上高地ビジターセンターだより

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岳沢トレッキングが開催されました

2014-07-27 14:39:26 | イベント(上高地ニュース)
7月26日に岳沢トレッキングが開催されました。
当日は快晴の朝を迎え、15度を下回るすがすがしい気温の中、ストレッチでしっかりと体をほぐしてからの出発となりました。


予定通り7時半にビジターセンターを出発し、河童橋からこれから登る岳沢の場所を確認します。
初めて岳沢に行く方ばかりで、これから登る場所がいまいち分からないとおっしゃっている方も。
山の名前や河童橋の歴史について熱心に耳を傾けます。

岳沢登山口から、登山道に足を踏み入れます。
この日は気温が高い予報だったので、水分補給のためにこまめに休憩を取りながら登りました。
途中の天然クーラー「風穴」では仕組みを教わりながら火照った体を程よく冷やして体力を回復し、3時間弱で高度差およそ800mを登ることが出来ました。

岳沢小屋は夏山ハイシーズンの週末とあって大盛況で、多くの登山客が行き来する中、山小屋スタッフがテキパキと働いていました。
そんな中、岳沢小屋の坂本支配人にお時間を割いていただいて、天狗沢のお花畑まで案内していただきました。
(後で知ったのですが、このとき遭難が相次いでいて、かなり慌しかったそうです。お忙しい中をありがとうございました)


柔らかい緑の絨毯を敷き詰めたような第一お花畑です。
見上げると鋭くとがった稜線とは対照的に、足元には高山植物が広がります。
しかし花の開花が遅れているそうで、見頃までもう少し先…といった状態でした。


ちょうど見ごろを迎えていたのはテガタチドリです。
風に吹かれて気持ちよさそうに咲いていました。
他には、ハクサンフウロやヨツバヒヨドリなども咲いていました。


岳沢のお花畑から見下ろす上高地です。
いつも河童橋から見上げる岳沢からはこんなふうに見えるんですね。
遠くの斜面には、おそらくニッコウキスゲやマルバダケブキと思われるオレンジ色の花が咲いているのも確認できました。


雪渓の残っているコブ沢にも案内していただきました。
雪渓の下からリズミカルにしたたる水滴に手を伸ばし、その冷たさに歓喜の声が上がります。
吹き抜ける風がとても涼しくて気持ちよく、いつまでもここに居たいと思ってしまいました。

お昼を食べたら、予定時間より少し早いですが帰路につきます。
足元に気を付けながら下り、風穴でしっかり涼んで2時間ほどで上高地に戻ってきました。


今日登ってきた岳沢をバックに記念撮影をしました。
お花が少し少なかったのは残念ですが、気持ちのいい汗をかいて山歩きの魅力を知っていただけたのではないかと思います。
今回のトレッキングがきっかけで、山や植物などに興味を持っていただけたらいいなと思います。


夏休みに入り、ビジターセンターでも企画イベントが目白押しです。
たくさんの参加をお待ちしています。

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