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「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

伝聞を正史化する文在寅大統領の歴史戦への企み

2019-03-02 07:40:22 | 2012・1・1

韓国の文在寅大統領が「三.一独立運動」100周年記念式典の演説の中で”7000人の朝鮮人が殺害された”と言及した。韓国現代史に多少関心があれば、この数字は、当時上海に亡命中の独立運動家の一人、朴殷植が「独立運動之血史」の中で”伝聞”として書いた7508人から来ているのを承知している。一国の大統領が”伝聞”を正史とするのは如何がなものかー。

南京虐殺について中国政府は30万人が虐殺されたとしている。日本側の記録を調べれば、到底、ありえない数字だ。しかし、現地の博物館には、それを裏づけるような写真やパノラマが展示されているそうだ。韓国にも一般監獄だった西大門刑務所跡が独立運動家が、拷問にあったのを彷彿させるパノラマなどが展示されていると聞く。

20年ほど前まで、西スマトラのブキティンギにある旧日本軍の第25軍司令部の防空壕跡は3000人の労務者虐殺現場として観光名所になっていた。100%虚妄の話であった。以来、僕は海外のかっての戦争を伝えるパノラマやレリーフなどの展示物につぃては、眉に唾つけてみることにしている。

ジュネーブの国連人権委員会では康京和外相(女性)が、解決ずみの慰安婦問題を蒸し返している。戦後生まれの政治家には70数年前の実体験がない。それに伝えられる発言を見ると歴史について勉強不足だ。文在寅政権に果たしてどれだけ、歴史戦への覚悟があるのか不明だが、”伝聞”に対しては、反論すべきである。