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プラネタリズム

ども、遊星です。世の中のもろもろを風景にして書き連ねる

単騎、千里を走る。

2006-03-14 21:41:06 | 映画・音楽
単騎、千里を走る。
2005年【中・日】

監督は中国の巨匠、チャン・イーモウ。主演は日本の大スター、高倉健。
出演している中国人はみんな素人で、本名で出演しているという。
高倉健自身も、本名の「小田剛一」に程近い「高田剛一」という役名になっている。

高倉健が息子のために単身中国に渡り、中国の仮面劇をビデオにおさめようと奔走する話。

チャン・イーモウが、最初に高倉健ありきで作った映画だけに、高倉健の「不器用さ」や「実直さ」がそのまま役柄になっていて、なんでもない場面でも心がじんわりしてくる。中国の大自然のなかに高倉健が困り果ててポツンと置かれているような演出がまたなんともいえない。

内容としては、自分の息子との関係と、舞踏家リー・ジャーミンとその息子ヤンヤンとの関係を重ね合わせ、そのヤンヤンとの交流が感動的な場面となっている。

登場する中国人はみな心優しく描かれているが、その中で結局のところ高倉健はただ身勝手に行動しただけだ、との見方もできる。

まあ、この映画が、日中の友好の一助になってくれればいいなと思う次第です。

バットマン ビギンズ

2006-03-13 21:31:57 | 映画・音楽
バットマン ビギンズ 
2005年 【米】

内容としては、バットマンが誕生したいきさつの話。
脇をかためる、
マイケル・ケイン
リーアム・ニーソン
ゲイリー・オールドマン
モーガン・フリーマン
などの俳優がシブくて良い。

そして我らが渡辺謙は・・・

悪役で登場、ということで、ジョーカーやMr.フリーズばりの仮装で登場かと思いきや、冒頭で姿を消してしまうチョイ役の扱い。

日本人としては、肩透かしをくらった感じ。予告編でも渡辺謙がフィーチャーされてないからおかしいと思ったんだよなー。

FASTER(3)

2006-01-26 22:18:44 | 映画・音楽
『FASTER』ではかつての名ライダー、ケニー・ロバーツやミック・ドゥーハンらが出演するが、スピードを追求するライダー達が危険と隣合わせであることがこのドキュメンタリー映画の根底に流れている。

確かに、サーキットはスピードを出すために設計されており、交差点や対向車が無い分、一般道に比べて安全と言えるかもしれない。

しかし、ライダー達はプロテクターを着けているとはいえ、ほとんど生身の体のままF1と同じ位のスピードを出しているわけだから、ひとたび転倒すれば、骨折くらいすぐにしてしまう。

『FASTER』では何度となく転倒シーンが出てくるため、バイク好きが観ても、ちょっとうんざりしてしまう。
ネットオークションで、1回観ただけの中古DVDがいくつか出品されているのは、そういうことだと思います。

映画としてみた場合は、特に盛り上がりというものがなく、最初から最後まで、ライダーや関係者達のインタビュー映像を中心に構成されているので、だいたい1回見ればもういいや、っていう程度の内容です。

FASTER(1)

2006-01-24 21:36:01 | 映画・音楽
2003年にカンヌ映画祭でプレミア上映され、日本では昨年秋にテアトル新宿で上映された『FASTER

世界最高峰のバイクレース、MotoGPの世界に足を踏み入れたドキュメンタリー映画であり、ナレーションをユアン・マクレガーが担当していることで話題となった。

MotoGPは、レース用に開発したバイクの最も速いバイクとライダーを決めるグランプリのことで、かつてGP500クラスと呼ばれていたもの。
2002年からMotoGPクラスとなり、この年は500ccの2ストロークマシンと、990cc以下の4ストロークマシンの混走で幕を開けた。ここで2ストロークマシーンは駆逐され、2003年からは4ストロークマシーン同士による戦いとなった。

『FASTER』と名前にもなっているように、MotoGPマシンはとんでもないスピードが出る。
スピードの出るサーキットの直線では、最高速が330kmを超える。しかもマシンが進化して最高速が年々速くなっていることから、ライダーの安全性を考えて、2007年からレギュレーションが変更となり、排気量が800cc以下に抑えられることになっている。

MotoGPの醍醐味というのは、そういったモンスターマシーンに乗った世界最高のライダー達が繰り広げる抜きつ抜かれつの激しいバトルであり、スタートしたら最後、ゴールまで走り続けるというそのストイックな姿勢にある。

(つづく)





キングコングの巻

2006-01-04 21:03:26 | 映画・音楽
キング・コング(2005)です。
映像がスゴイので3時間も長いと思わせません。

それでも、全体的な感想を言えば、それは、
『「ロード・オブ・ザ・リング」の監督が、「キング・コング」のリメイクをした』というもの以上でも以下でもないです。

内容としては、極端な話、ナオミ・ワッツがぶんぶん振り回されていた、という印象しかないですね。

そしてまた、「船もの」「恐竜もの」ということで、
劇中で何度も、「タイタニック」と「ジュラシック・パーク」が頭をよぎりました。

いや、映画としては大したものだと思います。映画とはこうあるべきだと思います。この臨場感を味わうだけで、入場料を払う価値はあると思います。

「ALWAYS 三丁目の夕日」の巻

2005-11-26 21:52:44 | 映画・音楽
ALWAYS 三丁目の夕日、いい映画です。
昔を知っている人は懐かしく、今しか知らない人にとってもどこかノスタルジックな感じがするでしょう。
建設中の東京タワーを見るだけでも価値があります。
そこへきてキャスティングがとてもいい。
吉岡君の演技は全く不安な部分がないし、堤真一もいい味を出している。
小雪が快演しているし、子役がなんといっても上手い。

冒頭はVFX全開なのだが、横丁の話になってからはまさに人情ドラマとなって、細かいエピソードの積み重ねがあって、そして最後の結びまで切れ目がなくつながっている。
いやーいいものを見せてもらった。

(写真は芝公園から東京タワーをのぞむ)

テレビ東京的B級映画

2005-11-25 22:20:02 | 映画・音楽
テレビ東京でやっている映画を途中から見始めて、ついつい最後まで見てしまうことがあります。こないだの「007/ゴールデンアイ」もそうでした。
レンタルでは絶対に借りないようなB級作品が、テレビ東京で(もちろん吹き替えで)やっていると、何故か魅力的な作品になって、ひきこまれてしまうから不思議なものです。
ゴールデンアイはたしかピアース・ブロスナンがジェームス・ポンド役になって1作目で、当然のことながら今よりも若いです。今見返してみると、ボンドがロシアの街中で戦車に乗って建物を破壊していくというハチャメチャな内容なのですが、テレビ東京的B級映画のいいところは、あまり細かいことは気にせずに楽しめるところがいいです。なんてったって「タダ」ですから。

ゴールデンアイにも登場していたファムケ・ヤンセンが出ていた「ザ・グリード」もそんなテレビ東京的B級映画です。
船の上でおこるモンスター・パニック映画でして、女泥棒のファムケ・ヤンセンとミミズのお化けみたいな怪物が戦うんです。いや、もうこれが最高でして。
とにかくB級映画まる出し。怪物もCGバレバレで、なんともいえません。ほかの内容はうろ覚えですが、最後がいかにも「続編がありますよー」てな終わり方なので、その後の展開がすごく気になるのです。まあ、続編があったとしてもすでにB級映画入りは決まっているので、続編が作られることはないでしょう。でも個人的にはすごく観たいです、「ザ・グリード2!」。誰か作ってくれないかな。

TAKESHIS’について

2005-11-10 18:23:02 | 映画・音楽
そんなに構造的には難しくないのですが、編集でいたづらに難解な印象を持たせている映画です。
本編はそれなりに観賞しましたが、本編が始まる前の劇場予告編の方が正直面白かったです。
特に高倉健さんの「単騎、千里を走る」の予告編には涙しました。芸者映画「さゆり」もキャストが豪華ですねー。「男たちの大和」や「キングコング」、「有頂天ホテル」も面白そうです。
脱線しましたが、これは北野武監督の私的な作品です。ですから「座頭市」のようなエンタテイメント性にふった作品ではなく、しかも「座頭市」があったからこそ製作することができた映画です。
こんな奇抜な映画はこれで最後と監督は言っているそうですが、この作品の出来が、次回作の観客動員に響かなければいいなと思う次第です。

すごいぞベストブラス

2005-10-23 08:56:13 | 映画・音楽
ついに、アルトサクソホン用消音器(e-Sax)が完成!

サックスを吹けるようになりたいけれども、練習する場所がない・・・なんて思っている人、いるんじゃないでしょうか。そんな人に朗報です。
ベストブラスから、画期的なサックス用消音器、「e-Sax」が発売(11月1日から)されます。
これは今まで難しかった木管楽器用の練習用消音器で、楽器全体を囲ってしまい、ピックアップを通してイヤホンで自分の吹いた音を聞く、という構造になっています。要するに、楽器をちっちゃな防音室に入れてしまうという発想で、考えることはたやすいですが、実際に実用化するには大変な苦労と時間がかかったみたいです。
私はサックスは吹かないですが、手元が見えなくても問題ないんでしょうか。

最近はヤマハを中心として、サイレント楽器がたくさん出ています。サイレントギター、サイレントバイオリン、金管楽器用のサイレントブラス。
サイレントブラスには私もお世話になっています。トランペットなど、吹けたらかっこいいのですが、いかんせん大きな音が出るので、いままでは練習場所や練習時間が限られていました。
サイレントブラスがあれば、時間帯や場所を気にせずに練習ができます。そしてこのサイレントブラスも、既出のベストブラスの濱永社長が発明したものみたいです。
この濱永社長、会社のプロフィールを見てみると、自身はトランペット吹きで、学生のころからハンドメイドでピッコロトランペットをつくってしまうなど、とてつもなく器用なお方です。ヤマハに就職して数々の商品開発に携わり、独立してベストブラスという会社を設立、現在に至っています。
トランペットのバルブ機構を見直した、「アイオリア」(定価105万円!)という商品も気合い入りまくりです。

六代目ジェームス・ボンドは誰?

2005-10-11 23:09:18 | 映画・音楽
007に避妊具持たせろ=英医学会が不健全ハリウッドを批判 (時事通信) - goo ニュース

6代目ジェームズ・ボンド探し、いよいよ大詰め(eiga.com)

次回作の撮影のための、六代目のボンド役選びがそろそろ大詰めのようです。
ジェームズ・ボンドといえば、体中からフェロモンが出ているような女たらしのイメージがありますが、果たして誰になるのでしょうか。当初の予想で出ていたジュード・ロウはどうやら違ったみたいです。
しかし英国諜報部員という設定ももうネタが尽きてきた感がありますな。