「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

             日射病と熱中症

2009-07-17 04:58:07 | Weblog
梅雨があけてこのところ東京は連日暑い日が続いている。昨日も最高気温が34・2℃
という熱帯日。環境省の熱中症予報情報によると、首都圏の"暑さ指数”は28-29。
熱中症の危険度を示すランクは「危険」で、上から2番目である。このランクの下では
”積極的に休憩を取り水分を補給して激しい運動は避けたほうがよい”とある。

熱中症とは最近よく聞く言葉だが、僕は日射病と同じだと思っていた。だがwikipedia
によると、熱中症には熱失神、熱疲労、熱痙攣、熱射病(日射病)と四つあるうちの一
つなのだ。戦前子供の頃、夏休みに帽子をかぶらず外へ行くと、日射病にかかると母
親に叱られたものだ。たまたま昭和16年の亡父の日記帳に毎日の気温が記されてい
た。この年は7月8日が梅雨明けで比較的暑い年だったが、気温が33℃を越えた日は
二日しかなかった。

戦前は冷房のある家など少なく、わが家では扇風機さえなかった。木造なので窓を開
ければ、風が通り結構涼しかった。それに気温もここ数年のような暑さではなかった。
今は冷房なしでは生活できない。住宅構造も変わってきた。熱中症といったような病気
もなかった。やはり地球温暖化がもたらす変化なのだろう。

熱中症にかかりやすい要因は、高齢者と肥満だという。高齢者は暑い炎天下を歩き回る
ことはないが、室内でも老人は若い人に比べて体内の水分が少なく体温の調節機能が
低下しているためかかりやすいのだそうだ。せいぜい水だけはとることにしよう。