井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

リオ・オリンピックは素晴らしかったけど

2016-08-27 14:13:16 | 日記・エッセイ・コラム
今回のオリンピックは、お盆休みが含まれたこともあり、比較的テレビ観戦ができた方だ。

そして、日本人の活躍がめざましいと、やはり嬉しいものだ。

昔、成績がさほど奮わなかったとき「やはり飛んだり跳ねたりは日本人には合わないなあ」とか「オリンピックで国威発揚の時代じゃないな」などと思っていたものだ。
それが間違いだったと言えるかもしれないし、間違いでなければ、それを大勢で克服した、とは言えるだろう。

次の東京大会が控えているからとは言え、大した報奨金が払われる訳でもないのに頑張った日本人達は本当に偉いし、誇るべき人々だ。

そして、閉会式がこれほどの話題を呼び、目を釘付けにされたこともかつてなかったに違いない。

比較的「正しい」和声づけの「君が代」に始まり、渋谷とリオを土管で結んで、安倍マリオが出てくるなんて、自分が考えた訳でもないのに、諸外国人に向かって「どうだ、まいったか」と言いたい気分だった。
よく見ると、土砂降りの雨の中、それを全く感じさせずに演じた方々にも、感銘を受けた。

しかし、

最後の最後になってから、大変残念なことがあったのである。

競技場のトラック等の地面がスクリーンになっているのだが、そこに表れた文字は、

“See you in Tokyo”

なぜ英語だけなの?

君が代の後には、世界各国の言葉で「ありがとう」が表記されたのだ。
ならば、ここも世界各国の言葉でしょうが。

百歩譲って、まず日本語、リオで使われているブラジル・ポルトガル語、そしてオリンピック公用語の英語とフランス語で表記すべきだろう。

また会いたいのは英語圏の人だけなの?
開催国ブラジルは日系人の努力のおかげで、かなりの親日国だと聞く。そのブラジルに対して失礼だ。

また非英語圏の人からは「日本はアメリカの影響下にあるんだな」と受けとられる。それを狙った訳?

何も考えない日本人が国際語=英語の発想だけで実行したとしたら、その間違った知識を悲しく思う。

それだけが面白くないリオ・オリンピック閉会式だった。