今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

アリアドネの弾丸(下) 海堂尊 2012年6月21日 宝島社

2018-09-24 07:57:09 | 桜宮サーガ
宇佐見警視は銃声の聞こえた方へ走りだす。田口らが後を追うと、最新縦型MRI・コロンブスエッグの中には目から血を流す死体があった。そして傍には、拳銃を握った高階病院長が倒れていた――。銃弾の種類と手の硝煙反応から、警察は高階病院長を現行犯逮捕する。高階の無罪を信じる白鳥・田口は、72時間以内に犯人の仕掛ける完全無欠のトリックを暴くことができるのか!? 解説:島田荘司
裏表紙より
上巻
事件は会議室で起きると思った?
残念!殺人現場が出来ちゃいました!



20章
暴発

5月27日午後8時
東城大学医学部付属病院本館地下・画像診断ユニット



「銃声、ぜよ」
へ?


音がした画像診断ユニットの方へ走る警察庁の宇佐見
グッチーと島津が後を追うと、室内にはMRIの前に座る死体と・・・・・・
「近寄ってはダメぜよ。抵抗し発砲したんで、締め落としてありますきに」
なん・・・・・・だと・・・・・・?


いやー大変な事態ですなー責任者は大変やでー
高階病院長は最重要容疑者かつ意識不明で警察病院送りだから、
責任者は現場になった画像診断ユニットの主である島津准教授かな?
「事件が起きた場所はどこだ? エーアイセンター分室だろ。でもってエーアイセンターの最高位って誰だ?」
 俺は思わず周囲を見回す。それから自分を指さしてみる。
「まさか、俺?」
m9(^Д^)プギャーwwwwww



21章
緊急リスクマネジメント委員会

5月27日午後10時
東城大学医学部付属病院1F・不定愁訴外来



「さっき高階先生が機器購入の収賄で逮捕されそうになって、警察関係者を射殺して逃亡しようとしたところを現行犯逮捕されちゃったんだよ」
 話を聞いた黒崎教授は怒声を上げる。
「バカ者。そんなことがあるはずなかろう」
とてもわかりやすいあらすじ!



22章
肩すかし

5月28日午前7時
東城大学医学部付属病院1F・不定愁訴外来



「あんな凄いレベルのスキャンダルをもみ消せる力を持ってるなんて、他に誰がいるのさ。僕みたいな官僚が嚙まなくちゃ絶対無理なことさ」
メディア対策をはじめ今作の白鳥は獅子奮迅の働き
前々作は速水、前作では彦根に奪われた出番をまとめて取り戻す勢い
ただしさすがに余裕がないのか、グッチーへのツッコミは超辛辣であります


「この事件、とてつもなく闇が深いんだよ」
どのくらい『深い』のかと言うと、
部下の姫宮を弁護士として動かしたり、警察庁の電子猟犬・加納に応援を頼んでも
未だに詳細が『よくわからない』くらいヤバイ




23章
報道抑制

5月28日午前8時 SCL本部広報室



「今回の冤罪事件は、想像以上に国民の怒りが根深い、というのがリサーチの結果です。だから週末にかけて充分なガス抜きをしてから、月曜に陽動情報を出すようにと決定したのです」
<Check!>
現在世間では20年前の『冤罪事件』における警察の失態が注目されている
つまり警察側としても東城大学の件を報道するなら週明けがいい訳です
20年前の話より今の話の方が話題になるだろうからね!


斑鳩が上の指示通りに通したこのやり口
宇佐見はもちろん桜宮の現場の人間は反対寄りでしたが、
唯一アメリカに出張中だった加納は賛成を表明した模様
「今回の件でもサンタモニカから直接国際電話をいただきましたが、最後に釘を刺されました。この捜査は東城大学医学部を破綻させかねないので取り扱いには充分注意すること。さもないと極北市民病院、産婦人科医逮捕事件の轍を踏むぞ、とね。あの時の警察、検察の失態を持ち出されては、広報担当としてはぐうの音も出ません。司法と医療は相性が悪いのです」
キミは極北クレイマーを読んでもいいし読まなくてもいい



24章
開かずの扉

5月28日午前9時
東城大学医学部附属病院本館地下・法医学教室



「でも、もしも犯罪を見逃したら・・・・・・」
「体表検案だけならもっと見逃してる。それでも責任は問われない。なのにエーアイになった途端、見逃し責任を追及する。法医学者が恫喝まがいの発言ばかり繰り返すから、すっかり医者が引いちゃって、死因究明に協力する気が失せちゃうんだ」
笹井教授は喋れば喋るほどお前は何を言ってるんだ状態だなぁ
あくまでも創作上の「エーアイに理解がない法医学者」だよね?
モデルになった人間がいて現実に同じことを主張してる訳じゃないよねまさかね


 俺は思わず恥ずかしさにうつむいた。言われてみれば、それくらいは俺も知っていた。だが、知っているということと理解していることの間には、かくも大きな隔たりがあることを、痛感させられた。
義務教育レベルのことすら理解できてない奴は何なのしぬの




25章
論理打撃戦

5月29日午前8時
東城大学医学部附属病院1F・不定愁訴外来



「すぐに弱音を吐くのが田口センセの悪いところだよ。いいかい、この弾丸こそ謎の迷宮を打ち破るアリアドネの赤い糸なんだ。だけどその細い糸は、謎を解くという強い意志がなくては役に立たないんだよ」
名探偵の必須装備
つ[諦めない心]


『偵察』に来たと思われる宇佐見警視が帰った後、
白鳥は現状をわかりやすくまとめました
「簡単さ。一番の容疑者は高階先生だけど、僕たちは高階先生でないと考えてる。するとあの場で高階先生の他に被害者に銃弾をぶちこむことができたのはウサちゃんだけ。だからウサちゃんが真犯人だってわけ」
とてもわかりやすい推理!


しかしその証明はそう簡単にはできません
「これじゃあやっぱり犯人が消えちゃうな。いっそ、高階先生が犯人だったら、すべてが丸く収まるんだけどなあ」
東城大学医学部附属病院物語~腹黒タヌキの破滅~




26章
国際緊急宅配便

5月29日午後1時
東城大学医学部附属病院1F・不定愁訴外来



「電脳紙芝居がなければ、加納なんてただのでくの坊。帰ってこられないならシステムだけ貸せと言われて、焦っただろうな」
これが勝利の鍵だ
つ[『電脳紙芝居』(もとい『デジタル・ムービー・アナライシス』)]


白鳥はグッチーと島津を相手に事件を改めて検証
「警察のストーリーに従えば、高階先生は射撃の名手で自信家で冷徹な殺人鬼なわけ。だって、四メートル以上離れなければ撃てない標的の左目を狙って、万が一外れたらMRIが大爆発しかねないような危険な射撃を平然とやってのけてるんだもの」
うわぁ高階先生マジヤバイ奴じゃん早く刑務所に送らなきゃ


 警察が捜査情報を恣意的に使ったら、無実の人間を陥れることなど実に簡単だ。それを覆すのは難しく、少なくとも司法判断を待たねばならない。その時に冤罪と判明しても時すでに遅し、傷つけられた評判と失われた時間は二度と元には戻らない。このスキャンダルが世に出たなら、間違いなく東城大学は潰れてしまうだろう。
君らの警察の正気はいったいどこの誰が保障してくれるのだね?



刻々と迫る東城大学強制捜査へのタイムリミット
グッチーたちは恐るべき陰謀から医療を守ることが出来るのか!?
「なぜ、こんなことが・・・・・・」
なん・・・・・・だと・・・・・・?

アリアドネの弾丸(上) 海堂尊 2012年6月21日 宝島社

2018-09-17 10:23:16 | 桜宮サーガ
大人気医療ミステリー、田口&白鳥シリーズ第5弾! 不定愁訴外来の田口公平医師はいつものように高階病院長に呼び出され、エーアイセンターのセンター長に任命されてしまう。そのため田口は、搭乗大学病院に新しく導入された新型の縦型MRI、コロンブスエッグの説明を技術者の友野から受けていた。しかしその矢先、MRIの中で友野が亡くなった。死因は不明で、過労死と判断されたが・・・・・・。
裏表紙より
『シリーズ第5弾!』だお!
桜宮サーガの記事はこれが今年初だってそんなバカな
元の本は2010年9月
なお「いと もった?」と元ネタが同じだけだよ!


1章
ショスタコーヴィチはもう歌わない

5月25日午前8時
東城大学医学部付属病院本館地下・画像診断ユニット



 俺は田口公平という名の平凡な中年医師だ。
『平凡』・・・・・・?
ウソツキはドロボウのはじまりだぞ?


「気の毒に。過労だったのかな」
新型MRIの調整をしていた技術者・友野が死んでました
表紙はオレンジなのにブラックな話題がメインなのかな?


事件性は無さそうな感じだけど死因がハッキリしない
できれば解剖したいところですが
「これ以上、ユウちゃんを傷つけたくありません。何もしないでください」
「でも、解剖をしないと死因はわからないので・・・・・・」
「病気でも事故でもないのなら、死因なんてもうどうでもいいんです」
連絡を受けて駆け付けた母親が解剖を拒否
遺族感情としてはそうなるかなー


そこでエーアイですよ
「司法解剖に回す例だけに費用を払う? じゃあCTで調べて問題がなくて、司法解剖にならなかったら、費用は払ってもらえないんですか?」
 俺が驚いて尋ねると、検視官はうなずく。
「そういう規則でして」
バカじゃないの(直球)
え、これ2018年現在もそうなん・・・・・・?
(軽くググるも出版当時そうだったとしか確認できず、PDFも読まないとダメか)


母親にエーアイについて説明してみた
「是非、お願いします。ユウちゃんがなぜ亡くなったのか、知りたいんです。でもそのために身体を切り刻むなんて、あんまりなので・・・・・・」
わかるならそりゃわかるほうがいい
いっそ義務化して費用は国負担でええやん?
2017年の年間死亡者数が134万人?
1件5万(ちっと古いか?※PDF)として670億・・・・・・
潜水艦1隻諦めればいい(来年度予算※PDF)ね楽勝だね


残念ながら、今回はエーアイでも死因を特定できませんでした
「同じ死因不明でも、何も調べなかった場合とは質が違います。過労が原因の脳出血や心筋梗塞ではない、という程度の判別もできます」
hmhm
非ブラック証明つまり企業も負担すればええねん




2章
華麗なる災難

5月15日午前9時
東城大学医学部付属病院4F・病院長室


 神経内科の万年講師、そして、不定愁訴外来の担当者である俺が、島津と一緒に仕事をすることになった理由は、思い出すのも忌々しい話が発端だ。
『思い出すのも忌々しい話』なんて大袈裟だなー


だってさぁ
 俺は確信する。今日の呼び出しはいつものアレ、だ。つまり無理難題の丸投げだが、さすが病院の最高権力者、いきなり本題から入らず、外堀を埋めるところからやってきたわけだ。
『いつもの』じゃん
つまり平常運転だよ?



3章
モニタ会議は踊る

5月8日午前10時30分
東城大学医学部付属病院3F・大会議室



 そうだ沼田、負けるな沼田、お前の言っていることは九割方は間違いだが、そんなことはどうでもいい。とっととその腹黒タヌキをやっつけろ。
フレーフレー ぬ・ま・た
がんばれがんばれ ぬ・ま・た


まぁその辺は過去の映像なんですけどね
つまり
「というわけです。この人事、お引き受けいただけますね、田口先生」
しってた



4章
廊下トンビの昇天

5月15日午前10時
東城大学医学部付属病院1F・不定愁訴外来



「しかし島津准教授や笹井教授の自薦を押しのけ、リスクマネジメント委員会委員長の肩書きを振りかざしてセンター長就任をごり押しするなんて、田口先生もとうとう出世欲に目覚めたのかと思うと、僕もうかうかしていられません」
ついにグッチー、いや田口閣下が本気を出し始めたということだね!!!



5章
がんがんトンネル魔人の忠告

5月15日午前11時
東城大学医学部付属病院本館地下・画像診断ユニット



 人は自分が大切に思っている領域に、無知蒙昧で無神経な人種が乱入してくることを嫌うものなのだ。
1番良くないのはニワカの知ったかぶり



6章
桜宮岬の邂逅

5月15日正午 桜宮岬



「昔、この地に桜の木を植えようとした人がいました。だが私は、その苗木を引っこ抜いてしまった。あの時の自分の行為を、私はいまだに責め続けています・・・・・・」
君はバブル3部作を読んでもいいし読まなくてもいい



7章
北からの使者

5月15日午後6時 SCL本部広報室



「医療中心で稼働するエーアイセンターなどという得体の知れないシステムが完成したら、近い将来、警察の威信は地に堕ち、手酷い打撃を受けるでしょう。リスクは小さい芽のうちに摘んでおくに限る、と思いまして」
「お前もう堕ちてるよ!」「・・・・・・アホな」(りくるーとから)


警察庁の『無声狂犬』斑鳩と極北市監察医務院院長・南雲の悪巧み~
「・・・・・・北はどん底であるが故に、予断を許さない」
君はクレイマー(&ラプソディ)を読んでもいいし読まなくてもいい



8章
闇に潜む眼

5月15日午後10時45分 桜宮市蓮っ葉通り



「お腹が空いたわ。ねえ忠義、この麻婆豆腐丼、もらうわよ」
なん・・・・・・だと・・・・・・?




9章
異業種顔合わせ

5月20日午前11時
第1回エーアイセンター運営連絡会議 大会議室



「画像は影なので、解剖を必ず追加せよ」と主張する笹井教授と、「エーアイは必ずしも解剖を必要としない」という島津が真っ向から衝突し、互いに一歩も譲らない。
解剖だけだと手が足りてないからエーアイをやろうって話なのに、
笹井教授はバカなのかな(直球)
え、これフィクションにおける法医学者の主張DAYONE?



10章
副センター長がいっぱい

5月20日午前11時30分
東城大学医学部付属病院本館4F・病院長室



「ひょっとしたら、と思っていたんですが、これではっきりしました。田口先生は私のことを恨んでらっしゃるんですね」
え?




11章
火喰い鳥、襲来

5月22日午前9時
東城大学医学部付属病院1F・不定愁訴外来



「アレはもう僕の手の届かないところへ行っちゃったんです」
5作目にしてあのレギュラーがなぁ




12章
スカラムーシュの爆撃

5月22日午前10時
第2回エーアイセンター運営連絡会議 大会議室



 それくらい、やってもらえなければ、わざわざ危険を冒してまで悪名高いスカラムーシュ、彦根新吾を招き入れた甲斐がない、というものだ。
反エーアイな連中を黙らせることができればよし、
収集がつかなくなったら上司が責任を取って辞職すればよし
いわゆる隙を生じぬ2段構え



13章
碧翠院の玉手箱

5月22日午前11時
第2回エーアイセンター運営連絡会議 大会議室



 おのれ、タヌキ親父め。
知らなかったのか?
『タヌキ親父』の『丸投げ』からは逃げられない




14章
縦型MRI、コロンブスエッグ

5月22日午後1時
東城大学医学部付属病院本館地下・画像診断ユニット



 このタイプのMRI導入は島津の長年の悲願だったが、ようやく叶ったわけだ。
エーアイセンター創設のドサクサに紛れて新型MRIゲトー




15章
磁性検査と交響曲講義

5月22日午後3時
東城大学医学部付属病院本館地下・画像診断ユニット



「クエンチ?」
「液体が気体に変わる瞬間に起こる爆発です。温度が上昇すると、液体ヘリウムが気化します。そうなるとヘリウムの体積は七百倍近くに膨張し、爆発が起こるんです」
MRIマジヤバイ


「ビックリ写真で驚かすために、わざわざボンベを運びこんだんじゃないの?」
「とんでもない。本当にここまで飛んで来たんですよ。こうなってしまったら、もう剥がせません。一回ヘリウムを抜いて、磁場を停止しないと取れないんです」
MRIマジヤバイ(2回目)


グッチーはシステム技術者・友野にMRIの解説をお願いしたのでした
いやーとてもわかりやすい説明だったなー
この部屋は友野が用意したっていうクラシックの音楽もイイ感じだしなー
「気持ちが安らぐね。やっぱりモーツァルト好きって性格がいいのかなあ。」
「は?」
やっちまったなぁ!




16章
桜宮の遺産

5月22日午後3時 メゾン・ド・マドンナ



「その理由がわからないので、要注意かと」
斑鳩さんへ
つ[ナニワ・モンスター]


「手段は宇佐見に任せる。以後、いつ開始しても構わない」
動き出す




17章
キラー・ラビットの蠢動

5月24日午後4時 桜宮市警・地下射撃場



「霞が関では、大物と書いて、〝バカ〟と読むそうですきに」
つまり大物議員とはおっとっと


「今夜はショスタコーヴィチのCDを買って聴くとするか」
「ああ、そうしろそうしろ」
そして1章へ・・・・・・




18章
ミッシング・リンク

5月26日午前10時
第3回エーアイセンター運営連絡会議 大会議室



 もっともこうしたことは、社会科の教科書には一行も書かれてはいないのだが。
警察の動きがどうも怪しい


でぇじょうぶだグッチーは警察庁の『電子猟犬』と仲良しなんだから
「加納、玉村と一緒に出張しております」
タイミング悪い
偶然てこわいなー



19章
潜入

5月27日午前10時 SCL本部広報室



 ――ひょっとしてコイツはものすごいヒマ人なのか?
書類を片付けながらハイパーマン・バッカスを視聴しつつポテチを取り食べる
それくらいできないと官僚にはなれないんですお(てきとう)


 轟音が響きわたった。
(下巻に続く)
前作のように会議室が主戦場だと思った?
残念!本格『医療ミステリー』でした!
上下巻セットで買えってことだよ言わせんな

夢見る黄金地球儀 海堂尊 2009年10月23日 東京創元社

2017-12-31 08:27:19 | 桜宮サーガ
1988年、桜宮市に舞い込んだ「ふるさと創生一億円」は、迷走の末『黄金地球儀』となった。四半世紀の後、投げやりに水族館に転がされたその地球儀を強奪せんとする不届き者が現われる。物理学者の夢をあきらめ家業の町工場を手伝う俺と、8年ぶりに現われた悪友・ガラスのジョー。二転三転する計画の行方は? 新世紀ベストセラー作家による、爽快なジェットコースター・ノベル!
裏表紙より
2017年最後はどうするかって考えた結果、海堂尊作品という結論
「栄光」「沈黙」「凱旋」は以前から持ってたハズだけど、
「祝祭」「弾丸」「肖像」「螺鈿」「1988」「1990」「輝天」
「クレイマー」「ラプソディ」「ジーン」「モンスター」「領域」
・・・・・・今年1年でこんなにかヒくわ

桜宮サーガは主に桜宮市を舞台にした‶医療〟がテーマの作品群な訳だけど、
本作はあらすじの通り医療の話は全く出て来ない異色作である!
他の作品でもチラッと出て来ていた桜宮市の名物(?)『黄金地球儀』、
『俺』こと平沼平介は『悪友』の悪巧みと役所の陰謀に巻き込まれ・・・・・・

まさか桜宮サーガでケラケラ笑うことになるとは思わんかった( ^w^)
(m9(^Д^)プギャーなら主に田口センセ絡みで結構あるけど)
でも真面目な話やお役所のダメさ加減は健在だから安心してね!

モルフェウスの領域 海堂尊 2013年6月20日 角川書店

2017-12-12 06:26:16 | 桜宮サーガ
桜宮市に新設された未来医学探求センター。日比野涼子はこの施設で、世界初の「コールドスリープ」技術により人工的な眠りについた少年の生命維持業務を担当している。少年・佐々木アツシは両眼失明の危機にあったが、特効薬の認可を待つために5年間の<凍眠>を選んだのだ。だが少年が目覚める際に重大な問題が発生することに気づいた涼子は、彼を守るための戦いを開始する。人間の尊厳と倫理を問う、最先端医療ミステリー!
裏表紙より。
加筆ありの文庫版で、単行本の方は2010年12月。



田口・白鳥シリーズとはちょっと違うか、
田口センセはちょい役、白鳥の方は出番無しだし・・・・・・
でも優秀な変な奴は登場するから安心(?)してね
あ、お役所のダメっぽさは「イノセント・ゲリラの祝祭」に次ぐ(以上かも)

事前に「ナイチンゲールの沈黙」の読破を推奨。
「医学のたまご」とも関係あるらしいけど、
そっちは未読なのでどの程度絡んでるかは知らん!

オチはゾワァ系であります
(例:「容疑者Xの献身」、「ソードアート・オンライン」の6巻)
涼子って名前の女はこれだからなんでもないでーす

イノセント・ゲリラの祝祭(上) 海堂尊 2010年1月22日 宝島社

2017-02-12 08:10:39 | 桜宮サーガ
東城大学医学部付属病院4回。万年講師の田口公平は、いつものように高階病院長に呼ばれ、無理難題を押しつけられようとしていた。「お願いがありまして・・・・・・」そう言って取り出した依頼状の差出人はあの火喰い鳥、白鳥圭輔。厚生労働省で行われる会議への出席依頼だった! 幻の短編「東京都二十三区内外殺人事件をプラスし、全面改稿した田口・白鳥シリーズ第4弾、待望の文庫化!
裏表紙より。
ねんがんの 『田口・白鳥シリーズ第4弾』をてにいれたぞ!
今回のグッチーは病院を飛び出して大活躍!



第1部 回廊の迷い人

1章
神々の楽園

8月20日 桜宮市戸山町・若柳山山中



 警察庁から出向していた加納警視正は二年近く桜宮署に在籍したが、一週間前、突然帰庁を命じられた。今宵はささやかな送別会で、あとは車で警視正を桜宮駅に送り、新幹線の最終に乗せてしまえば、長かった玉村の隠忍生活にピリオドが打たれる。
と思ったのなら甘いのであーる。


孫の死の事件性を訴える婆さんと遭遇した加納は、
エーアイを用いてその訴えを見事証明。
宗教団体『神々の楽園』が起こした信者リンチ死事件として、
全国的なニュースとなりました。

加納が首を突っ込むまで、
警察医の診断が心不全だったのは困った話ダナー。
解剖に回せば事件性は明らかだったのにねー(´・ω・)(・ω・`)ネー




2章
時風新報・別宮葉子

12月3日 桜宮署広報課



「それは事実だ」
リンチ死事件での初動のミスを突っ込まれ、
その事実をあっさり認めた桜宮署の斑鳩室長、不気味な男である。
重要キャラに違いない。
田口センセにどう絡むのか全く想像つかないけど。




3章
降りかかった災厄

12月13日 東城大学医学部付属病院4F・病院長室



 病院長は沈黙した。今日という日は、生まれて初めてタカシナ・ブービートラップから脱出できた記念すべき日になるのか?
なりませんでしたm9(^Д^)
田口センセは「白鳥の御指名で」霞ヶ関にお呼ばれされることに。




4章
廊下トンビの献身

12月14日 東城大学医学部付属病院1F・不定愁訴外来



 ・・・・・・俺の予感は的中した。
当事者になった田口センセより状況に詳しいとは大したトンビだ
田口センセに言わせると『肝心な情報に疎い』けど、
だからこそ偉い人・厄介な人に敵認定されないというか。
鬱陶しい人種だけど、これはこれで才能ではある。




5章
がんがんトンネル魔人の講釈

12月14日 東城大学医学部付属病院地下1F・MRI特室



「なんで解剖関連教室があれこれ言うんだ? エーアイは画像診断だろうに」
「連中はエーアイが一般化したら、解剖がなくなると怖れている。ヤツらはエーアイだけではダメで、解剖を必ず併用すべきだ、と言ってた」
解剖より言っちゃえば「お手軽」なのが画期的なのに、
必ず解剖をやるんならエーアイいらんがなっていう。
死因不明を全部解剖するのは大変だからまずエーアイをやろう
→エーアイはあてにならないから解剖もするべき、ってバカか。
このエーアイ反対派の主張は現実がモデルなの?まさかね!




6章
隣席のストレンジャー

12月20日 新幹線ひかり422号車中



 それでも病院長が奮発してくれたグリーン車の予約を一般指定席に変更したので、差額分だけふところは暖かく、俺は少し御機嫌だった。会議に出席しなければならないのは少々気が重いが、その代わり今夜はフリー、しかも小遣いがポケットに。
5千円くらい?
目先の利益だけ考えるのは大変危険です。やめましょうm9(^Д^)




9章
厚生労働省の歩き方

12月21日 霞ヶ関中央合同庁舎第五号館8F・厚生労働省



 白鳥が仕掛けた場外乱闘を瞬時にドローに持ち込める才覚はただ者ではない。
法医学教室教授・西郷。
田口センセが呼ばれた長ったらしい名前の会議のメンバー。
30代半ばで教授とはかなりのキレ者(角並感)

なお田口センセがお呼ばれした会議は、
白鳥曰く、同期で上司の八神のせいで『空中分解』した模様。
継続的に呼び出されるような事態にならなくてよかったね!ね!




11章
上州大学法医学教室教授・西郷綱吉

12月21日 霞ヶ関中央合同庁舎第五号館24F・スカイレストラン『星・空・夜』



 眼下に国会議事堂を見下ろし、遠景に東京タワーが見える。確かにデートスポットとしてはグレードが高い。問題は一緒にいるのが逆さパンダの香水男だということだ。こんなヤツしか調達できない俺に、未来はない。
某Pちゃまのような奇跡を信じるのです・・・・・・
だいじょうぶ、ちゃんすはどこにでもあるよ


「・・・・・・考えすぎか。田口先生が白鳥さんの切り札かもしれない、と思ったんだけど」
西郷は頭良さそうだけど、なんとなく詰めの甘さを感じる。
いや、田口センセの偽装スキルが高すぎるんだなこれは。
『懐刀』どころか妖刀でございます。



役人やら教授やらとの舌戦多し。
大事なことだから、例のやつ引用しておきますね。
この物語はフィクションです。実在する人物、団体等とは一切関係ありません。
あくまでもフィクションなんだから勘違いしないでよね!
おやくにんさんもきょうじゅさんもおしごとがんばってるのよ