自分で戦ったほうが、裁判よりも、手っ取り早いと思ったんです
ー映画『刑事ニコ/法の死角』より
自転車を盗まれた。
1年くらい前に奮発して購入した
見た目もかわいくてよく動くミニベロ。
移動の手段やちょっとした気分転換に乗り回していた大切な自転車が、つい先日盗まれたんです!
鍵をかけず、アパートの駐輪場に停めて。
したら翌日なくっていた…。
悲しい気持ちで交番に行き、盗難届けの手続きを進めつつ、
鍵をかけていなかったという話をしたら
お巡りさんが「あ〜鍵かけてなかったのか〜」って言うんです。
それまで親身になって話を聞いてくれていたお巡りさんのテンションが一気にトーンダウン。
…おや?
この一連の出来事を友人に愚痴ると
「鍵をかけてなかったあんたが悪い」と一蹴。
え?私が悪いの?
盗んだ人が100%悪いんじゃないの?
ワタシ被害者ナノニ、ナゼ非難サレル?
このなんとも言えない憤りを晴らすべく
復讐劇と噂の映画を観に行く。
『プロミシング・ヤング・ウーマン』(2020年公開 米)
監督・脚本:エメラルド・フェネル
出演:キャリー・マリガン、ボー・バーナム、アリソン・ブリー 他
明るい未来を約束された若い女性(=プロミシング・ヤング・ウーマン)だと誰もが信じていた主人公キャシー(キャリー・マリガン)が、ある不可解な事件によって約束された未来をふいに奪われたことから、復讐を企てる姿を描いた作品。
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こ、これは…(ゴクリ)
映画『ショーシャンクの空に』やタランティーノの『デス・プルーフ』的スッキリ感を求めていたのだけれど…。
なんか違った。
きっちり復讐はしてたけども…。
主人公の両親の言動や、親友のお母さん(?)の一言「前に進んで」を聞いてしまうと
復讐劇を期待していた私も、復讐なんかしなくていいから幸せになりな、と思う。
ただ、この映画のように
司法が正しく裁いてくれない犯罪はどうするのがベストなのだろう。
映画のように一斉に成敗されると傍観者としてはスッキリするけれど…
とりあえず加害者には、ときどき夜中に己の罪を思い出して眠れぬ夜を過ごしてほしい。原因不明の頭痛に悩まされていてほしいし、被害者より常にちょっと不幸であってほしい。
自転車泥棒は足ひきちぎられててほしい。