プラネタリズム

ども、遊星です。世の中のもろもろを風景にして書き連ねる

神田川と柳

2005-09-13 20:32:02 | Weblog
都指定の旧跡230件「9割が根拠乏しい」と総点検へ(読売新聞)

東京都旧跡、指定解除検討報道に驚く

変わってゆくものと変わらないものがある。
東京に江戸の名残を探せど、大地震や津波、大戦などを経ているため、旧跡といえども、後世になって建て直したものであったり、立て札が立てられているだけだったりする。
21世紀を迎えた現在、東京はまったく変わってしまった。それども、我々は隅田川や千鳥ケ淵の桜に、はたまた神田川のほとりの柳に、まだ江戸の風情を感じようとする。

そして東京は今も変わり続けている。秋葉原の街がいい例だろうか。電気街と言っていたのが今は昔である。六本木などまるっきり変わってしまった場所もあるし、表参道も変革期にある。
一方、神田から上野、浅草にかけてなど、街並みこそ変われど、歴史がしっかり染みついた場所もある。
今回、都が指定した旧跡について総点検をするという報道がなされたが、そもそも名所旧跡というものは、歴史を人々の記憶にとどめて置くためのひとつの趣向なのでしょう。歴史なんていうものは所詮私達の記憶の中にのみ存在するのですから。
ですから、将門の首塚とか、お岩さんの稲荷だとか、なんか聞いただけでワクワクするような場所は、それはそれでそのままそっとしておいていいと思うんですが、どうでしょうか。