神は、目一杯のサービス精神を発揮し、豪華ゲストと共に降臨した。
アニソン歌手のきただにひろしさん。もう40代後半の齢にして頭髪の4分の1は赤かった。下の写真はきただにさんのブログに載っていたもので、右端に実は筆者が写っている。
ファミリーソングシンガーという肩書きの山野さと子さん。最初に「ドラえもんのうた」を録音された、言ってみれば「正調ドラえもん」みたいな方。
そして声優の田中真弓さん。こちらも齢還暦にして、振りをつけながら歌いきる姿は感動もの。
それに前記事で紹介した少女ドラマーまで揃えた訳で、これを豪華と言わずして何と言おう。
その上で、御大田中公平氏。
かなり元気な出演者の様子がわかる写真ではないだろうか。
ついでに、お客さんも元気が良いのがわかる写真だ。いつものオーケストラの聴衆とは全く違うお客さんが、客席最前列を占めていた。後でわかったのだが、関西、関東からはるばるかけつけたファンも少なからずいらしたそうだ。
半月前のリハーサルの時は、とにかく田中神の元気さに後押しされて、全体が進んでいった感じ。でも、その時のことを以下のように「田中公平ブログ」に書かれている。
どこのオーケストラもそうなんですが、最初は、こちらの事も分からないので、探り合いになります。
しかし、リハ終了後は、お互いに認め合い、非常に良いコミュニケーションが取れます。
音楽はやっぱり世界中共通言語ですし、こちらが熱く、エネルギー満タンで臨めば、だいたい伝わらない事はありません。
この姿勢にまず心打たれた。
そして、このブログの存在に気づいたのが本番直前、控え室の中でオーケストラメンバーの誰かが見つけた。
下関の本番の1週くらい前、台湾でのコンサートがあったらしい、そしてそこで首と肩をかなり痛めているようだ。道理でゲネプロの間、ずっと首をかしげていらっしゃる。これは指揮者がよくなる病気というか怪我というかなのだが、多分当然、台湾でもエネルギー満タンで臨んでいらした結果なのだろう。
そんなことを全く感じさせない本番の姿が、上の写真である。
まさに体をはっての本番、頭が下がった。
本番が終わって何日しても、その時の曲目が頭から離れないので、楽譜を買おうかと楽器店に行ったら、ほとんど無かった。これらは全て十数年前の流行で、出版社に問い合わせても在庫はないとのこと。
よく考えてみればその通りだ。かなり世間とずれているマイブーム、どうやってつきあおうかと考えあぐねているところである。