問3: メロスはなぜ走らなければならなかったのでしょう。
5年4組小林君の答え: タイトルが走れメロスだから
間違っていますが、先生の心の中では花マルです。
―なにわ小吉 『王様はロバ~はったり帝国の逆襲~』
王ロバが好きだ。我がバイブル。
動物がやたらと上手。
犬大名とか、アリクイとか、桃太郎の一行とか。
リアルに日本ちょっと沈没しそうだものね。
まさか本当に、おじいちゃんがおでこに住所を書いて眠る時代が来ようとは・・・
来てないけど。
『走れメロス』は太宰治じゃなくて、なにわ小吉でその存在を知ったのです。
だから、初めて国語の授業で『走れメロス』を学んだときはもう、
ただただ、笑いをこらえることに必死でした。
メロスは激怒した。
太宰のメロスはちゃんと王城に帰って来て、めでたしめでたしだけど。。
あれでさ、もしさ、もしもよ、
メロスが帰って来なかったらどう思う?
帰って来なくて、友達のセリヌンティウスが殺されたらどう思う?
「もしやメロスは戻ってこないのでは?」と一瞬疑いながらも、
メロスを信じて身代わりになったバカな友達、セリヌンティウスが悪いって思う?
「絶対戻る!」って出来そうもないことを約束して
友の信頼を裏切るメロスに問題あり?
何の罪もない身代わりのセリヌンティウスを殺す王様、ディオニスに激怒する?
そもそも、民の忠誠を疑うような王様ディオニスの存在が悪?
物語の中でメロスは、
自身の時間配分ミスと、川の氾濫や盗賊…etcのおかげで
お城に帰って来るのが時間ギリギリになるのね。
それでもなんとか間に合って、ハッピーエンド。よかった。
ここでもし、もしもね、
川が氾濫してたから、とか、山賊が襲ってきたから、とかって理由で
メロスが途中棄権したらどう思う?
もしくは、
最初からメロスには戻ってくる気なんてさらさら無かったとしたら・・・?
どう思うー?
ハウダズイットフィ~ル?(byボブ・ディラン)
結果、メロスはちゃんと帰って来て
人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳で、信実とは、空虚な妄想ではない、
ってことを王様に証明してみせるんだけどさ。
信頼するって大切。
人間の最大の武器は信頼なんです。うん。
人間の最大の武器は信頼となんとかだって
伊坂幸太郎の『ゴールデンスランバー』で言ってたんだけど・・・
信頼となんだっけ?
まぁ、いいや。
えっと、言いたかったのは、
もし、メロスが王様と約束した時間に間に合わなくて、
友達のセリヌンティウスが殺されてしまったとしても、
メロスにはとにかくお城に帰ってきてほしいね!ってこと。
途中で逃げたり、言い訳考えたり、開き直ったりせずに、
がむしゃらに、なりふり構わず走って帰ってきてほしい。
約束は守れなくて、友達が殺されて、信頼も失ったけど、
ここは一刻も早く帰ってくるべきじゃない?それがメロスの責任だと思う。
走れ!メロス。
確かに、どんなに急いで帰ってきても、
殺されたセリヌンティウスは戻ってこないし、
どんなに反省して謝っても、追いつけないことはあるんだけど、
一生懸命走る姿勢をみせてほしいよね、読者的には。
てか、フルチンよろしくで帰ってくるから無問題なんだけどさ。