北スマトラのメらダンから300㌔、西スマトラのパダンから200㌔インド洋に面した港町だ。1966年以来過去3回、往還の途次立ち寄ったが清潔な町だ。遠く離れており、わが国とは歴史には無関係と思っていたら、戦前の日本人の足跡を記録した本によると、大正時代、この町で雑貨店を経営していた日本人が”カラ行き”さん(日本人娼婦)と浜辺で無理心中していた記事があった。
戦争中、シボルガには海軍第9特別根拠地隊の分遣所があった。2005年、先輩の戦時中の「スマトラ新聞」と感傷旅行で出かけたら、運転手が゛海の民なら男なら”で始まる「太平洋行進曲」を歌ったのに驚いた。
日本でも名のしれてるマンディリン.コーヒーは、シボルガ背後の丘陵地、マンディリン.バタック族の名前からきている。