
安保反対運動を『きわめて知恵のない騒ぎ』と一蹴。
所謂「抗議のデモ活動」をやってる連中は、暇で結構ですなーと思う。騒ぎたいだけの馬鹿が何割いるのん?
政治に“教科書”はない
日本人は勉強のしすぎ
高坂 それは正論なんですよ。アメリカの繊維業界は最も近代化の遅れた分野で、近代化を怠ったのが悪いといえば、そのとおりなんです。しかし世の中必ずしも理屈どおりにはいかない。友人から金を貸してくれといわれたときに、お前いつもムダ使いをしてるじゃないかと一、二のムダ使いを理由に、だから貸せないと、四角ばった正論をいえば、その友人とはそれっきりでしょう。
繊維交渉で日本が譲歩すべきって話題での例え話なんだけど・・・それはそれっきりでよくね?外交の貸し借りの考え方は理解できるけど、ムダ使いをしながら周りに金貸してくれと泣きつく奴にそれだけの価値は無いだろう。
俺に金を借りに来る友人はいませんけどネ

何しろ古いからこれってどうなん?って話もあるけど、なかなか興味深い内容。
ただ読むのに妙に時間がかかった。文字が小さいことより、話言葉だから読み辛かったのかもしれない。
まぁ休日だからちんたら読んだ感も否めないけど。
教訓:休みの日だからと厚い本にするのは危険

結局今日もタイムオーバー。通常8時前に家を出ればいいから、7時半までに書き上げることに切迫感が無いんだな。
ならば、ここはキャロット作戦だ。
「7時20分締切厳守が1か月続いたら新作ゲームを買ってもよしとする」
PS2、GC、PSP、DS・・・あ、新作なんか出ないわー。

相棒 season3 下 脚本・輿水泰弘ほか/ノベライズ・碇 卯人 2008年12月30日 朝日新聞出版

2015-03-20 07:37:43 | 相棒
こんな『杉下右京』はいやだ!
杉下「アリバイがある以上、貴女に犯行は不可能です・・・ところで今夜、少々お時間を頂きたいのですが」
事件の関係者「はい?」
杉下「よろしければお食事でも・・・」
亀山「右京さん!」
杉下「美しい女性とお話するとつい。僕の悪い癖」
本当に悪い癖だ。

相棒シーズン3の小説化。下巻はドラマ9話から最終18話までを10話に構成。
第六話「ゴースト」
「誰だってじゃない。あんたはそうかもしれませんけど」
そう願いたいものですな。gkbr。
やっぱり墓場に行くのは盆と彼岸だけでいい。
第七話「ありふれた殺人」
「あの姿を、われわれは忘れてはいけません」
時効なぁ。制度として無くなっても、現実問題もう無理だろって事件はあるし、これからも出てくるんだろうな。人の手が撒いた種は人の手で刈り取れると信じるしかない。
第八話「予告殺人」
「なんの……こと?」
これは怖い。日頃から言動には気をつけましょうレベルじゃないレベル。
でも大概の恨み恨まれはそんなものかも。つまりイラッとした時こそ気にしないが吉。
第九話「警官殺し」
「このままにすれば、いつかは沸騰します。それでも蓋をすれば、噴きこぼれるかもしれません」
危機管理において超重要。
そんな超重要な言葉よりも印象に残るのは
美和子が質問すると、内村がほくそ笑む。
m9(^Д^)プギャーーーッな胸の内が容易に想像できる名場面。
基本的に内村刑事部長は「嫌な奴」役だけど、わかりやすくて嫌いではない。
第十二話「人間爆弾」
108円で買ったスパロボZを積みっぱなしだと思いだした。
第十四話「大統領の陰謀」
浅倉キター。根強い人気と言うと変な話だけど存在感が違う。
第十五話「異形の寺」
「ああ、あとひとつだけ」
何も語るまい・・・いや時間切れってかタイムオーダーだ。

このブログもパーキンソンの第1法則に陥りつつあるというか、間に合ってないんだからもっと悪い。7時30分よりもっと早くするかな。



相棒 season3 上 脚本・輿水泰弘ほか/ノベライズ・碇 卯人 2008年10月30日 

2015-03-19 07:30:09 | 相棒
こんな『杉下右京』はいやだ!
杉下「これが被害者の所持品ですね・・・どれも高価なもののようです」
亀山「ちょっと、右京さん!」
杉下「高価なものを見るとくすねてしまうのは僕の悪い癖」
本当に悪い癖だ。

相棒シーズン3の小説化。放送は2004年10月~。上巻はドラマ8話までを5話にまとめたもの。
第一話「双頭の悪魔」
「人を非難する前に自分の怠慢を責めろ!」
事件そのものには全く関係の無い台詞だし、俺の状況とは意味合いが全く違うんだけど・・・いや、読んだタイミングがあまりにね。
仕事でなんかあったらまず自分のせいと考えた方が素早い対応ができる、とも読んだし。どの本だっけな。
第二話「女優」
「杉下右京はかなり難しい男と言われております。しかし、その男をある意味コントロールできる人間がひとりいます。それが亀薫です」
「亀山だろう?」
「亀でよろしい!」

笑うところな感じだけど『ある意味コントロールできる人間』ってのはその通りだと思う。
「亀山薫」が1番いいなぁと思う理由はこれかもしれない。
第三話「第三の男」
陣川公平キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
陣川は自分も警察の一員としてなんとか検挙率アップに貢献したいという思いで、暇さえあれば指名手配犯のポスターを眺めて、顔を記憶するように努力していた。その意気はよかったが、結果は伴わなかった。なんと二度も、無実の一般市民を指名手配中の凶悪犯と勘違いして緊急逮捕してしまったのだという。
ちょっと長くなったから簡潔にまとめよう。
その意気はよかったが、結果は伴わなかった。
はい、ここテストに出まーす。
特命係に配属されたのは「島流し」だったことを知り落ち込む陣川。翌朝、自分が出勤した時に陣川がいなかったことで心配していた亀山だったが・・・
しかし、薫の読みは甘かった。陣川は思いのほか打たれ強い性格だったのである。打たれ強いというより、性懲りもないと言ったほうが適切かもしれない。そのことは「おはようございます!」という元気な挨拶に続いて彼が放ったひと言を聞くと、明らかだった。
そして始まる物語。「相棒」の登場人物で1番の大物なのかもしれない。
第四話「誘拐協奏曲」
「もう一度、死にやがれ!」
読み終わるとうへーとなる話。怒りを通り越して呆れ果てたい時にオススメ。
第五話「潜入捜査」
「あと、ひとつだけ」
他に無い『あと、ひとつだけ』。
推理小説の主人公って事件を解決するという点では万能なんだけど、全てにおいて万能では無いんだよなぁ。

明日はもちろん下巻を読むぜってところで時間切れ。

大人の国のための戦争学 日本人が知っておきたいこと 日下公人 2004年8月18日 PHP研究所

2015-03-18 07:38:23 | 108円
2002年3月の本の文庫化。序章のみ加筆。
実は、戦争を設計したほうがかえって戦争が減る。
もし、お互いの国がエゴを丸出しにすれば、相手の国益がハッキリする。相手の戦争設計が見えるわけで、次にどう出てくるか、すべて読める。そういうときは将棋の用語で言えば敵の攻撃を予測して守るので、お互いに「手を殺し合う」ようになる。周辺国もまた手を殺し合う。すると、かえって平和になるのである。
殺し合いを防ぐ手段は常に殺し合うこと。
「皆が武器を捨てれば平和になる」なんてのは甘い訳だなぁ・・・。
第一章 こうすれば国家が造れる
八重島共和国誕生物語
戦争が終わったときの混乱に耐えかねて石垣島の人たちはまず「自治会」をつくった。目的は犯罪防止と食糧分配である。
普段存在を意識することすらない「国家」だけど、無いとどうなるかgkbr、いや、無いとgkbr。
世界は「山賊の集団」のような国家だらけ
「世界に国家はたくさんあるが、国らしい国は昔から四〇カ国くらいで、あとは山賊や強盗が『国家ごっこ』をしているようなものだと言いたくなる。この四〇カ国の中で最も律儀で、しかも国内がキチンとまとまっている国は日本である。だから日本と同じように他国を考えると大間違いになる」ということを特筆大書して、スポーツ新聞の見出しくらいの活字で強調しておきたい。
ごっこ遊びも大概にしてもらいたいですな、と朝日に伝言を頼んでみる。
第二章 「好戦的な民族」と「平和的な民族」
被爆体験というカード
では、日本は何もしていないかというと、原爆被害の強調はやっている。原爆については、どういうわけか日本はやたらにしつこい。
お、おぅ・・・
私自身は、原爆をそれほど特別に言うのはおかしいと思っている。
広島・長崎県民の内で短気な連中が特攻をかける、いや、かけたんじゃ?と思わせる一文だけど、はげど。原爆はダメで焼夷弾はおkな訳無いし。
人口過剰になると戦争が始まる
ガストン・ブートゥールというフランスの人口学者は、戦争の唯一の下人は人口問題だ、と本に書いている。書名は『幼児殺しの世界』(宇佐美英治訳 みすず書房)である。

若者比率の高い国が戦争を起こす
十五歳から二十五歳の若者が全人口に占める比率が十五パーセントを超えると、その国は戦争をするのである。何らかの原因で一〇パーセント以下に下がると、戦争は止む。なるほどガストン・ブートゥールの言うとおりである。
げげー、ロウ・フゥの言うとおりじゃないか。『せっかく兵が余ってるのだ使えばよかろう!』。

まだまだ書きたいことがあるのにタイムオーバー。これは何度でも読み直すべき本。

頭のいい説明「すぐできる」コツ 鶴野充茂 2008年12月10日 三笠書房

2015-03-17 07:36:41 | 仕事
短く、わかりやすくするのはビジネスの鉄則です。
製品の注意書きも例外ではありません。例えばガスを使う製品。
「十分な換気を行わずに使用すると、一酸化炭素中毒により死亡事故に至る可能性があります。」
長い、長いです。こんなことだから事故が無くならない。
もっとコンパクトに!もっとインパクトを!
「使用すると死にます。」

文庫書き下ろし。
大事なことから話す―。
これは「頭のいい説明」の基本法則の一つです。
このブログ/(^o^)\
逆に考えるんだ、「大事なことなんて無いさ」と考えるんだ。
1章 「わかりやすい説明」は結論から始まる!
1 「頭のいい説明」とは「相手が行動する説明」だ!
説明によって相手の行動を促して成果につなげる。
仕事で結果を出すために説明する。
それが本書で定義する「説明」です。
ですから、「伝える」「伝わる」ことを目的にするのではなく、「結果を出す」ことを目的にする。
重要。伝わっただけじゃ仕方ないもんなぁ。
6 人は「正論」では動かない。「お願い」で動く!
話の聞き手は、話がよく理解できればできるほど、最後に聞きたくなることがあります。それは、
「で、話を聞いた自分は、この後、何をすればいいの?」
です。つまり、聞き手は、話の内容が理解できたら、その結果、「自分はどうしたらいいのか」「相手が何を求めているのか」を確認したいのです。
相手の行動の選択肢までこっちで用意しろと。
これからする私のお願いに『はい』か『イエス』で答えてください。
2章 頭がいい人は例外なく「説明が短い!」
短くした説明が全て報われるとは限らん。しかし! 頭がいい者は皆すべからく短くしておる!!
7 頭のいい人は「相手に考えさせない。選択肢から選ばせる」
これからする私のお願いに『はい』か『イエス』で答えてください。
大事なことなので2回言いました。
3章 できる人は「箇条書き」で説明する!
5 できる人は「上司がどんなときにイエスと言うか」を読む
相手が「イエス」と答えるような問いかけを続けることを、カウンセリング用語で「イエス・セット」と言います。

人は、「イエス」と言いつづけていると、自然と「イエス」を言いやすくなるものです。その心理を利用して、小さな「イエス」を前段に用意し、相手が「イエス」と言いやすい心構えを作り、最終的に「イエス」という答えを引き出す方法です。
この本には書いてないけど詐欺師の常套手段でもあることはお知らせしておきたいと思います。
4章 「いい言葉」が「いい人間関係」を生む!
8 「でも」「けど」……頭のいい人ほど「逆接語」が少ない!
頭の中で、つねにそういう言葉を唱えているのです。逆接の接続後を使っていると、考え方までネガティブになるので注意したほうがいいでしょう。
直前/(^o^)\
いや意味合いが違うけど、書いてから次に折ったページに飛んだらこれだったから・・・あ、「けど」使ってるわー。
中古の本はいいよー。折って折って折りまくれるから。折れてるとか切れてるとかもあるけど。また「けど」か。もういっそ「おはようございます、『けど』です」と名乗るべきか。
「5章 信頼される人は「本気の伝え方」がうまい!
ガイ様を思い出しつつタイムオーバー。ずばっとした文章で読んでて楽しい本だった。