教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

BLAME!に見る数字のオシャレ

2009-06-16 00:00:12 | オタネタ全般
BLAME!というハードSFマンガがある。(※1)
これは、翻訳モノのハヤカワSF文庫作品バリのハードっぷりと比較しても遜色ないほどのハードSFであり、日本人の作品としてここまで描けるものは大変珍しい。

BLAME!には、いくつかとんでもないスケールの数字が出てくる。
そうはいってもべつにこれの数字がいくつかにこだわる必要はない。

しかし!

この数字の意味が何なのか、それを考えるだけでも楽しそうじゃないか。
そこで、これの意味を考えてみようかと思う。
世界観についての考察はいくつかされているし、なにより “BLAME! and so on” を読むのが良い。
とりあえず本記事は数字についてのことだけにしたい。



[9巻]
「ここは球状の空間で直系は平均十四万三千キロメートル」
  (中略)
「かつてこの空間には歳の原材料になる何かが収納されていたと私は推測している」

14.3万km、これは木星の直系に等しい。
ようするに、構造体は木星をも取り込んで都市の材料として使い、さらに拡大したということを暗示している。



[7巻]
「2244096時間後」

1日は24時間。
うるう年も加味すると1年は365.25日。

2244096時間が何年になるかというと、
2244096÷24÷365.25 = 256 より
きっかり256年。
256というのは2の8乗で、(8の整数倍のバス幅を持つ一般的な)コンピュータ的には大変切りのいい数字だ。



[6巻]
「目的地を40-7KE地点に変更 距離六千七百八十キロメートル」

6780km、これは火星の直系に等しい。



[バイオメガ]

復物主の全長は48億km。
太陽系のいちばん外側にあるカイパーベルトまでの距離。
太陽系の端まで伸びているということを暗示。



[アバラ 上巻]

単行本のオビ
「二瓶勉が描くハードSF、47,335,389秒ぶりの新刊!!」

さっきの7巻のところで
> うるう年も加味すると1年は365.25日。
としたが、もうちょいと正確に365.2422日にするとジャスト1.5年になる。



【※1 BLAME!】
BLAME!
弐瓶 勉
講談社(アフタヌーンKC)
全10巻
http://www.amazon.co.jp/blame/s?ie=UTF8&keywords=BLAME!&rh=i%3Aaps%2Ck%3ABLAME!&page=1

NOISE
講談社(アフタヌーンKC)
全1巻
BLAME!の外伝的あつかい
ISBN4-06-314278-7
http://www.amazon.co.jp/NOISE-%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%BF%E3%83%8C%E3%83%BC%E3%83%B3KC-%E5%BC%90%E7%93%B6-%E5%8B%89/dp/4063142787/ref=sr_1_3?ie=UTF8&s=books&qid=1244914269&sr=1-3

BLAME! and so on
講談社
弐瓶勉氏の画集
当人の作品解説がかなり熱い
ISBN4-06-364528-2
http://www.amazon.co.jp/BLAME-so-%E2%80%95%E5%BC%90%E7%93%B6%E5%8B%89%E7%94%BB%E9%9B%86-%E5%BC%90%E7%93%B6-%E5%8B%89/dp/4063645282/ref=sr_1_22?ie=UTF8&s=books&qid=1244914496&sr=1-22


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