2006年。子どもの頃に過ごした北九州に、出張で向かった比呂志は、
自分が1986年にタイムスリップしていることに気づく。
同じ飛行機に乗り合わせたヤクザの布川、影の薄い男・臼井、盲目の老婦人・朋恵も同様にタイムスリップしていた。
旅館を営む祖母に預けられていた20年前のその日、
自分が火事を起こしていたことを思い出した彼は、
旅館の台所に駆け込み、間一髪のところで火を消し止める。
このことをきっかけに、20年前の自分自身“ヒロ”と同じ部屋に居候することになる比呂志。
旅館に住むことは、ずっと忘れられない初恋の人“和美姉ちゃん”との再会も意味していた。
解説: 伊藤英明とミムラ共演の切ないラブストーリー。
梶尾真治の原作「クロノス・ジョウンターの伝説」を、
『黄泉がえり』の塩田明彦が映画化。
過去にタイムスリップしたことで、人生で大切な何かを見つけていく物語。
映画全編を盛り上げるクラシック音楽が印象的な作品で、
クライマックスには各界から注目される金聖響がオーケストラを指揮している
製作年度 2005年
製作国・地域 日本
上映時間 130分
監督 塩田明彦
製作総指揮 -
原作 梶尾真治
脚本 鈴木謙一 、渡辺千穂 、塩田明彦
音楽 千住明
出演もしくは声の出演 伊藤英明 、ミムラ 、勝地涼 、宮藤官九郎 、吉行和子
タイムスリップした4人は過去に残した想いをそれぞれの方法で達成していく。
しかし、4人は飛行機事故ですでに亡くなっていることが分かってしまう。
主人公の比呂志は過去に残した悔いを、
初恋の人“和美姉ちゃん”が病気で亡くなる事を、
そして病気は手術をすれば命は助かるが後遺症を伴う事を知る。
和美姉ちゃんが生きる意志を取り戻した後、自分自身の存在も消え去る事を知りながらも、
自分の遣り残した想いや、悔いを遂げようとする。
自分の存在よりも和美姉ちゃんが生きる事を望む。
時間は経って、和美姉ちゃんも当時のヒロ(可愛がっていた旅館の子供)が亡くなった事を知り、
比呂志=ヒロだと悟る。
しかし生きる意志を持った和美は前を向いて生きていく。
エンディングだけが納得出来なかったけど、
面白かったと思う。