迷狂私酔の日々(再)

明鏡止水とはあまりに遠いこの日々。

想像力。

2011年03月20日 | ただの日常。
3月20日 日曜日 山形県某市

ようやく、鉄道が復旧してきた。

米坂線が、一日に3往復。

山形鉄道フラワー長井線が5往復。



陸の孤島に、脱出できる船がやって来た。



しかし、まだ物資が、とくにガソリンが不足であらゆるところに影響が出始めている。

ローカルニュースでは病院に薬が足りない、餌が届かなくて畜産が危機、重油がなくてキノコやハウスの栽培ができない、鶏が餓死する、etc.

テレビでは東京あたりのおばさんが買い物カゴに米袋を大量に入れている。自分が恥ずかしくないのかな、と思う。

方言で率直に感想を言えば、こんな感じ。

「なして、こげなどぎに、自分だけえーければいーながえ、ほんにまず。あげにいーっぺかっただて、かんにぇべした」

(どうして、こんな大変なときに、自分だけよければいいんだろうか? 本当にもう。あんなに一度に買っても、食べきれないだろうに。)



「マナーとは、想像力だ」と、かつて喝破した人がいた。

なるほど、と今も思う。自分以外の人、感じ方の違う人、環境の違う人、立場の違う人、いろいろな状況を想像することができる力は、そのまま思いやる心につながる。