手に 鋤をとり
最初に
鋤をかけ
夢中になり
鋤をかけてきた
あのとき
様々な土地で
かけた鋤で芽がで
子どもたち笑った
一度もうしろを振り返らず
僕は鋤をかけ続けた
いま
ぼくは
歳をとった。
ひと鍬かけてはうしろを振り向き
この鍬のかけ方で
いいのか考えるようになった
掌をじっと見ると若いころの
まめの跡が
ごつごつと
やがて鋤に手をかける力もなくなった。
疲れ果て
大地にへなへな座り
天を仰いだ
天を仰いで気がついた
そもそも鋤は最初から
いらなかったのではないか
這うように
畑から山の頂上にめざした
おや?
いつのまに滑り台ができてるではないか?
ぼくは
まめだらけの手を祈るように
前に突き出し
頭から麓へ
滑っていった
ヒューン
ヒューン
僕は目を瞑り
風にあたっていた
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/33/29b28491e4e478e50f84fd7aad980c53.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/26/30150ea3311aed9a956ee47d7af40ea9.jpg)
最初に
鋤をかけ
夢中になり
鋤をかけてきた
あのとき
様々な土地で
かけた鋤で芽がで
子どもたち笑った
一度もうしろを振り返らず
僕は鋤をかけ続けた
いま
ぼくは
歳をとった。
ひと鍬かけてはうしろを振り向き
この鍬のかけ方で
いいのか考えるようになった
掌をじっと見ると若いころの
まめの跡が
ごつごつと
やがて鋤に手をかける力もなくなった。
疲れ果て
大地にへなへな座り
天を仰いだ
天を仰いで気がついた
そもそも鋤は最初から
いらなかったのではないか
這うように
畑から山の頂上にめざした
おや?
いつのまに滑り台ができてるではないか?
ぼくは
まめだらけの手を祈るように
前に突き出し
頭から麓へ
滑っていった
ヒューン
ヒューン
僕は目を瞑り
風にあたっていた
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