撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

ブダペスト市内のトラム

2019-02-18 03:34:41 | 海外生活

 前章にも述べたように、ブダペストの街中にはモノレールを除いて、おおよそ考えられる

すべての交通機関が揃っている。 以下がその種類と規模である。

 1.路面電車(トラム);27系統   6.登山電車;1路線(Városmajor駅から60番トラム)

 2.地下鉄(メトロ);4路線     7.子供鉄道;1路線(北部の山間を走る)

 3.郊外電車(HÉV);5路線     8.ケーブルカー;1基(ブダの王宮の丘)

 4.トロリーバス  ;13系統    9.チェアリフト;1基(ヤーノシ山にて)

 5.路線バス    ;180系統    10. ボート;定期観光、水上バス多数

 

1.路面電車(トラム)

 1-1. 系統#2;

  ペスト側のドナウ川沿いを走る最も観光客にお馴染みの路線。

  使用されている電車は、ハンガリーのGanz社製のKCSV-7型で1996~1999年に、旧型

  CSMG型車両を改造して名称を替えた。 全部で36両製造され30両が現存している。

 ● ヴィガドー広場(Vigadó tér)にて                 Feb. 17 2019

 

 ● ハンガリー科学アカデミー前にて                   Dec. 22 2017

 

 ● 国会議事堂 (Ország ház) 前にて                  May 16 2018

 

 1-2. 系統#4;

 セール・カールマン広場 (Széll Kálmán tér)~ウィブダ・クスポント (Újbuda-központ)

 のドナウ川の上流と下流を2回渡るペスト市街地の外回り路線。

 使用されている電車は、Combino Supraと呼ばれるSimens社製で2006年より採用され、

 合計で155両購入され、ブダペストでは2016年時点で47両が運行している。

 ● マルギット橋 (Margit hid) 上にて                 May 16 2018

 

 ● 終着駅折り返しのウイブダ・クスポント駅にて            Feb. 17 2019

 

 1-3. 系統#47&49;

 ブダ側南端の Fehérvári通り~自由橋~Deák Ferenc 広場までのペスト市街地の内回り。

 使用されている電車は、Ganz社製CSMG型で、CSMG-0は1964年に生産され、その後

 CSMG-1, -2, -3 と改良を重ね1978年までに全部で154両が製造された。

 ● 中央市場前にて、                    May 16 2018

 

           

 ● 自由橋 (Szabadság hid) を渡る                 Oct. 11 2018

 

  

                                                                                                    Feb. 17 2019

 1-4. 系統#19)

 ブダ側のドナウ川沿いを南北に走る、ゲッレルトの丘から王宮の丘に繋がる人気路線。

 使用されている電車は、最近では新型のスペインCAF社製のUrbos3型に切り替えつつあるが

 ブダペストで40両の現存(2016年時点)で不十分を旧型のタトラ T5C5型と併用している。

 ● コストラーニィ広場 (kosztolányi tér) にて             Feb. 17 2019

                                                                                     

 ● クラーク・アダーム広場 (Clark Ádám tér) にて           Feb. 10 2019

 

● クラーク・アダーム広場 (Clark Ádám tér) のT5C5型車両         

 チェコのタトラ社製T5C5型は、1978~1984年に製造され、ブダペストに186両が現存、

 他に改良型としてタトラT5C5K型も134両が現存している(2016年時点)

                                  Feb. 10 2019

 

 1-5. 系統#17=

 王宮の裏側に沿ってブダ側の中心セール・カールマン広場 (Széll kálmán tér) を通って

 南北に縦断する路線。 セール・カールマン広場は旧称でモスクワ広場と呼ばれていた。

 ● 各路線が合流するセール・カールマン広場にて            Aug. 27 2016

  手前が系統#17でCAF Urbos3型車両で、左上が系統#61のテトラ社製T5C5K型車両。

 

 左が系統#17のテトラ社製T5C5K型車両で、右が系統#4のSiemens社製Combino車両

 

 1-6. 系統#3;

 ペスト側の最も外回りの路線で、メキシコ通り (Mexikói út)~Gubacsi út を結ぶ。

 この路線には、TW6000, TW6100という旧型車両が残っているらしいが、現在ほとんど

 見られず、スペイン製の新型CAF Urbos3 に切り替わった。

 ● 路線途中の合流駅ウルシュ・ヴェゼール広場 (Örs vezér tér) にて    Feb. 17 2019 

 <補足説明1>

  TW6000, TW6100とは、1976~1983年にSiemens の前身 DÜWAGとLHB社から

  合計103両製造されたもので2016年までは走っていた。      (BKVの写真拝借)


<補足説明2>

 ハンガリー製のGanz社製UV型車両は、今はクリスマスの電飾トラム等のイベントでしか

 使われなくなったが、まだ記憶に残っているだろうこの車両は1956~2006年までの51

 年間も活躍していた。 UV-1からUV-5まであり1965年までに合計377両が製造された。

 その後に、前出のGanz CSMGが1964~1978年まで製造され、2006年まで両車両が共に

 走っており、現在は系統#2で依然と走り続けている。          

 ● 自由橋 (Szabadság hid) 渡るUV-2型               (BKV写真拝借) 

 UV型の特徴は系統番号の標示位置が真ん中上で、系統#2で走っているCSMG型は左上。

 

<トラム路線図>

 

    

  これにて「ブダペスト市内のトラム」は、お終いです。

 

 

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