迷狂私酔の日々(再)

明鏡止水とはあまりに遠いこの日々。

POWER TO THE PEOPLE

2011年03月19日 | ただの日常。

3月19日 土曜日 山形県某市

8時39分、緊急地震速報。もう少し寝かせてくれ、と願う。

つれづれに、自分を励ましてくれる歌を思い出してみる。



かつてリヴァプールに行って試合を見たときにも聞いた"You'll never walk alone"。

長友がメッセージ入りの日の丸を掲げたチャンピオンズ・リーグの試合でも流れていた。あの試合、インテルがバイエルン・ミュンヘンをアウェイゴールの差で下したんだが、劇的な内容だったようで、あー見たかったなあ。

それはさておき"You'll never walk alone"、訳せば「君はひとりじゃない」ってことだが元はミュージカル《回転木馬》から、フランク・シナトラやエルヴィス・プレスリーまで多くのカバーがある。もっとも有名なのはリヴァプールFCのアンセム(愛唱歌)としてだろう。

これは歌詞もメロディーも泣けます。試しに訳してみた。

嵐の中を行くとき
頭を上げて
暗闇を恐れるな

嵐の向こうには
明るい空がある
そこではヒバリが甘い声で歌っている

風の中を歩こう
雨の中を歩こう
夢が吹き飛ばされても

歩こう、ずっと歩こう
胸に希望を抱いて
君はひとりなんかじゃない
歩き続けるのは、君ひとりじゃない



渡辺謙が朗読していたのは宮沢賢治の「雨ニモマケズ」。

これは詩というより、手帳に書き残したメモなんでしょうが、今、震災のあとに読むとジンときます。



シンディ・ローパーは来日公演で"Power to the People"を歌ったみたいですね、ニュース映像でチラッと見ただけですが。

ジョン・レノンが歌った時には権力に対抗する民衆に力を、というニュアンスだったけど、この大震災後の日本で歌うと応援歌に聞こえる。



あ、こんな歌もある。寿の「前を向いて歩こう」。

坂本九の「上を向いて歩こう」の、簡単に言えば替え歌なんだが、原作者をして「いろんな歌詞が出たなかで、いちばん出来がいい」と言わしめた(とナビィ(寿)が自分で言っていたが)。

前を向いて、涙がこぼれてもいいじゃないか、ひとりぼっちじゃない、と歌う。

寿(というユニットです)、かなりおすすめです。