環境破壊な自動車

2008-02-29 21:13:20 | Weblog
前にどこかで聞いた話ですが、
僕らの世代はクルマにトラウマのようなものを持つ世代です。
子供の頃、確かにクルマに乗るのは好きだったし、
クルマで旅行するのもとっても好きでしたが、
社会科の勉強で環境問題を扱う場合、
ほぼ100%「自家用車の普及」ということが言われていました。

高度経済成長とともに自家用車の普及率が上昇し、
それに伴い、車の出す排気ガスが問題となったと。
もう何回も何回もその話が出てきており、
授業で「自動車って楽しいものだ」とか「自動車はいいものだ」
という風に教えてもらったような記憶は全っっっっくありません。
「自動車は便利だけどその対価に環境を破壊している」
というものばっかりで、自動車=環境破壊でした。
「自動車が好き」=「不良」的なイメージさえありました。
自動車が好きということは、環境破壊を肯定しているという認識で、
Optionを読むなんてもうもってのほか!的なイメージです。

しかしながら、そんな風に授業で自動車を否定していた先生ですら、
学校には自家用車で来ていたという
矛盾に気が付くほど当時は賢くありませんでした。
先生的には
「自動車は便利だけど環境破壊するからダメ」
ではなく
「自動車は環境破壊だけど便利だからOK」
ということだったと思います。

まあ僕もそういう教育を受けてきたので
いつも根底には「今、運転してる事で少し環境破壊している」
意識があります。もうトラウマみたいなものだと思います。
便利なんだけど、やっぱり環境を破壊しているのは確かです。
でもそのおかげで、普段運転してる時はかなりエコランです。
エコランレベルとしては、地区戦の真ん中の順位くらいだと思います(笑)
大学の研究室でエコラン勝負をしたときは勝たせてもらいました~。

エコランは奥が深いです。
サーキットのエコランじゃないので、いろんな状況判断が必要となります。
立体交差で、次の信号が見えていない状況でも、
対向車が途切れていたらその先の信号はもうすぐ青になる、とか
いろんな先々を見越した状況判断が求められ、
極力ブレーキを踏まず、一定速度でいながら、
それでいて周りのクルマに迷惑をかけない、
常に神経を尖らせる、究極の町乗りだと思います~!
まあ、僕の知らないノウハウももっとありそうですが・・・。

なわけで、信号が赤になったにも関わらず、
アクセルを踏んで加速していく車を見るとイライラします~。

さて、
ではラリーでガソリンを減らす事はどう考えているかというと
僕の中では、これはまるっきり「別物」と考えています。
決して自動車を「便利な対価に環境破壊」という風に使っているのではなく、
「ラリーという素晴らしいモータースポーツ」に使っているわけで、
自動車をスポーツの道具として使っているわけだから、
それを「環境破壊」と言ってしまうのは浅はかじゃないかと思います。
自動車で問題となっているのは、
あくまで車がたくさん増えた事による環境破壊であり、
ラリーカーによる環境破壊は、全体からするとすごい微々たる物だと思います。

それを言うなら、
野球というスポーツがあるせいでバット用に木が多く伐採されている、とか、
ゴルフというスポーツがあるせいで森林が伐採されている、とか、
エコっぽく見えるマラソンですら、
試合中に選手が吐き出す二酸化炭素の量は、
マラソンの先導車が出す排ガス中の二酸化炭素より多い、
みたいな話もあります。
スポーツは環境破壊に結びつくから全部禁止!
・・・なんてことになるはずもなく、
日本ではラリーが文化となっていないために、
ラリーカー = 環境破壊、と思う現状があるのかなと思います。

かと言って、今後ラリーも環境の事を考える必要があり、
そういった意味で、S2000レギュレーションみたいな
ラリーNA化の流れも一つありかなと思います。
ターボだと際限なく排ガスを汚くできそうですが、NA限定にすると、
なんとなくクリーンになる気するし、燃費もいいと思います。
ゆくゆくは電気自動車・・・という話もあるかもしれませんが、
確かに、自家用車は電気自動車になってもいいけど、
ラリーはガソリンエンジンでやっててほしいな・・・とも思います。
音が、やっぱ音が魅力的でもあります。

というわけで、こんな僕に誰かS2000のシートを下さい(爆)
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