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「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      谷垣自民党”総裁”の靖国神社参拝

2010-08-16 11:05:20 | Weblog
自民党の谷垣総裁が終戦記念日の昨日、大島幹事長とともに靖国神社を参拝した。
谷垣氏は2006年、自民党の総裁選に立候補したさい”アジア外交を立て直すために
私は総理になっても靖国神社に参拝しない”と公約していた。谷垣氏は、現在は自民
党の総裁だけで総理ではないから、公約違反とはいえないが、違和感を感じる。

民主党の菅内閣は総理以下、申し合わせたように一人も参拝しなかった。終戦記念
日に閣僚が一人も参拝しなかったのは史上初めてのこと。鳩山由起夫前総理は昨年
代表時代”私は総理になっても靖国には参拝しない。閣僚にも自粛して貰うと公言し
ていた。多分民主党では閣僚の終戦記念日の靖国参拝は一つの不文律になっている
のだろう。

小ブログ靖国神社を政治問題化するのには一貫して反対する立場をとっている。参拝
するかどうかは、個人の心の問題である、今年も超党派でつくる「みんなで靖国神社を
参拝する会」の議員41人が参拝したそうだが、参拝後、同会の代表が閣僚が参拝しな
かったことについて批判的なコメントをしていたが、これもおかしい。

靖国神社は国のために尊い命を捨てた方々を祀る神社である。その心があればなにも
終戦記念日にこだわる必要はない。むしろ神社には春と秋の例大祭があり、かえって、
この時お参りすべきである。一番大事なのは、神社と最も密接な関係がある天皇家が勅
使ではなく、ご自身で直接参拝された方が英霊も喜ばられるのではないだろうか。そのた
めに神社を始め関係筋が努力すべきである。


     空襲被害者の補償はどんなものか?

2010-08-16 05:28:57 | Weblog
戦争中米国軍の空襲で被害を受けた人たちが初の全国組織「全国空襲被害者連絡
協議会」を結成、被害者救済のための法案を年内にまとめるよう国会に働きかけると
いう。戦争が終わって65年、たしかに今まで被害者たちが国から謝罪もなく、援護も
なかったのは、おかしな話だ。

サンフランシスコ条約が発効した1952年以降、旧軍人、軍属とその遺族には総額約
50兆円の恩給や年金などが支給されてきているが、民間人の空襲被害者に対しては、
訴訟などでは”戦争で受けた損害は国民等しく我満しなければならない”という判決だ
そうである。これも矛盾した考え方である。

僕も空襲を体験し、勤労動員先で機銃掃射にもあっている。しかし幸い被害を受けてい
ない。だから空襲被害者ではないが、戦争中住んでいた家は強制疎開で壊されている。
また一人の姉も食糧難と動員による過労から結核で失っている。

戦争中の米国軍による無差別な都市空襲は「戦時国際法」違反である。だが、サンフラ
ンシスコ条約は、これに対する補償請求権を放棄している。だからというわけではないが、
戦争を知らない現在の世代に対して、そのツケをまわし、請求しようというのは、どんなも
のだろうか。