上高地ビジターセンターだより

上高地ビジターセンターから季節・自然の情報をお届けします

冬の上高地・2007-2008 その8

2008-04-05 16:59:23 | 自然・景観・気象(オリジナル記事)
冬季情報、最終回となりました4月4日(金)の様子です。すでに上高地は、春の陽気となり開山を待つばかりとなりました…。この日の天候は、晴れのち曇り、昼の温度が+8.5℃。この季節は、暖かさと寒さが交互にやってきます。数日前の新年度そうそうに寒波の影響で降雪があり、新たに20~30cm近く積もりました。というわけで4月4日現在の積雪(残雪)は、80cm前後はまだあります。昨年のように、残雪が非常に少ない開山とはならないかと思われますが、例年並みといったところでしょうか。この冬、隔週のペースでお伝えしてきました冬季情報にお付き合い頂き、有り難うございました。開山後は、リアルタイムな情報を、上高地からお伝えしてゆきます。県道・上高地公園線の開通は、2008年4月24日の予定です。(画像は、雪原となっている田代湿原から望む穂高連峰です。)

早春に歌う

2008-04-05 16:25:05 | 動物・野鳥・昆虫(オリジナル記事)
4月といえば人の世界では新年度、新しい生活の始まり!、鳥の世界では、越冬地から繁殖地へと渡る、新たな季節を迎えます。上高地という地域は、多くの野鳥たちが子育てに利用する場所で、春から秋にかけては50~70種もの野鳥たちと出会うことができます。寒さの厳しい冬は、留鳥と呼ばれる十数種類の野鳥たちが、厳しい環境と向き合いながら暮らしています。2月後半から4月上旬にかけて、寒さが緩み暖かさが戻ってくると、コガラ、ゴジュウカラなどの留鳥たちが歌い始めます。開山を迎える4月下旬頃には、越冬地で過ごしていた多くの夏鳥たちが戻り、求愛の歌を歌い始め賑やかになります。これからの季節が楽しみですね!!
4月4日に出会えた野鳥は、オシドリ(初認:♂1♀1)、マガモ、コガモ、オナガガモ(♂1♀1:上高地では超極めて稀です)、トビ、イカルチドリ、アカゲラ、コゲラ、キセキレイ、セグロセキレイ、ハクセキレイ(初認)、カワガラス、ミソサザイ、ウグイス(初認:♂1)、キクイタダキ、エナガ、コガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、ホオジロ、カケス、ハシブトガラス、計22種。(画像はこの日、高らかに歌っていた小鳥たち。)