「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         ブログで見る原発事故調の中間報告検証

2011-12-28 09:11:32 | Weblog
東電福島第一原発事故に関する政府委員会の中間報告を新聞で読み、改めて事故直後の東電の初動の失敗と官邸の無能な対応ぶりに驚き、怒りを感じた。天災により引き起こされた事故だが、やはり、これは人災でもあった。中間報告であり、引続き、事故当時の閣僚からも聞き取りが行われるそうだが、将来を見すえて徹底的に調査してもらいたい。

原発事故当時、庶民はテレビの防災服姿の枝野官房長官の発表を食い入るように見たものだが、今一つ理解に苦しんだ。事故2日目の小ブログ「後手後手の大震災政策」は、枝野長官の早朝の記者会見を批判して”事故の技術的な問題を優先させ、住民の被爆問題を後まわしにしている”と書いている。率直な印象として、当時僕らは政府の発表を鵜吞みにして、津波による原発事故はたいしたことはないが、住民には被爆者も出ているから、その対策を優先すべきだと思っていた。ところが13日早朝には緊急冷却装置が停止し、重大事故になる危険があった。枝野長官はこれが解っていたから、会見では技術問題に終始していた。庶民には理解できなかったが、その後の重大事故に発展する 重大局面であったのだ。

3月21日の小ブログ「放射能漏れ、あいまいな国の対応、自治体の過剰反応」は、政府の放射能漏れ対策を批判しているが、一方では一部「避難区域」に入っているいわき市が、市民15万人に対して安定ヨウ素剤を配布したのは過剰反応で、おかしな風聞を流布するだけだとも書いている。さらに4月27日の小ブログ「郡山の放射能汚染の学校校庭」では市内の学校の校庭の土が暫定基準値を超えてるとして郡山市が独自に表土を削った問題を取り上げ、これを傍観視している政府を批判している。今でこそ除染は当たり前だが、当時の管政府は何をしていたのであろうか。ちなみに当時の関係閣僚は高木義明文科相と細川律夫厚労相であった。