撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

ドナウ河岸歩き(5)ヴァッハウ渓谷メルク

2018-09-24 01:24:40 | 海外生活

 ヨハン・シュトラウスにより謳われた「美しく青きドナウ」は、まさにヴァッハウ渓谷と

呼ばれるメルク (Melk)からクレムス (Krems) 間の 36 km のドナウ河岸のことではないかと

思ってしまうほど風光明媚な所で、2000年にはユネスコの世界文化遺産に登録された。

ヴァッハウ渓谷にドナウ上流から入る最初の町は人口5000人たらずのメルクである。

 

 メルク修道院のベランダからドナウ河を眺める、本流のドナウ河は左より右に流れる。

 手前の川はメルク川で遊覧船の発着場があり、ドナウ河の本流へ導いてくれる。

   写真の真ん中に写っている白い教会は聖ニコラス (St. Nikolaus) 教会

 

<ロケーション>

 

1.メルク修道院 (Stift Melk)

 1089年にバーベンベルグ家のレオポルト2世によってベネディクト会の修道院が

 建てられ、1702~1736年に今日に残るバロック建築様式に改築された。

 <修道院の配置図>

 

以下タイトル番号は配置図の番号に合わせる。

① 正門

 高い台座の上に立っている像は、聖レオポルトと聖コロマンの像。

 

④ 東ファサード(ベネディクトの間)

 ペテロとパウロの像が門の両側に立っている。 右手の白い丸い塔は昔の要塞の一部。

 

⑤ 高位聖職者の庭

 庭の真ん中にはコロマン噴水が。

 

⑳ 大理石の間

 天井のフレスコ画はザルツブルクの画家パウル・トローガーの作品 (1731年の作品)

 

㉑ バルコニー

 大理石の間と繋がったバルコニーからはドナウ河を含めた市街地が一望できる。

 

㉒-㉓ 図書室

 天井には前出のパウル・トローガーのフレスコ画。ここには約10万冊の貴重な書籍が保管。

 

㉔ 修道院付属の教会

 教会の名称はペテロ・パウロ教会で1702~1744年の建立(バロック様式)

 

 

 主祭壇の天井フレスコ画はヨハン・ミヒャエル・ロットマイヤーの作(1716~22年)

 

 ペテロとパウロの像を真ん中に聖人達の像が立ち並ぶ主祭壇。

 

 副祭壇も豪華絢爛の数々。

    

 

 身廊部の天井と天蓋のフレスコ画は前出のヨハン・ミヒャエルの作(1722年)

 

  聖職者席の飾り(1970年頃製)   ローマン十字架(12世紀の終り頃製)

    

 

2.福音教会 (Evangelisches)

 メルク市街地で見かけた気になった美しいプロテスタント教会(1959年の建立)

 

   

     これにて「ドナウ河岸歩き(5)メルク」は、お終いです。

 

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