「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         "慰安婦"問題、うやむやにするな

2011-12-16 08:26:01 | Weblog
自民党の「領土に関する特別委員長の石破茂(前政調会長)が藤村官房長官を訪ね、韓国の"従軍慰安婦"像を撤去するよう18日からの日韓首脳会談で野田総理が李明博大統領に申しいれるべきだと伝えた。日韓両国は未来志向で友好親善関係につとめている。それなのに、このソウルの日本大使館前に建てた"従軍慰安婦”像は、まったくこれにもとるものである。絶対に許してはならない。

日本の若い世代の中には、この問題の本質が理解できていない者が多い。先日もテレビ朝日系の番組の中で、コメンテーターの大谷昭和宏氏が個人的な体験を持ち出し、韓国の慰安婦にいたく同情していた。誰だって戦前あった売春制度を肯定するものはいないし、そこで働いていた女性には同情する。しかし、日本の大使館の前に"従軍慰安婦"像を建てた問題はまったく別なものなのだ。

2003年、民主党の岡崎トミ子議員(元国家公安委員長)が訪韓中、反日デモに参加してこぶしを突き上げ在韓大使館に向かって抗議した話は有名だが、つい数か月前も社民党の服部良一議員が、やはり岡崎氏が参加した同じデモに参加した。そして日本の記者に対して”こんな野蛮なことをしていて国家が公式に謝罪しないのは恥ずかしい”と言ったそうである。大谷、岡崎、服部三氏とも戦争を知らない世代である。

いわゆる"従軍慰安婦"問題は、すでに1965年の日韓条約で解決済みなのだが、虚偽の情報を鵜呑みにした、いわゆる「河野談話」で蒸し返され、さらにこれに従って出来た「アジアのための女性基金」で増長された。外交儀礼に反して"従軍慰安婦"像を建てた連中とその支持者たちは、日本が提案した「女性基金」まで受け取りを拒否している。テレビの解説者や政治家はもう少し過去の歴史とデモを行っているグループがどんな連中なのかその正体を勉強して貰いたい。