教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

萌えさすには3発の弾丸を込めろ!

2009-03-07 00:01:00 | オタネタ全般
個人の嗜好が多様化した現代。
現代では国民的アイドルというものはありえなくなった。
なぜなら、ほぼ全員に好かれるキャラクター設定ができなくなったから。

では現代において商業的に成功するには、いったいどういうキャラクターにすれば良いだろうか。

一番安易な作戦は、とにかく多くの作品を立ち上げていつか当たりを引くのを待つ方法。
しかし、景気が悪くなり懐具合がさびしくなると、例えばマンガではそうそう単行本化できなくもなり作戦が破綻してくるので賢い作戦ではない。
新鋭の作家にしてもデビュー率は上がるかもしれないが、早々に使い捨てにされるわけなのでたまったもんじゃない。
どことは言わんがそういう作戦をホントにとる出版社がある。

次に考えられる作戦は、特定市場を狙い撃ちにし、特定市場にいる顧客全てをかっさらう方法。
たとえば ”カードキャプターさくら” だ。小さなお友達が大好きな大きなお友達という特定市場で絶大な支持を集めた。
しかし、特定市場以外のマスマーケットをはなから放棄せざるを得ないことを忘れてはならない。
つまり、”カードキャプターさくら” ではツンデレお姉さまが好きなオタたちは釣れないのだ。
”BLOOD ALONE” や ”Ordinary±” のヒロイン、わたしはとっても素敵だと思うのだが、1種類しか用意されていなかったがためにお客を捕まえることができなかったのかもしれん。

もっとも一般化している作戦としては、種類のちがうヒロインを複数用意して、それでマスマーケットのほとんどをカバーしてしまおうという手法。
ギャルゲーには複数の攻略可能なヒロインがいるのはこのためだ。
例えば “ときメモ” しかり、清楚なヒロインが好きな人も、活発なヒロインが好きな人も、おとなしいヒロインが好きな人も、クールなヒロインが好きな人も、派手なヒロインが好きな人も、だれでも釣れるように設計されている。

では、“ときメモ” のように13人もヒロインを用意しなければならないかというと、必ずしもそうでもない。
いちばん一般的な作戦では3人なのだ。

その3人のうちわけはこうだ。

1人目、同級生くらいの正統派ヒロイン。
2人目、姉キャラ担当のヒロイン。
3人目、妹キャラ担当のヒロイン。
そして3人中1人以上はツンデレでなければならない。
もちろん4人以上いても良い。

そんな単純でいいのか? というと、世の中案外そんなのばかりだったのだ。
“ああっ女神さまっ” しかり、 ”A・Iが止まらない!” しかり、”とらドラ!” しかり、”ロザリオとバンパイア” しかり、”ARIA” しかり、”ローゼンメイデン” しかり。

実は腐女子むけでも基本3人でOKなのだ。

1人目、ジャンプのような正統派主人公。
2人目、女装が似合いそうな優男風の美形主人公。
3人目、悪役が似合う素直じゃないけどカッコつける主人公。
そして3人中1人以上は最初は敵でなければならない。
もちろん4人以上いても良い。

“聖闘士聖矢” しかり、“キャプテン翼” しかり、“るろうに剣心” しかり、“幽遊白書” しかり、“ロミオ×ジュリエット” しかり、” 今日からマ王!” しかり。

すなわちマスマーケットを意識して読者を萌えさすには、数撃ちゃ当たる方式でもなく、1発の弾丸に全てを賭けるのでもなく、最低3発の別種の弾丸を込めて同時撃ちすれば良い。

さあこれでナゾが1つ解けてしまった。
こうやって、たまに自分で作ってみることを想定して考えてみたり、既存作品のモノマネをしてみたりすると、案外世の中のしくみがわかってしまうのだ。
しくみがわかったうえで作品を見ると、また別の楽しみ方もできるというものだ。


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