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「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

マハティール首相 92歳の返り咲き

2018-05-12 06:51:57 | 2012・1・1
中曽根康弘元総理がこの27日で百歳を迎えられる。その中曽根氏が総理時代(1982ー84年)、交流のあったマレーシアのマハティール氏(92)が先ごろの選挙で勝利し、15年ぶりに首相の座に返り咲いた。多分、古今東西、90代の総理は初めてではないかという(ロイター通信)。

マハティール氏は22年間(1982ー2003年)にわたってマレーシアの首相を務め、その間「東方政策」(ルック.イースト)、ブミ.プトラ(マレー系住民優先政策)など強力なリーダーシップで、マレーシアを急成長させた。日本にも毎年のように来日、知日派の一人である。個人的な話で恐縮だが、僕もJICA(国際協力事業団)を通じて「東方政策」の研修事業のお手伝いをしたことがあった。

最近のマレーシアの政情には詳しくないが、マハティール氏は首相就任の記者会見で、経済再建を第一に掲げ、物品サービス税の廃止などナジブ前政権の経済政策、「WAWASAN 2020」(2020年までにマレーシアを先進国入りさせる)についても批判した。ナジブ政権はどちらかといえば、中国の一帯一路政策に傾斜しているという批判があったようである。

日本では小泉内閣時代、政治家の定年制ともいえる自民党の内規ができ、中曽根元総理は政界から引退した。僕は後進に道を開くという意味で定年制には反対ではないが、マハティール氏や台湾の李登輝元総統など現役時代に功績のあった政治家は、昔の「元老院」みたいな制度があって、ご意見をきいてもよいのではないかと思うのだが、どうだろう。