年に1コマのミュージカル講義で取りあげるのは、
《マイ・フェア・レディ》から〈スペインの雨〉~〈踊り明かそう〉
《サウンド・オブ・ミュージック》から〈ドレミの歌〉
誰でも知っている歌だが、正確に知っている人は少ない。日本の歌だと思っていた学生も結構いる。
そして《ウェストサイド物語》の〈プロローグ〉(序曲とも言う)
このプロローグには、音楽だけでも実に様々な要素が入っている。
全曲を支配する核音【G】【C】【Fis】の提示、20世紀和声とも言うべき「9の和音ninth chord」の多用、違う調の和音を同時に鳴らす「dur-mollの和音」、ポリコード、パート毎に拍子が違うポリリズム、これらをドラムセットやラテン打楽器を鳴らしながらやるのだから、【ザ・20世紀音楽】とでもいうような傑作なのである。
それをそれと気づかせずにやるところが素晴らしい。
その多様な要素に最初から気づく必要はなく、単に「すごい」と感じてもらえば良い。
と思いながら、学生さんに映画を見せる。「どうだ、すごいだろう」と思いながら……。
案の定、その通りの反応があって、私も大満足、だったのだが、ある感想で目が覚めた。
「ミュージカルなのに歌がないので驚きました」
あちゃー!
そうだ、冒頭しか見せないと「歌がない」というウタがいない事実を突きつけられてしまった。
次回からどうするか、また考えよう……。
《マイ・フェア・レディ》から〈スペインの雨〉~〈踊り明かそう〉
《サウンド・オブ・ミュージック》から〈ドレミの歌〉
誰でも知っている歌だが、正確に知っている人は少ない。日本の歌だと思っていた学生も結構いる。
そして《ウェストサイド物語》の〈プロローグ〉(序曲とも言う)
このプロローグには、音楽だけでも実に様々な要素が入っている。
全曲を支配する核音【G】【C】【Fis】の提示、20世紀和声とも言うべき「9の和音ninth chord」の多用、違う調の和音を同時に鳴らす「dur-mollの和音」、ポリコード、パート毎に拍子が違うポリリズム、これらをドラムセットやラテン打楽器を鳴らしながらやるのだから、【ザ・20世紀音楽】とでもいうような傑作なのである。
それをそれと気づかせずにやるところが素晴らしい。
その多様な要素に最初から気づく必要はなく、単に「すごい」と感じてもらえば良い。
と思いながら、学生さんに映画を見せる。「どうだ、すごいだろう」と思いながら……。
案の定、その通りの反応があって、私も大満足、だったのだが、ある感想で目が覚めた。
「ミュージカルなのに歌がないので驚きました」
あちゃー!
そうだ、冒頭しか見せないと「歌がない」というウタがいない事実を突きつけられてしまった。
次回からどうするか、また考えよう……。