2002年3月の本の文庫化。序章のみ加筆。
「皆が武器を捨てれば平和になる」なんてのは甘い訳だなぁ・・・。
まだまだ書きたいことがあるのにタイムオーバー。これは何度でも読み直すべき本。
実は、戦争を設計したほうがかえって戦争が減る。殺し合いを防ぐ手段は常に殺し合うこと。
もし、お互いの国がエゴを丸出しにすれば、相手の国益がハッキリする。相手の戦争設計が見えるわけで、次にどう出てくるか、すべて読める。そういうときは将棋の用語で言えば敵の攻撃を予測して守るので、お互いに「手を殺し合う」ようになる。周辺国もまた手を殺し合う。すると、かえって平和になるのである。
「皆が武器を捨てれば平和になる」なんてのは甘い訳だなぁ・・・。
第一章 こうすれば国家が造れる普段存在を意識することすらない「国家」だけど、無いとどうなるかgkbr、いや、無いとgkbr。
八重島共和国誕生物語
戦争が終わったときの混乱に耐えかねて石垣島の人たちはまず「自治会」をつくった。目的は犯罪防止と食糧分配である。
世界は「山賊の集団」のような国家だらけごっこ遊びも大概にしてもらいたいですな、と朝日に伝言を頼んでみる。
「世界に国家はたくさんあるが、国らしい国は昔から四〇カ国くらいで、あとは山賊や強盗が『国家ごっこ』をしているようなものだと言いたくなる。この四〇カ国の中で最も律儀で、しかも国内がキチンとまとまっている国は日本である。だから日本と同じように他国を考えると大間違いになる」ということを特筆大書して、スポーツ新聞の見出しくらいの活字で強調しておきたい。
第二章 「好戦的な民族」と「平和的な民族」お、おぅ・・・
被爆体験というカード
では、日本は何もしていないかというと、原爆被害の強調はやっている。原爆については、どういうわけか日本はやたらにしつこい。
私自身は、原爆をそれほど特別に言うのはおかしいと思っている。広島・長崎県民の内で短気な連中が特攻をかける、いや、かけたんじゃ?と思わせる一文だけど、はげど。原爆はダメで焼夷弾はおkな訳無いし。
人口過剰になると戦争が始まるげげー、ロウ・フゥの言うとおりじゃないか。『せっかく兵が余ってるのだ使えばよかろう!』。
ガストン・ブートゥールというフランスの人口学者は、戦争の唯一の下人は人口問題だ、と本に書いている。書名は『幼児殺しの世界』(宇佐美英治訳 みすず書房)である。
若者比率の高い国が戦争を起こす
十五歳から二十五歳の若者が全人口に占める比率が十五パーセントを超えると、その国は戦争をするのである。何らかの原因で一〇パーセント以下に下がると、戦争は止む。なるほどガストン・ブートゥールの言うとおりである。
まだまだ書きたいことがあるのにタイムオーバー。これは何度でも読み直すべき本。
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