元BAR ZERO店主のつぶやきブログ ただ今お店は長期休業中…

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免疫賦活のハーブ「エキナセア」のまとめ

2020年02月23日 | ハーブ

 

「エキナセア」(エキナケア)

インターフェロンを活性化し、免疫力を増強することが確認されている。さらにウイルスに対する効果も確認され、現在では風邪やヘルペスなどの感染症使われている。また、抗菌力が強く、傷口の消毒に使うと傷による感染症を防ぐ。

作用:免疫賦活、創傷治癒、抗菌、抗ウイルス、消炎。

適応:風邪やインフルエンザなどの上気道感染症、尿道炎などの泌尿器系感染症、治りにくい傷。

~ハーブと精油の基本事典 池田書店

 

根茎は、もっとも重要な草本由来の免疫賦活剤と立証され、エイズ研究者により研究が進められている。毒性がなく、病気に対する抵抗力を高める。抗生作用と抗ウイルス作用もあり、炎症を起こした結合組織を元どおりに治す。発熱や感染症の治療に用いられ、またアレルギーを軽減するともいわれている。
〜ハーブの写真図鑑 日本ヴォーグ社

 

第二次世界大戦後にドイツなどで科学的研究が進み「免疫力を高めるハーブ」として広くしられるところとなり、風邪やインフルエンザ、カンジダや尿道炎などの感染症の予防に用いられている。

キク科。

使用部位:地上部、根部。

主要成分:エキナコシド、シナリン、多糖類、イソブチルアミド。

作用:免疫賦活、創傷治癒。

適応:風邪、インフルエンザ、尿道炎、治りにくい傷。

~メディカルハーブ検定テキスト

 

属名は、ギリシャ語でハリネズミを意味するエキノスから来ている。
 風邪の諸症状を和らげ、早期回復に役立つとの定評がある。抗体反応を高める、ウイルスに対抗するためのインターフェロンの数を増やす、白血球を刺激して感染症を抑えるなど、免疫系に効果をもたらすことがわかっている。
 エキナセアを毎日摂取しても、風邪の完全予防にはいたらない。とはいえ、風邪の回復が1〜2日早まったという結果も複数の研究で示されている。
・使い方
ティーは、葉または花小さじ1〜2を、カップ1の熱湯に浸す。あるいは根の部分小さじ1を水カップ1〜2に加えで、10分間煮出す。
チンキ剤は、2時間ごとに1〜2mlをそのまま、または水で薄めて飲む。
 一種の肝臓の酵素の働きを抑えることが考えられるので、理論的にはイトラコナゾール(抗真菌剤)、ロバスタチン(コレステロール低下薬)、フェキソフェナジン(アレルギー性疾患治療剤)などの医薬品の血液中濃度が上がることも考えられる。これら3つの薬や経口避妊薬などの薬剤との併用は避けるべき。
〜メディカルハーブ辞典

 

主要成分:シコリック酸、多糖類。

免疫賦活作用が注目されているハーブの代表格。

有効成分には、シコリック酸のようなポリフェノール類、β-グルカンなどの多糖類やフラボノイド類などが含まれている。シコリック酸には、白血球の食作用を亢進させる作用や、エイズウイルス遺伝子のヒト細胞への組み込みを阻害する作用などが報告されている。

~アロマとハーブの薬理学 講談社 川口建夫

 

ドイツやアメリカ合衆国では、医療用植物エキスとして市販されている代表的製品となっている。
栽培地域である鳥取県大山町(だいせんちょう)と鳥取大学医学部との共同研究では、抗インフルエンザウィルス増殖抑制機能を、培養細胞におけるインフルエンザウィルス感染実験系で確認している。
エキナセアの花、茎、根までのすべてを含み、お茶を沸かすように熱水で抽出したエキスをインフルエンザウイルスと混ぜて細胞に暴露し、しばらく待ってウィルスが増えてくる様子を観察したエキスありとなしのそれぞれの場合の効果を比較している。エキスなしの場合には、ウィルスはかなりの程度まで増える。これに対し、エキスありの場合には、ウィルスが増えにくくなる。また、エキスの濃度が濃いほど、ウィルス量が減っていた。お茶として飲む濃度では、測定できない濃度まで、ウィルスを減らす効果が見られている。
〜MEDICAL HERB46