goo blog サービス終了のお知らせ 

「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      「バターン死の行進」ではなかった写真

2010-03-21 06:37:49 | Weblog
「バターン死の行進」の写真説明をAP通信が65年ぶりに訂正した。この写真は
wikipediaにも紹介されているほど有名なもの。フィリピン戦線で捕虜になった米
軍の捕虜が二人がかりで戦死者の遺体をかつぎ行進している姿を撮ったものと
されていた。ところが、最近になって生存者の証言から、そうではなくて行進の数
週間後、収容所で撮影されたものだった。

「バターン死の行進」は昭和17年4月、フィリピン戦線で日本軍に投降した連合軍
捕虜8万人を収容所まで移動させる際、自動車不足から80㌔の道のりを歩かせた
ため数千人が炎天下の疲労とマラリアで病死したといわれるもの。戦後、この責任
を問われ、本間雅晴・第14軍司令官らがマニラ法廷で処刑されている。

すこし考えれば、この写真はおかしかった。捕虜が延々と80㌔もの道を遺体を担い
で行進するわけはなかった。普通、戦死した遺体は、戦闘が終わった後、その場で
土に埋め、日本軍の場合は手の指を切断して戦友が持ち運んだ。マレーのコタバル
では、イスラムで火葬できないため、舟で仏教国のタイ領まで運んだ例もある。

戦争写真の問題性については「南京虐殺」ですでに証明ずみである。中国側が日本
軍の残虐としている写真の多くはインチキか、合成されたものだ。写真の和蘭戦争博
物館発行の出版物の表紙の写真は、戦時下の民間人強制収容所としているが、実
際は戦後、和蘭人がインドネシア人によって襲撃されるのを保護すため、日本軍の兵
士が歩哨にたっているものだ。

最新の画像もっと見る

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
戦争はショッキングな程いい (chobimame)
2010-03-22 06:24:24
またですか…と言いたくなる写真ですよね。今回は訂正されたから良かったものの、しかしこういう訂正は残念ながら広がらないものです。戦争の話題はショッキングな程興味をそそる矛盾があります。そしてそれを餌に飯を食う輩がいるのは事実です。日本はその標的になりやすい政治をしているのが要因です。間違いには断固とした訂正を求めねばなりません。先日、日中で歴史研究をするとかで話し合いがありましたが、南京大虐殺で中国が犠牲者数の訂正をしない強固な態度に日本は曖昧に折れてしまいましたよね。こんな姿勢だからダメなんです。日本の政治家は国の名誉よりも利権が大事ですから、いつまでも戦争の誤報が無くならずどんどん過剰になっています。言われ放題ではダメですよ。
返信する
比国の教科書にも載っている (kakek)
2010-03-22 09:55:23
chobimame さん
wikipediaに載っています。調べていませんが、もしかすると日本の教科書にも載っているかもしれませんね。学習院高等科の教諭だった越田稜著・編の「アジアの教科書に書かれた日本の戦争」という本にはフィリピンの教科書が紹介され、この写真が載っていますが、収容所でのフィリピン兵士の遺体運びとなっています。
越田・元教諭は2000年の國際女性模擬法廷に参加、昭和天皇有罪判決を支持した一人です。学習院とはおかしな学校ですね。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。