迷狂私酔の日々(再)

明鏡止水とはあまりに遠いこの日々。

057・森の展望台[奄美・日食へ]

2009年07月24日 | 旅する。
7月24日 金曜日 奄美大島



荷物を整理して送るものをまとめる。テントを干す。久し振りに晴れている。



干したテントをたたみ、海支度をしてお出かけする。



〈奥商店〉。島バナナ、マンゴー、パッションフルーツなどを買って送るならココ、らしい。



長雲峠から奄美自然観察の森に入り、しばし散策する。



ルリカケスを見るなら辛抱強く待つのだそうだが、ここは展望台からの絶景を楽しむ。



さらに今井崎に回り、奄美大島独特の入り組んだ海を見下ろす。


056・格安の夜光貝[奄美・日食へ]

2009年07月23日 | 旅する。
7月23日 木曜日 奄美大島



赤木名で〈スーパーさと〉に寄る。地物の魚、貝、野菜がこれでもか! と並んでいて飽きない。



奄美空港でT本隊長以下、S南さん、M岡さんが離脱。お見送りする。



本当は、こんな感じで皆既日食が見られたはずなんだが。



ううむ。



T氏邸にて態勢を整えて屋仁川の〈ゆらい処〉にて夕食。



ここは各種の特製ドリンクがウリらしいので、各自それぞれ無謀な突撃をやってみる。



サネン(月桃)
アダン
山モモ
カワラケツメイ
レンブ
などなど、一番おいしかったのはカワラケツメイだったが、それにしても覚えにくい名前だ。



料理ではターマンがうまくて追加注文する。漢字なら田芋、沖縄ではターンムという。



地豆トーフには梅ダレ、地豆はピーナッツで沖縄でいうジーマミ豆腐に同じ。



油そうめんは実は煮るらしく、沖縄のソーミンチャンプルーとは少し異なる。



T氏馴染みの代行さんで帰ってウチ飲みのつまみは自家製鹿ジャーキーに鮭トバ。



そして夜は更けていく。

055・病院送り[奄美・日食へ]

2009年07月23日 | 旅する。
7月23日 木曜日 奄美大島



暴風雨から一夜が明ける。



歯磨き、シャワー、朝食、荷作り。



ゴミ捨て、携帯充電、テントを片付けて撤収。



あやまる岬0806発のバスに乗って名瀬に戻る。



戯れに部分日食と皆既日食の違いをどう例えるか、考えてみる。



有名な例では、
「部分日食はオペラハウスの外で聞くようなもの、皆既日食はオペラハウスの中で楽しむようなもの」
過激な喩えでは、
「部分日食は無期懲役、皆既日食は死刑」
などがあるが、とりあえず
「皆既日食はズワイガニ、部分日食はカニカマボコ」
なんて思いついたが、納得が行かない。



おっ、こんなんはどないでっしゃろ?



「部分日食はズワイガニを見るようなもの、皆既日食はズワイガニを見てから食べて味わうようなもの」



ん? つまらない? あ、そう。



名瀬郵便局に着いてT氏に電話したら、たまたますぐ近くを走行中で、あ!という間もなくピックアップされる。


なんとT本隊長が右目の痛みを訴え、病院送りに。



大島病院には亜熱帯らしい植栽があり、スタッフも親切そうなので負傷者を置き去りにして残りのメンバーでドライブに出かける。



龍郷町は西郷隆盛ゆかりの地で、西郷松や西郷南洲流たく居跡を見学していたら意外に早く治療が終わり、大島病院で隊長を拾い、K門隊員がシチリアのバスで踊った話で盛り上がりながら〈タイヨー〉でそうめんなどを買い出ししてT氏邸に帰投。



たまには台所仕事でも手伝おうかと薬味に大葉やみょうがを切り、錦糸卵を作る。



そうめんの友としては隊員2号M野渾身の生オクラが大ヒット、やっと届いた今帰仁すいかが好評を得て、全員満足のあまり寝転がってとりとめのない話に興じる。



3時半、クルマ2台で出発。



海沿いの新しい道を通り、長雲峠へ。曇り空で視界はよくないが、流れる雲と濃い緑の山々、海の向こうが霞んでいく景色はなかなかの風情。



M岡隊員たってのリクエストで喜瀬の〈HOT PEPPER〉でかき氷。



空港に行かないといけないんだけど、着きたくないような名残の時間が過ぎていく。

054・観測地点[奄美・日食へ]

2009年07月22日 | 旅する。
7月22日 水曜日 奄美大島



*ここまでは001~003[EXPRESS NEWS OF ECLIPSE]を参照。



皆既日食の間中、実は体調不良になっていた。胃腸が働かず、やたら気持ちが悪く、しかもただの吐き気ではない。



ざわざわとした不安で落ち着かず、気力が萎え、動くに動けない。



12時22分、日食終了にも気づかないまま悪寒に耐えていた。



ようやく立ち上がって撤収する。



テントに戻って、ただたたずんでいると、「すごかったですね」と人が声をかけていく。



どうしたらいいかわからないままシャワー室で着替えて海に浸かることにする。



ただ浮かんで漂っていると、ようやく現実感が戻ってきた。



気象台から2時半から5時まで強風と雨の予報が出ていますのでお気をつけください、そう言われてテントを雨用に直した途端、物凄い雨と風が襲ってきた。



少し継ぎ目から雨が滲むがどーにかテントは耐えられそうだ。



雷雨はやがて小やみになり、この隙に食べ損ねていたランチをとる。



雨漏りする継ぎ目を避けて横になる。



覚悟を決めて寝る。



夕食はフィッシュソーセージとガーリックラスク、缶コーヒー。



夜半、雷が光った。



先ほどの暴風雨を上回る風、雨、そして雷。



しかし、待避勧告もなく雷鳴はかなり遠いので、やっぱり寝る。

003・宴のあと。[EXPRESS NEWS OF ECLIPSE]

2009年07月22日 | 旅する。
TOTAL SOLAR ECLIPSE on 22 of JULY in AMAMI



7月22日 -12時22分50秒



皆既日食が終わり、太陽が再び空に君臨しはじめると、みんな現実に還っていく。



呆けたように大地に横たわって余韻に浸る。



やがて人々はお弁当を食べたり写真を整理したり帰り支度をしたり海で泳いだり…………それぞれがそれぞれの日常に帰っていく。

002・皆既日食[EXPRESS NEWS OF ECLIPSE]

2009年07月22日 | 旅する。
TOTAL SOLAR ECLIPSE on 22 of JULY in AMAMI



7月22日 10時55分34秒-10時59分06秒 奄美大島あやまる岬



引き続き現地から速報をお送りします。



ついに皆既日食の瞬間、サーッと暗くなり、歓声と拍手。



厚い雲に阻まれてコロナやダイヤモンドリングは見えず。



世界は薄闇に包まれ、水平線は夕焼けのようにオレンジ色に染まり、不思議な沈黙とざわめきが交錯する。



気温も下がり、いつまで続くのかと疑いだしたころに、突然明るくなる。



The sun is back!

053・テントサイト[奄美・日食へ]

2009年07月22日 | 旅する。
7月22日 水曜日 奄美大島



日食の当日。



早起きして携帯を充電し、朝食はツナおにぎりとフィッシュソーセージで済ませる。



周辺を巡回散歩して北側に突き出た低めの展望台に観測地点を仮決めする。



あやまる岬とりつきの見晴らし台は大混雑している。



テントにいったん戻って必要なものをサブザックに詰めて移動する。



観測地点に椅子を確保。さらに寝転んで観察できるようにシートを広げるスペースも。



というか、思ったよりも人口密度ははるかに低く、余裕がある。



そして、ついにファーストコンタクトの瞬間を迎えた。



*以下は001~003[EXPRESS NEWS OF ECLIPSE]を参照。

052・野菜炒め定食[奄美・日食へ]

2009年07月21日 | 旅する。
7月21日 火曜日 奄美大島



古仁屋でランチ。しかし、海の駅のレストランは満席。日食特需か。



T氏の勘にしたがい、定食屋の風情漂う〈ばしゃん葉〉にて各自、豚骨や刺身、油そうめんなどを発注する。



ワタクシが頼んだ野菜炒め定食は日替わりサービスで700円。凄まじい量と濃いめの味付けは港で働く人々の味方である証拠とみた。



名瀬に戻り、あかさき公園を下見し、T氏邸にて部隊を再編成する。



つまり、ワタクシだけが明日の日食観察のために観測地点キャンプに出発する。名瀬グリーンストアまで送ってもらい、食料を補給してバスに乗る段取りだったのだが、なんと乗車予定の1650名瀬郵便局前発の便は平日運休であることにバス停で気づく。次は1740か。



ううむ。



転んでもタダでは起きない。セントラル楽器で奄美バチを購入。



写真展で昔の奄美を振り返る。



いろいろあったが、とにかく15分遅れであやまる岬に到着し、開業以来の乗車数でバス内に両替の小銭がまったくなくなったため手持ちの1230円だけ支払って下車する。本来は1260円なんだが。



テントサイト受付で入場パスやランタンや黒糖や日食パンフレットをもらい、自分のテントを確認する。



今回は支給のテント、マット、ランタンを買い取る形なので設営はすでに済んでいるというオキラクパターンなのである。



キャンプとはいっても有料管理サイトで100張り近く立っていて、団地に越してきた気分。

051・モダマ[奄美・日食へ]

2009年07月21日 | 旅する。
7月21日 火曜日 奄美大島



湯湾岳展望台から湯湾岳と焼内湾を見る。



マングローブ原生林を眺める。



そしてモダマ。例のバカでかい豆です。数少ないモダマ自生地の住用町で、今年はなっている実が多い当たり年。ほとんど茶色になっていたが、ひとつだけ緑色が残っていて、一同感動。



高知山展望台から加計呂間島と大島海峡、請島、与路島を眺める。




050・マテリヤの滝[奄美・日食へ]

2009年07月21日 | 旅する。
7月21日 火曜日 奄美大島



酔ったまま床に寝たのが約4名。ちなみにワタクシは銀マットなしで。



いい年して、なかなか壮絶な飲みっぷりと自慢するべきか、反省するべきか。



キノボリトカゲのきれいな緑色を愛でたり、K門家の桃を食べたり、計画の無さに改めて気づいたりしながら、とりあえずマテリヤの滝へと向かう。



南の島の夏とは思えない冷涼な空気のなか、滝つぼで寒そうに泳ぐ3人が不憫なような羨ましいような。



バンガローに戻って食材からパン、チーズ、きゅうり、レタス、マヨネーズ、漬け物を駆使して英国風にサンドイッチを嗜んでみる。



やればできるもんだな。とくに漬け物をピクルスと呼べばかなりいける。


9時50分、撤収。

049・野生の森に抱かれて。[奄美・日食へ]

2009年07月20日 | 旅する。
7月20日 月曜日(海の日) 奄美大島



大和村に入り、曲がりくねった道を行くとフォレストポリスは森の中に忽然と現れる。



バンガロー1軒とテント1張りを借り、7人でバーベキューやって飲みまくろうということらしい。



らしい、ってのがあやふやだが。



ピーマンもナスも切らずに焼く。きゅうりにK門家特製麹味噌。牛肉豚トロ鶏手羽元ソーセージ。タマネギかぼちゃ。ビール黒糖焼酎。



LAで腰を揉んだらギックリ腰に
ラスベガスから航空券全員分持ち去り
スコットランドでガス欠
エジンバラでcom'on my son
などなど、逸話には事欠かず、あまりに笑って転げ落ちそうになった。



たぶん、知っている人にしか面白くないと思いますが、多少差し障りがあるのでこんなもんですんません。



三線で
なりやまあやぐ
ロック調(六調でなく)
安里屋ゆんた
雨上がりの夜空
中孝介の花
などなど。



最後はみんながくず折れるように飲み倒れた(らしい)。

048・土盛海岸[奄美・日食へ]

2009年07月20日 | 旅する。
7月20日 月曜日(海の日) 奄美大島



土盛海岸はキャンプ規制がされていないためか、すでにテント村状態になっていた。



付近ではコアジサシが営巣をはじめていたのだが、あまりの人出のせいか、巣は放棄されてしまっていた。



奄美パークにて田中一村美術館や自然博物館を案内し、再び奄美空港にて1420着鹿児島からの便を出迎える。



最後の隊員K門さんが加わって7名全員が揃い、最初に向かったのはかき氷の店。



本来はタコスやブリトーの店だと思うのだが、夏期限定で出すかき氷、とくにパッションフルーツと黒糖ミルクが人気らしく、冷房はないけど風が吹き抜ける店内でかき氷をかきこむとカラダにさわやかな冷風が吹く。



いったんT氏邸にて部屋割り、荷物の整理、近所の店で買い出しののち、今夜のキャンプサイトへと向かう。

047・鶏飯[奄美・日食へ]

2009年07月20日 | 旅する。
7月20日 月曜日(海の日) 奄美大島



本隊が到着する飛行機を奄美空港で全員(といっても3名だが)で出迎える。



奄美空港1040着羽田からの便には高城剛・沢尻エリカ夫妻も乗っているらしく、報道陣が出口を包囲している。



で、さっさと台風が行き過ぎるように話題の二人と報道陣が去った後にT本隊長以下、M岡さん、S南さんと無事に合流。



一挙に総勢6名に膨れ上がった部隊はクルマ2台に分乗して赤名木の〈みなとや〉にて奄美名物の鶏飯で栄養を補給する。



元祖の名店だけあって濃厚なスープが美味。



その後笠利岬、あやまる岬、と日食観測ポイントを回って下調べ。

046・ヤドリ浜[奄美・日食へ]

2009年07月19日 | 旅する。
7月19日 日曜日 奄美大島



隊員2号(勝手に命名)M野さんは早朝の船ですでに到着。



3人で朝食のあと、T氏が南部の伊野岳に調査に行くので、どっかの海に連れて行ってくれることになる。



そういうわけで、海仕様でお出かけ。



ジムニーに3人乗り込み、途中のコンビニで食料と飲み物を調達。



やどり浜にてシュノーケリング。いつもならまばらというかめったに人がいないのに、T氏も初めて見るという凄い人出。



海は透明度も高くすぐ岩場になってポイントも近く、驚くほど簡単にたくさんの魚を見ることができる。



チョウチョウウオやルリスズメダイの仲間だと思うのだが、いまだに魚の識別ができない。



無念。



帰りに某所でもう1台のクルマを調達し、T氏は自宅へ、ジムニーにはM野さん運転で奄美パークへと向かう。



臨時駐車場は旧空港の滑走路。



自然博物館やショップを軽く回って【夜ネヤ、島ンチュ、リスペクチュ!】の第2日へ。



すでに開演していて、ステージにはRIKKI。ビールなど飲んで見ていれば、奄美の若い(一部は若くない)ミュージシャンたちが次々と登場する。



中村瑞希
ピンポンズ
濱田洋一郎と商工水産ズ
カサリンチュ
(ここで軽くカツサンドをつまむ)
中孝介
(M野さんたまらず前のスタンディングエリアへ)
元ちとせ
(ワタクシもスタンディングエリアへ)
サーモン&ガーリック
最後は六調で締めくくり、駐車場でジムニーを探すオチまでついて帰途につく。