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「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

石原慎太郎氏の厚顔 "とばっちり”感覚

2016-10-17 06:15:31 | 2012・1・1
「築地市場の移転先の豊洲の地にさまざま不祥事が発覚しそのとばっちりが前々々人者の私にまで及んできて、ただの推測を元にした私自身の名誉にかかわりかねぬような中傷記事が氾濫し、心痛で健康まで損なわれた始末だった」(産経新聞10月17日付けコラム”日本よ、そして東京よ”)を読んんで僕は、石原氏の厚顔に一驚した。厚顔とは”面(つら)の皮の厚い事、鉄面皮”(広辞苑)の人を言う。

築地市場が老朽化し、豊洲へ移転しよという基本計画が出来たのは石原氏が都知事時代の平成16年(2004年)で、その後豊洲の土壌汚染問題が持ち上がり、この汚染対策基本計画が策定されたのも石原知事時代であった。いわば、今騒がれていう盛り土問題の原点に石原氏は、知事として関わりあっている。それなのに”とばっちり”が自分にまで及んでいる、とは厚顔もよいところだと僕には思える。直接、責任がなくとも、現知事から問題解結への協力要請があれば、これに答えるのが当然だ。

僕は石原氏に誤りがあってその責任を追及しているのではない。今騒がれている盛り土問題について当時の知事が、まるで責任を回避して”とばっちり”視する言動である。多分、現場の細かい問題まで知事が知らなかったのが実情であろう。それはそれでよいのだが、いうことが二転三転しているのが問題だ。”千万人といえども我往かん”(孟子)で、百条委員会が開かれて、石原氏の聴聞が求められたら堂々と答えらればよい。一新聞のコラムで、心情を書くよりも国民は納得し同情する。