山口県地方を襲った集中豪雨で防府市の特別擁護老人ホームの裏山が崩れ、土石流で
建物が埋まり、入所していた老人5人が亡くなり、2人が行方不明となっている。同じ老人
として痛ましいかぎりだ。原因の一つは市当局の避難情報の伝達の不備によるものらしい。
同じような悲劇が24年前、長野市で起きている。この教訓が生かされなかったのか残念で
ある。
昭和60年7月26日、やはり今回と同じような梅雨時期の長雨で長野市の善光寺の裏山の
地付山で地滑りが発生、やはり老人ホームが土砂に埋まって26人が犠牲になっている。
この事故の寸前、危険区域に入っていた東斜面の湯谷団地には避難勧告が出て住民は
難を免れたが、区域外の南斜面の老人ホームに対しては勧告がなかった。
今回の防府の特養老人ホームのある地域も県から土砂災害危険区域に指定されている。
指定されると、市町村はそれに基づき災害のさいの避難体制を策定するが、防府市内には、
危険区域が多すぎて、老人ホームの地域は未策定で、このため市からホームへの伝達が
なかった。
長野市では地付山の事故のあと、危険区域には地滑り監視システムを設けている。国土
の70%以上が山林というわが国では、残念ながら老人ホームは市街地に建設されず郊外
の山地などに建設されることが多い。高齢者は防災上の配慮が特別必要なだけに、災害
に対しては市町村も関係者ももっと事前の情報を早くキャッチし、これを伝達することが
事故を未然に防ぐ方法である。
建物が埋まり、入所していた老人5人が亡くなり、2人が行方不明となっている。同じ老人
として痛ましいかぎりだ。原因の一つは市当局の避難情報の伝達の不備によるものらしい。
同じような悲劇が24年前、長野市で起きている。この教訓が生かされなかったのか残念で
ある。
昭和60年7月26日、やはり今回と同じような梅雨時期の長雨で長野市の善光寺の裏山の
地付山で地滑りが発生、やはり老人ホームが土砂に埋まって26人が犠牲になっている。
この事故の寸前、危険区域に入っていた東斜面の湯谷団地には避難勧告が出て住民は
難を免れたが、区域外の南斜面の老人ホームに対しては勧告がなかった。
今回の防府の特養老人ホームのある地域も県から土砂災害危険区域に指定されている。
指定されると、市町村はそれに基づき災害のさいの避難体制を策定するが、防府市内には、
危険区域が多すぎて、老人ホームの地域は未策定で、このため市からホームへの伝達が
なかった。
長野市では地付山の事故のあと、危険区域には地滑り監視システムを設けている。国土
の70%以上が山林というわが国では、残念ながら老人ホームは市街地に建設されず郊外
の山地などに建設されることが多い。高齢者は防災上の配慮が特別必要なだけに、災害
に対しては市町村も関係者ももっと事前の情報を早くキャッチし、これを伝達することが
事故を未然に防ぐ方法である。