撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

Hunyad (フニャド) トランシルヴァニアの教会

2013-06-05 20:28:34 | 海外生活

 再び、ハンガリーの古刹(教会)を訪ねて、Erdély (エルディー、英語でTransylvania, Romania)

に向かう。 今度は国道43号線 Szeged(セゲド)から Makó (マコー)を通って、ルーマニアに入る。

ルーマニアでは国道7号線と名称は変わり、延々と対向車線の続く一般国道になる。 

国境から45kmで最初の大きい街 Arad (アラド)を過ぎ、更に90kmほど行くと、今回の最初の目的地

Guraszáda (ギュラサーダ)である。  ギュラサーダは Hunyad (フニャド)県にある人口400人ほど

の村である。 この地域はアルパード王朝時代からハンガリーの領地であったが、1292年よりルーマニア人

がアンドラーシⅢ世(1290-1301年)の許可により定住を始め、村ではルーマニア人が大半を占めるように

なった。 1910年のトリアノン条約前には、村の人口735人で、ルーマニア人650人、ハンガリー人68人

であったが、2002年にはハンガリー人は4人しかいなくなった。

  

  

<百八十一番札所; Guraszáda (ギュラサーダ) Ortodox Church (正教会教会)>

  教会は、12世紀の半ば、石積みの円形プラス四角形状の、いわばアルパード様式で建てられたが、

 ルーマニア人が多く住んでいた為、正教会教会になってしまった。

 国道7号線沿いの村の東端に墓地を傍らに佇む美しい教会である。

 

 南からの外観 (西側の鐘塔は18世紀に増築された)

 

 北からの外観 (手前は墓地)

 

西側から                    東側から(祭壇側)

 

 

 更に、国道7号線を西に進むこと60kmほどで、次の目的地 Algyógy (アルギョージ、ルーマニア

語でGeoaiu )である。  アルギョージは Hunyad (フニャド)県に属する町で人口約3000人で、

うちハンガリー人は27人が住んでいた(2002年)。 1785年には村の人口は1500人で、

ハンガリー人は200人ほど住んでいたらしいが、年々、減少している。 今は??(多分、数人であろう)

 

<百八十二番札所; Algyógy református (アルギョージ・カルヴィン派教会>

  教会は、オリジナルの物がローマ時代にゴシック様式で建てられた。 現在の教会は15世紀に

 ゴシック様式で教会区教会とし建て替えられたものであるが、ローマ時代の石像や彫刻が入口の

 門脇や壁に保存されている。 但し、この教会を使うハンガリー人は非常に少なくなっているので

 保存と云えるかどうか、捨て置かれている様相であることは、実に惜しい気がする。 

 敷地内にはハンガリアン・コミュニティが隣接しており、ハンガリー学校もあったようだ。

 

 北東から                                南東から

 

 

             東側壁面に彫られたレリーフと祭壇のユニークな明かり取り窓

  

 

 西側入口                              ローマ時代の石像(ライオン一対)

 

 

 入口屋根の上部の壁と角部の彫刻(いずれもローマ時代のもの)

 

 

 西壁の彫刻              北西からの外観

 

 

            南側壁に残る彫刻                          南門とライオンの石像

  

 

 敷地内にある円形教会は1077年の建立(右脇に見える建物はハンガリアン・コミュニティ。

  

 

   これで、「Hunyad (フニャド)、トランシルヴァニアの教会」は、お終いです。    

 

「バラトン遍路の旅」 

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