「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         人類のの破滅、先送りだけのCOP会議

2011-12-12 07:39:56 | Weblog
南アフリカのダーバンで開催中のCOP17(国連気象変動枠組み条約第17回締約国会議)は、会議を一日延長したが、成果がなく結局妥協の合意で閉幕した。すべて先送りである。わが国が強く反対していた京都議定書の延長も、条件つきではあるが認められなかった。加盟国それぞれのエゴがむき出しで、まったく先がみえない。

京都議定書には米中二大CO2排出国が入っていないし、目標数字も明示されていない。ダーバンの合意書では、来年のドーハ(カタール)会議までに新しい枠組みを決定するとしているが、その見通しがあるのであろうか。京都議定書は来年12月でその期限はきれる。

一方、民主党政権は2009年の総選挙の際のマニフェストで"2020年までに1990年比25%制限”を公約し、当時の鳩山由紀夫総理はこれを国連の会議で公言している。京都議定書が新しい国際枠組みなしで延長になった場合、わが国はどうななるのか。今は当時と違って超円高であり、大震災後による電力不足でもある。

COP会議はこのところ年末の年中行事になっているが、昨年のメキシコ会議も先送りばかりで成果がなかった。今年のダーバン会議も結局はまとまらず、開催国の女性代表の顔をたてたような形だ。

CO2排出による気候変動は待ったなしで進んでいる。米中二大排出国が、自分たちのエゴを主張するならば、国際協調は得られない。すでに地球上には地球変動で水没しかけている国も出てきている。このままでは、やがて人類は破滅する。