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「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

石原慎太郎氏の晩節

2016-10-16 06:10:27 | 2012・1・1
小池百合子都知事が先週の定例記者会見で豊洲市場問題に関する、石原慎太郎元知事からの書面回答に触れ”細かいことは覚えていない。事務方がやった、で明確な答えになっていない。これでは、これまでの作家、都知事の功績を無にする”と痛切に批判した。これは、言い換えれば、石原氏に対して晩節を貶さないようにという小池氏からの建言ともとれる。

平成26年(2014年)当時の猪瀬直樹都知事が、徳洲会からの不正政治献金問題で行き詰まった時、猪瀬知事の後見人の石原知事は、「晩節」という言葉を使って猪瀬知事に辞任を促した。「晩節」とは、広辞苑によれば、晩年の節操のこと。これを貶すというのは、今までのせっかくの人生の評価や名誉を失墜させるという意味だ。

石原慎太郎氏の最近の言動は首尾一貫にかけている。小池氏に全面協力するといいながら、撤回し”84歳という高齢から物忘れが激しく、体調も悪い”と回答。それでいて、書面での回答は、小池さんが言うように”都合の悪い”ところには返事がないようだ。

石原慎太郎氏といえば、もう功成り遂げた人だ。靖国神社での西郷隆盛の汚名返上運動なら解るが、すでに政治家を引退した人である。生々しい今の問題には、口を挟むべきではない。しかし、豊洲市場問題はご自分の知事時代のことだ。責任をもって小池氏に協力すべきだ。テレビ局が繰り返す流す、石原氏のジョギング姿は、まさに、ボケ老人にみえる。ネットで「石原慎太郎と認知症」を検索すると、ゴマンとある。晩節を貶さないよう、周囲がもっと配慮すべきである。