「クローブ」
強力な殺菌作用と鎮痛作用をもつ精油が、
歯痛や局所麻酔の目的で歯科領域で欠かせない存在。
粉末は、伝統医学において芳香性健医薬として使われてきた。
作用:抗菌、鎮痛、局所麻酔。
適応:歯科領域での疼痛、口腔粘膜の炎症、消化器の不調、頭痛。
精油を高濃度で使用すると粘膜組織を刺激する。
ゴキブリ除けの効果もある。
~ハーブと精油の基本事典 池田書店
和名は丁子(チョウジ)。。
消化を促し、吐き気を抑える作用が強い。
鎮痛作用と殺菌作用がある。
乗り物酔いを防ぐ効果もある。
・期待されている効能
歯痛・胃痛の緩和、吐き気の抑制、食欲不振・消化不良を解消、胃を温める、消毒・抗菌作用、デオドラント効果。
~ハーブティー図鑑 主婦の友社
日本への渡来は古く、正倉院にも収められている。
戦国時代には出陣するとき、かぶとに丁字の香を焚き染めたと伝えられている。
また丁字の油を刀のサビ止めに使ったり、江戸時代には油をつばき油で抽出したものを、びんつけの香油として用いていた。
香味の主成分はオイゲノール。肉の臭みをとる効果が高い。
香が強烈なので使い方を誤ると、薬臭い料理になってしまう。適量をほかのスパイスとブレンドしたり加熱によって香を弱めれば、上手に使いこなすことができる。
ウスターソース、とんかつソースの主成分。
肉料理の臭み消しと風味づけに。ミートソースやハンバーグなどの挽き肉料理には、シナモン、ナツメグなどとともにパウダーを練り込むとよい。
オイゲノールは抗菌作用、末梢神経を麻痺させる作用がある。
~スパイス&ハーブ辞典 文園社 武政三男