モーツァルトを考え続けて,演奏上何が特徴で気をつけるべきかを洗い出そうとしてきた。が,結局,クラシック音楽の特徴をふまえていれば,大方解決するのではないか,という風に考えるようになってきた。
はっきりモーツァルトに特徴的なのは,
・短い単位で「言うこと」が変わる
・若い時の作品には「ギャラント・スタイル」という流行を取り入れている
(以前にも書いた通り,スラーに従って発音をはっきりくっきり分ける)
・基本的発想はピアニスト
(ヴァイオリン協奏曲の第4番はモーツァルト自身が初演したけれども,あの分散和音はピアニスティックだろう。パガニーニやヴィエニアフスキの分散和音は左指をあまり動かさずに弾ける)
なので,クラシック音楽の特徴を考える方がより有益だと考えるにいたったから,モーツァルトの項はこれで終了。実践をご希望の方,ぜひ福岡教育大学の公開講座「ヴァイオリンとピアノのためのモーツァルト講座」に来て下さい。今週までが受付期間です。
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