「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

癌(がん)との”おつきあい”14年

2014-08-14 05:21:09 | Weblog
80歳をすぎると、身体全部が健康であることはありえないようだ。先日、近所の医院で受けた区のメディカル・チェックの結果を貰った。血液検査による数値はすべてOK、レントゲン検査、心電図も正常、萬万歳なのだが、大腸がん検査でひかかってしまった。前にも同じことがあり、精密検査を受け”無罪放免”されたことがある。大丈夫だとは思うもののイヤなものだ。

早速、昨日近くの国立医療機関に行き、内視鏡などによる精密検査を依頼した。病院には前回の記録が残っており、9年前の2005年9月に検査をしていた。その時の記憶として、僕の大腸が普通の人より、長いらしく検査した女医先生が苦労してことがある。お蔭で僕はかなり長い時間ベッドに横にされていた。それを思うとちょっと憂鬱だがやむを得ない。

日本人の死亡原因の第一位はがん(30・1パーセント)二位心疾患(15・8パーセント]三位肺炎(10・2パーセント)=厚労省2012年=で、依然トップである。70歳をすぎた高齢者の二人に一人はがんの経験者だともいう。僕も70歳だった2000年に膀胱がんと診断され、切除手術で入院している。さらに2008年には同じがんで1月と7月の二回、、また昨年9月にも4回目の手術をしている。

かっては、がんは死に至る病とされ、医者が患者にがんと宣告しない時代もあった。しかし、最近は、僕の周囲でも胃がんが完治して昔通り酒を飲んでいる友人もいる。先日物故した、アンパンマンのやなせたかしさんは病歴を見ると、80歳から90歳にかけて膀胱がんを10回も経験している。医学は日進月歩している。がんと宣告されても心配することはない。上手におつきあいすればよいと自分に言い聞かせている。