井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

5000年前の文字

2009-11-05 22:00:57 | まち歩き
 昔から,教科書に載らない歴史に大変興味があった。

 その一つ,山口県下関市の彦島という島に古代文字が刻まれた岩があるというのを,20年程前に知り,いつか見てみたいものだと思い続けていた。彦島は本州との境目がかなり埋め立てられているから,あまり島然とはしていない。鉄道の関門トンネルの出入口が彦島にあるから,通ったことがある人は多いはずだ。

 ただ,この古代文字(岩石文字=ペトログラフ)は,下関の人間にもあまり知られていないようで,それもなかなか訪ねることができないでいた遠因の一つである。観光ガイドにも載ったり載らなかったり。

 でも最近はインターネットというもので調べることができる,ということに遅蒔きながら気付いて,ようやく今年,見に行くことが叶ったのだった。

 以前は,あるバス停の近くだか公園の中に囲って置いてあったという記述もあり,そちらにまず行ったが見つからない。再度ネットで調べると,現在は彦島八幡宮の中に展示してあるということで,さんざん道には迷ったが,どうにかその岩を見ることができた。

 ただ,何とも異様なのは,しめ縄で囲ってあるだけで何の説明板もなかったこと。その近くには「宮の原遺跡」の標石があり,紀元前3000年頃と推定(正確な記述は覚えていない),とだけ書いてあった。恐ろしく昔である。

 肝心のペトログラフをなぞった白ペンキも大分剥げ落ちていた。知らない人はただの庭石に見えるだろう。しかし,本当は恐い石らしい。興味のある方は「彦島八幡宮」のホームページを御覧いただきたい。実は,私もそのサイトを読んで,初めてそのコワさを知った口である。ただ,シュメール語が混じっているというのが大変興味をそそられるところ。シュメール人が大昔日本に渡来したという説は,かなり以前から唱えられていた説なので,その証拠になるのかどうか・・・。

 そこまでなら,まあ趣味的な話。
 今朝のニュース,新聞を見て唖然とした。その彦島八幡宮の向い側にある工場で,爆発事故が起きた。原因は不明とある。

 ちょっと前,関門海峡の船の衝突も,あまり良い感じではなかったが,今度はズバリ,岩の近くの事故。

 もっとイヤな感じである。