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Mein kleiner Rosengarten

私がバラに魅せられた訳 

今日はベランダで育てているバラたちのお話はお休みして、
私がバラに魅せられた訳について、書いてみようと思います。

私の一番古いバラの記憶は、今は引っ越してなくなってしまった、実家の庭に咲いていた一本の赤いバラ。

私が子どものころに住んでいた実家の庭は、小さいながら日本庭園風の築山があり、花壇があり、家庭菜園があるという、家族の趣味と実益が入り混じった、
何の統一性もない庭でした。
その花壇の隅に植えられていたのが、記憶をたどってみると、
ビロードのような質感を持った、剣弁高芯咲きの赤いバラだったのです。
そのバラは紅茶のような香りが混ざった豊かな香りを持ち、子ども心をも魅了しました。

当時暮らしていた地方は台風の通り道になることが多かったので、台風が近づき、風が強くなってくると、母が庭に出て、その赤いバラが折れないように支柱を立ててやっていました。
台風一過の晴天の日、暴風雨に耐え、赤いバラは新たな蕾を開こうとしていました。
なんという生命力。

バラが咲いた バラが咲いた 真っ赤なバラが さびしかった僕の心にバラが咲いた たった一つ咲いたバラ 小さなバラで さびしかった僕の心が明るくなった バラよバラよ 小さなバラ いつまでもここで咲いてておくれ…


そんな記憶のせいでしょうか、私のなかでバラといえば、
剣弁高芯咲きの赤いバラ…というイメージが、長いこと強くありました。

それから月日が流れ、私は結婚し母となって、今から5年前の母の日。
子どもたちがプレゼントしてくれたのは、
ミニバラのプラムダンディとレディ・メイアンディナでした。
プラムは赤紫色、レディは薄いピンクのグラデーションのバラで、特にプラムダンディには、あの記憶の中の赤いバラのような豊かな紅茶の香りがありました。
香りで呼び覚まされた、子ども時代のバラの記憶…。

その日から、私はバラにとり憑かれてしまったのです。
まるで魔法みたいに。

写真は、記憶の中の赤いバラに姿や香りが似ているロゼビアン。
でもロゼビアンは近年できた比較的新しい品種なので、記憶の赤バラではないのです。

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