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ギリシャから見え始めた希望 Paul Craig Roberts

2015-04-15 16:03:26 | 歴史
ギリシャから見え始めた希望 Paul Craig Roberts 2015年4月12日
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2015/04/post-77c0.html 2015年4月14日 (火) より本文


傲慢さから、自らを“必要欠くべからざる”存在と見なしているワシントンは何億人もの人々の命にとって脅威となっている。21世紀“アメリカの世紀”にワシントンが殺害した途方もない数の人々は“対テロ戦争”での“巻き添え被害”として片づけられる。

対テロ戦争は、でっちあげだ。ワシントンの世界覇権と、ナイル川からユーフラテス川までのイスラエル覇権を狙う悪のネオコンが創り出したものだ。




道徳皆無のワシントンが、自分の意思は、法の支配を超越する“例外的で、必要欠くべからざる”国だと自認する中、ワシントンの世界覇権への衝動が、人類丸ごと“巻き添え被害”として片づけられることを意味するのを世界中の人々は理解している。



冷戦中は、正義の味方だったアメリカが今や悪役となり、悪役だったロシアと中国が正義の味方になったというのが過酷な現実だ。人類にとっての希望は自国民や世界全体に対し戦争を行う軍事化したゲシュタポ的存在となった欧米にはもはや存在しない。

侵略が、21世紀のワシントンと囚われのヨーロッパ属国諸国の特徴だ。21世紀には“欧米文明”による無辜の人々の殺戮が無い年は一年とてなかった。

エリック・キングとの下記インタビュー http://kingworldnews.com/dr-paul-craig-roberts-4-12-15/ で、同胞EU加盟国とアメリカのヘッジ・ファンドによる、南ヨーロッパの略奪に対する反感にこそ希望がもてることを私は語っている。

もし南ヨーロッパ人が、ニューヨークとドイツの金融業界が、アメリカと北ヨーロッパの金融業界が儲ける為、南ヨーロッパ人の将来を破壊すると決めているのを理解する知性を見いだせれば、EUメンバーであることでの壮大な栄光という未来の話に洗脳されているヨーロッパ人も、彼等がそれに晒されている、ヨーロッパ諸国の主権を破壊すべく設計された、欧州連合として知られている搾取制度の裏切りに気が付いて、離脱するかも知れない。



強力なロシアが選択肢として存在している。中国もそうだ。もしギリシャ政府に、ギリシャを搾取し、破壊すると固く決めている連中に対し、債務不履行をする思慮分別があれば、イタリアやスペインも続くだろう。ロシアと中国はもろ手を挙げて待ち構えており、欧米諸国政府とは違い、ロシアと中国は破産していないのだ。

南ヨーロッパが欠ければ、NATOは取るに足らないものと化する。ユーラシアを支配しようというブレジンスキーとワシントンのネオコン・ドクトリンは無に帰す。NATOが無ければ“世界共同体”つまり白人を代弁するワシントンの口実もむなしく響くのだ。

我々は生命のために祈らなければならない。ワシントンを孤立化させられなければ、地球上の生命の先行きは暗い。


Paul Craig Robertsは、元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えていた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOSTが購入可能。


記事原文

Hope on the Horizon and It Comes from Greece ― Paul Craig Roberts
http://www.paulcraigroberts.org/2015/04/12/hope-horizon-comes-greece-paul-craig-roberts/


・・・ヨーロッパには、希望が見えているのかも知れないが、この属国、傀儡氏の議会演説と引き換えに、TPPで日本の主権を、すっかり大企業に差し上げる地獄が視野に入っている。

ワシントンを孤立化させるどころか、ぴったり寄り添うこの国の庶民の先行きは暗い。・・・




ウソの権力 Paul Craig Roberts 2015年4月13日
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2015/04/post-dd83.html 2015年4月15日 (水) より

リンカーン記念館が、公民権運動の聖地で、マーチン・ルーサー・キングが“私には夢がある”演説をした場所だと言うのは、歴史の皮肉の一つだ。

リンカーンは、黒人が白人と平等だとは思っていなかった。リンカーンの計画は、アメリカの黒人をアフリカに送り返すことで、もし彼が暗殺されていなかったなら、黒人のアフリカ送還が彼の戦後政策になっていた可能性が高い。

トーマス・ディロレンゾや、多数の宮廷歴史家ではない人々が、決定的に明らかにした通り、リンカーンは、奴隷を解放する為に南部連合国に侵略したわけではない。反対派や新聞を沈黙させる為のリンカーンの警察国家施策にもかかわらず、北部で戦争反対が盛り上がった1863年迄、奴隷解放宣言は行われなかった。奴隷解放宣言は、リンカーンの戦争遂行権限の下で行われた戦争用施策なのだ。宣言では、解放された奴隷は、兵士損耗を補充する為、北軍に入るよう規定していた。宣言で、南部の白人が出征して、家を離れている間に、南部における奴隷叛乱が広がり、女性や子供達を戻る為、兵士達が前線から離れることも期待されていた。狙いは、北部における、リンカーンに対する政治的反対が強くなる前に、南部打倒を急ぐためだった。

リンカーン記念館は、リンカーンが“奴隷を解放した”がゆえにではなく、リンカーンが帝国を救ったがゆえに建てられたのだ。リンカーンが暗殺されていなかったら、帝国の救世主として、彼は終生皇帝になっていただろう。

トーマス・ディロレンゾ教授は書いている。“リンカーンは、政治活動では、まずはイリノイ州で、次は北部全般で、保護主義関税、道路、運河や鉄道会社の企業助成政策、彼の様な政治家達に支配された国立銀行が、そうしたもの全てに資金供給することによって、州の権力を、富裕な大企業エリート(当時の‘1パーセント’)の利益の為に用いようとつとめ続けた。”

リンカーンは帝国の男だった。南部が征服され、破壊され、略奪されるやいなや、シャーマンやシェリダンの様な戦犯将軍連中は、人類史上、最悪の虐殺行為の一つ、プレーンズ・インディアン絶滅に取り掛かった。今日でさえ、イスラエル・シオニストは、ワシントンによるプレーンズ・インディアン皆殺しを、イスラエルのパレスチナ窃盗のお手本として挙げている。

「北部侵略の戦争」は、関税と北部経済帝国主義が本質だ。北部は保護主義だった。南部は自由貿易だった。北部は、工業製品に、より高い価格を支払うよう、南部に強いて、自分達の経済発展資金にしたかったのだ。北部は、関税率を倍以上の32.6%にし、将来は47%まで引き上げられるようになっていたモリル関税を成立させた。関税は、南部の農産物輸出利益を、北部の実業家や製造業者達の金庫へと向けたのだ。関税は、南部の工業製品支出を、イギリス製品から北部で製造されるより高価な製品に向けることを狙っていた。

これこそが、南部が、憲法のもとの自決権で、合衆国を離脱した理由だ。

リンカーンの戦争の目的は、帝国を守ることであり、奴隷を廃止することではなかった。彼の最初の就任演説で、リンカーンは“皮肉な奴隷制擁護をした”。 モリル関税にもかかわらず,南部を帝国内にとどめるのが彼の狙いだった。

奴隷制度について、リンカーンはこう述べた。“奴隷制度が存在している諸州の制度に、直接にも、間接にも、干渉する意図は皆無だ。私にはそうする権利はないと思うし、そうする気持ちもない。”

リンカーンが聴衆に強調した、この立場は、1860年の共和党綱領の一部だった。リンカーンは、北部の人々に、逃亡奴隷を追跡して捕まえ、連れ戻すことを要求する逃亡奴隷法の厳格な実施の支持も申し出て、北部の投票で、下院と上院で既に成立していた、奴隷制度への連邦のいかなる干渉も禁じる、コーウィン憲法修正条項を支持した。リンカーンと彼の仲間にとって、帝国は、奴隷より遥かに重要だったのだ。

ディロレンゾは、リンカーンが一体どのような取り引きを、南部に申し出たか説明している。ところが、帝国が、北部にとっては、奴隷制度より、はるかに重要だったのと同様、南部にとっては、北部による奴隷制の保障より、工業製品に対する高い税金を避けること、実際は、南部農業の利益に対する税金の方が重要だった。

もし「北部侵略の戦争」に関する洗脳を解除したいと思われるなら、ディロレンゾの著書、The Real Lincoln(真実のリンカーン)とLincoln Unmasked(素顔のリンカーン)をお読み頂きたい

いわゆる内戦は内戦ではなかったのだ。内戦では、双方が政府支配を目指して戦う。南部は連邦政府を支配する為に戦っていたわけではない。南部が離脱し、北部は南部の離脱を拒否したのだ。

これを書いている理由は、権力の狙いに合わせる為、歴史がどのように改ざんされるのか、はっきりと実証する為だ。私は公民権に大賛成で、大学生時代は運動に参加した。1パーセントの代理人で、帝国の為ならあらゆるものを進んで破壊するつもりだった暴君リンカーンの、公民権英雄への変身を、私は非常に不快に感じる。次は誰だろう? ヒトラー? スターリン? 毛? ジョージ・W・ブッシュ? オバマ? ジョン・ユー? もしリンカーンが公民権の英雄になれるのであれば、拷問する連中でもなれるだろう。女性や子供達を、戦争で殺害するワシントンの連中も、女性権利の擁護者や児童擁護家に変身できるだろう。そして、おそらくそうなるだろう。

こういう、ねじれて、倒錯した世界に我々は生きている。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ロシア同盟国で、何世紀もロシア自体の一部だったウクライナの、選挙で選ばれた政権の、ワシントンによる打倒に直面しているのに、プーチンは不当にも、ウクライナを侵略していると非難されている。ワシントンは、21世紀に、他のあらゆる国を合わせたより多く民間人を殺害しているのに、中国が、人権侵害をワシントンに非難されている。

欧米のあらゆる場所で、醜悪なウソがまかり通っている。ウソは、歴史書や、履修科目、政策綱領、運動や大義や歴史的記憶の中で制度化されてしまっている。

アメリカは、それで生きているウソを乗り切る為、苦境に立たされようになるだろう。


Paul Craig Robertsは、元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えていた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOSTが購入可能。

記事原文

The Power of Lies ― Paul Craig Roberts
http://www.paulcraigroberts.org/2015/04/13/power-lies/




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