Y's Diary

日々の日記です。日常の出来事を綴っていきたいと思っています。

少女とハゲタカ

2010年01月27日 22時53分03秒 | Weblog
ベストハウス1・2・3で池上彰が、
動画ではなく静止画のたった一枚の写真が世界を動かした真実のエピソードを紹介していました。
それはニューヨークタイムスで紹介された写真、
「少女とハゲタカ」。
その写真を撮ったのはケビン・カーター。
スポーツ写真家だったケビンは、
戦争の悲惨さを伝える為に、
戦場ジャーナリストとして悲惨な戦争の現場を撮影し続けていて、
アフリカのスーダンに内戦状態を撮影していた時に、
戦争よりもスーダンの飢餓で亡くなっていく状況に心を痛めて、
他の人たちが戦争で傷ついた人々や戦争の状況を撮影する中、
飢餓や伝染病で苦しんでいる人々を撮影していて、
そんな中で、飢えで動けなくなった少女を狙うハゲタカを見て写真を撮影して、
その写真の記事がニューヨークタイムスに掲載された後、
世界中からの支援が始まったきっかけになった衝撃的な写真でした。
ハゲタカは、死体や死骸を食べるので、
少女が息絶えるのを待っている状態を凄く表している写真でした。
その写真で、写真界のノーベル賞の、
ピューリッツァー賞を受賞して、
栄光と名誉を手にしたはずだったケビン・カーターは、
「その写真を撮るよりも、何故少女を助けなかったのか!」と言う批判で、
世間から叩かれていた状況の中、
一度も反論する事無いまま1年後に自殺してしまいました。
ただ、生前に1度インタビューを受けていて、
撮影したのは食糧配給所の近くで、
写真は荒野で1人の少女しかいないような状況に見えたけど、
母親や他にも人が沢山いる状況の片隅の写真だった事と、
写真を撮り終わった後にハゲタカを追い払い、
1人タバコを吸いながら号泣した事が語られていました。
ケビンの遺書には自分は何も出来なかったと綴られていたそうですが、
その写真を見た日本の中学生からも手紙が届けられていたそうで、
日本の食糧事情やダイエットで食事を抜いたりと
自分が恥ずかしくなったと言う事、
ケビンの写真が自分の価値観を変え、
世界の苦しんでいる状況を知るきっかけになったと言う手紙でした。
自ら命を絶ったケビンの写真は無駄じゃなかったと出来るなら伝えたいです。
1月15日のフジテレビのとくダネで、
15年前の阪神淡路大震災で、笠井アナウンサーは燃え盛る街をレポートしていた時に、
火を消すためにバケツリレーを手伝ったり、
地域の人たちの手伝いをしていた状況を当時の上司から激しく叱責された事を話しながら、
泣いていました。
テレビのマスメディアの人間にとって、
手伝う事よりも、より多くの状況を伝える事が仕事だと言われたそうです。
ある意味その事は仕事として正しい。
でも人間としての笠井アナウンサーを尊敬しました。
自分は震災の時に芦屋で手伝いをしていましたが、
仕事として、当時の会社の社長の倒壊した家の手伝いで、
周りに食料や電気や水道が復旧していない状況で、
当時に銀行などの雑誌で出ていた自分が働いていた社長は日本の長者番付に乗っているような大金持ちで、
家も芦屋だけではなく当時も東京の家にいて、
本当に苦しんでいる人達の手伝いをしないで、
遠くから指示された仕事として手伝いをしている自分に嫌気がさして、
いたたまれない気持ちになったのと、自己嫌悪の感情が思い出されました。
このプレゼンは1番に選ばれなかったですが、
自分の中では1番のプレゼンでした。