井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

がっかりする駅は相変わらずか?

2019-03-09 10:38:40 | 旅行記
全国の県庁所在地の駅で、降りたらがっかりする駅の上位にランクインする駅が、最近ついになくなった。



写真は去年、レールを撤去中の頃。

そうは言っても、私にとっては思い出の駅。
薄っぺらい駅舎が不評の原因だが、降りてすぐ外に出られるのは利点でもあった。



このホームには、長い間「手洗い場」があった。いわゆるトイレではなくて、蒸気機関車の噴煙で汚れた手や顔を洗うためのもので、鏡がついていた。

薄っぺらい駅舎だけに、なくなるのはあっけない。写真は半分なくなったところ。



そして、全部なくなった。
思い出の建物がなくなって感無量なのは私だけではない。
私同様、写真を撮るおじさんと共に。



雨避けの屋根が、いよいよ何の役にも立たなくなり、芸術作品に昇華した。



写真だとわかりにくいかもしれないが、屋根が途切れたところに旧駅舎はあった。
この屋根、完成したら延長するのだろうか。

とにかく現在は市電乗り場まで、皆さん傘をささなければならない。
ちなみに旧駅舎へつながるこの屋根は、カーブを描いている。
旧駅舎時代も傘は必要だった、まっすぐ向かいたければ。



設計者のA藤タダオさんは「自然と触れあうことを大事」にしているそうだ。

私が駅を利用する時は、大抵急いでいて、自然と触れあう時間がないのが残念である。

なので、相変わらずがっかりする人が多いかもしれないのだが、設計者からすれば、その方々はこの駅の利用方法を間違っているのだろう。

これから、駅前にロータリーが整備されるとのこと。
それからまた利用方法について考えるとしよう。